信号機ぶどう味【狂気と忘却】
霧の中、グレープ色した信号機。
ここにたたずむ、黄緑色のワンピースの彼女は
この色に気づいているんだろうか。
恥ずかしそうにしているわりには、
目立ってるよ。くくっ。
君とすれ違うとき、
こころの中で巨峰の味がして、
不安が、一掃された気がする。
背負っていたもの忘れさせてくれた。
本当にありがとう。
この先の廃墟の街には、
一軒のワイン屋さんだけが営業している。
そこで、君みたいなワインを買った。
一生のめる分だけ。
霧の中の信号機のかわいい君。
僕をじっと、みつめてたな。
信号機には、隠れられないのに、隠れて。笑
君にキスして、一緒につれていきたい。
でもね、僕はね、
君に恋したから、今度は自分が
精霊になる番なんだよ。
そんな呪いがかかってるみたいだ。
だから、君を自由にしてあげる。
初めての仕事は、
『巨峰一粒。狂気と、忘却』
これをあげる。
狂おしいほど僕をあいして、
そして、忘れたくなったとき、
忘れてもいい。
もしかして、君はそんな愛を
うけつづけていたのかもしれないね。
だって、グレープ色をわすれているんだから。

✴︎信号機の彼女側の
おはなしものせています。↓
こちらのお題に参加させていただきました
ありがとうございます🌿
