【賃貸第5回】内見ではどこを見る?入居後に後悔しないチェックポイント
気になる賃貸物件が見つかったら、次はいよいよ「内見」です。
写真や間取り図では良さそうに見えた物件でも、実際に現地へ行ってみると印象が変わることは珍しくありません。
逆に、インターネット上ではそれほど目立たなかった物件が、
「実際に見てみたら意外と良かった」
ということもあります。
内見は、単に部屋を見学するためのものではありません。
「ここで実際に生活できるか」を確認する機会です。
今回は、札幌で賃貸物件を内見するときに確認しておきたいポイントを、不動産会社の実務目線から解説します。
1.玄関に入る前から内見は始まっている
内見というと室内ばかりに目が行きがちですが、建物に到着した時点から確認しておきたいことがあります。
たとえば、
建物周辺は整理されているか
ゴミが放置されていないか
エントランスは清掃されているか
郵便受け周辺が荒れていないか
共用廊下や階段はきれいか
駐輪場は整理されているか
といった点です。
共用部分の状態を見ると、建物の管理状況がある程度分かることがあります。
室内がきれいでも、建物全体の管理状態が良くなければ、入居してから気になることが出てくる可能性があります。
2.写真よりも「実際の広さ」を確認する
物件写真は、部屋を広く見せるために広角レンズで撮影されていることがあります。
そのため、写真で見た印象と実際の広さが違うこともあります。
内見では、
「何帖あるか」
だけではなく、
自分が置きたい家具を実際に置けるか
という視点で見ることが大切です。
たとえば、
ベッド
ソファ
テレビ
ダイニングテーブル
冷蔵庫
洗濯機
デスク
などをどこに置くのかイメージしてみましょう。
大型家具を持っている場合は、メジャーを持参して寸法を確認すると安心です。
3.家具を置いた後の「動線」を考える
部屋自体は十分な広さがあっても、家具を置くと生活しにくくなる場合があります。
特に確認したいのが、
ドアの開閉
クローゼットの開閉
ベランダへの通路
キッチン周辺
廊下の幅
です。
たとえば、ベッドを置いたことでクローゼットの扉が十分に開かなくなることもあります。
間取り図を見るだけでは分かりにくいため、内見時には、
「ここに家具を置いたら人が通れるか」
まで考えてみるとよいでしょう。
4.日当たりは方角だけでは分からない
「南向きだから明るい」
と思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。
窓の前に、
マンション
ビル
戸建住宅
樹木
などがあれば、日差しが入りにくいことがあります。
反対に、南向きでなくても周囲が開けていて明るい部屋もあります。
内見時には、
窓を開けて、実際の採光と窓からの景色を確認する
ことをおすすめします。
ただし、内見する時間によって日当たりは変わるので、その点も考慮しておきましょう。
5.窓と結露の跡を確認する
札幌のお部屋探しでは、窓まわりも確認しておきたいポイントです。
特に冬は室内外の温度差が大きくなるため、結露が発生することがあります。
窓枠やその周辺に、
カビ
シミ
クロスの変色
木部の傷み
などがないか確認してみましょう。
また、窓が二重窓になっているかなども確認しておくとよいでしょう。
6.暖房器具の「場所」を見る
札幌では暖房設備が非常に重要です。
物件情報で暖房の種類を確認するだけでなく、内見では、
暖房器具がどこに設置されているか
も見ておきましょう。
暖房器具の前には、大きな家具を置きにくいことがあります。
つまり、暖房の位置によって家具の配置が制限されることがあります。
室内を見ながら、
「ここにベッドを置く予定だったけれど、暖房がある」
と気付くケースもあります。
札幌では、暖房設備も間取りの一部として考えるくらいでよいと思います。
7.コンセントの位置と数を確認する
意外に見落としやすいのがコンセントです。
スマートフォン、テレビ、パソコン、Wi-Fiルーター、家電製品など、現在の生活では多くのコンセントを使います。
確認したいのは、
ベッド付近
テレビを置く場所
デスクを置く場所
キッチン
洗面所
などです。
家具を配置してから、
「ここにコンセントがなかった」
と気付くと、延長コードだらけになってしまうこともあります。
8.収納は「広さ」だけでなく中を見る
クローゼットがあるから安心、とは限りません。
実際に扉を開けて、
奥行き
幅
高さ
棚の位置
ハンガーパイプ
などを確認しましょう。
特に札幌では、
冬物のコート
スノーブーツ
除雪用品
季節用品
など、冬に使う物の収納スペースも必要になります。
現在持っている荷物が収まるかをイメージしてみることが大切です。
9.音は一度立ち止まって確認する
内見中は、不動産会社の担当者と話をしながら室内を見ることが多いため、周囲の音に気付きにくいことがあります。
一度会話を止めて、
室内で静かにしてみる
ことをおすすめします。
すると、
車の走行音
電車の音
共用廊下の音
エレベーターの音
建物設備の音
などが聞こえる場合があります。
ただし、昼間と夜間では周辺環境が違うこともあるため、内見時だけですべてを判断できるわけではありません。
10.スマートフォンの電波も確認してみる
鉄筋コンクリート造の建物や部屋の位置によっては、携帯電話の電波が入りにくいことがあります。
内見時には一度スマートフォンを確認してみるとよいでしょう。
特に自宅で仕事をする方や、携帯電話を頻繁に利用する方には重要です。
インターネット環境とあわせて確認しておきたいポイントです。
11.水回りは実際の使い勝手を見る
キッチン・浴室・洗面所・トイレについても、写真を見るだけでは分からないことがあります。
たとえばキッチンでは、
調理スペース
冷蔵庫置場
電子レンジ等の置場
収納
を確認します。
洗面所では、
洗濯機置場のサイズ
洗面台の収納
タオルなどを置くスペース
も見ておきましょう。
毎日使う場所だからこそ、見た目だけではなく使いやすさが重要です。
12.駐車場は実際に車を停めるつもりで見る
車を所有している場合は、駐車場も必ず確認しておきたいところです。
特に、
駐車スペースの幅
前面通路の広さ
車の出入り
柱の位置
隣の車との間隔
などを見ておきます。
札幌ではさらに、
冬に雪が積もったときどうなるか
という視点も重要です。
除雪や排雪、ロードヒーティングの有無なども確認しておくと安心です。
夏に内見すると雪のことを忘れやすいので注意しましょう。
13.ゴミステーションも見ておく
意外と重要なのがゴミステーションです。
場所だけではなく、
建物専用か
きれいに管理されているか
屋外か屋内か
なども見ておきましょう。
ゴミステーションの状態から、建物の管理状況や入居者の利用状況がある程度見えることもあります。
14.物件だけではなく「周辺」を見る
内見が終わったら、そのまま帰らず、少し周辺を歩いてみるのもおすすめです。
実際に歩いてみると、
コンビニ
スーパー
地下鉄駅・バス停
病院
飲食店
道路の交通量
街灯
など、インターネットの地図だけでは分からないことがあります。
特に札幌の場合、
「冬でもこの道を歩けそうか」
という視点を持って周辺を見ることも大切です。
15.100点満点の部屋を探しすぎない
内見を重ねていると、
「もっと良い物件があるのではないか」
と思うようになることがあります。
しかし、
家賃
立地
広さ
築年数
設備
日当たり
駐車場
など、すべての希望条件を満たす物件はなかなかありません。
大切なのは、
自分にとって絶対に譲れない条件が満たされているか
です。
そのうえで、多少妥協できる条件を整理して判断すると、お部屋探しが進めやすくなります。
まとめ|内見は「そこで暮らすつもり」で見る
内見では、部屋がきれいかどうかだけを見るのではなく、
実際に自分がそこで生活している場面を想像すること
が大切です。
家具は置けるか。
収納は足りるか。
音は気にならないか。
冬でも生活しやすそうか。
車は停めやすいか。
周辺を歩きやすいか。
こうしたことを一つずつ確認していくと、入居してからの「こんなはずではなかった」を減らすことができます。
気になる物件が見つかったら、写真や間取り図だけで判断せず、できるだけ実際の部屋を確認してみてください。
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