「あずましい」は英語で? comfortable じゃなく "my happy place"
◇ある冬の日の午後
外は吹雪。ホワイトアウトで家から一歩も出られない青森の冬。
私はお気に入りのソファーに座り、熱いお茶をすすりながら、全身の力が抜けていくのを感じていました。
私:「あぁ〜、たんげあずましいわぁ……。」
パソコンを叩いていた旦那が、キーボードを打つ手を止めて首を傾げます。
旦那:「アズマシイ? また新しい単語だね。今の状況からすると…『心地よい』かな? 標準語だと『快適』とか『リラックスしている』ってことだよね?」
◇標準語の限界:辞書通りの訳じゃ「冷え切ってる」!
嫁っこ:「旦那、ストップ! その『快適(Comfortable)』っていう訳、全然あずましくない!」
旦那:「えっ、どうして? ComfortableもRelaxingも、すごくポジティブな言葉だよ?」
嫁っこ:「違うの! 標準語の『快適』とか『リラックス』って、どこかホテルの紹介文みたいで他人事なのよ。客観的すぎて、心の温度が伝わってこない! 10%…いや、1%も私の今の『魂がとろけて、この場所に完全に受け入れられてる感』が表現できてないんだって!」
旦那:「Wow... 1%か。それは厳しいねwwwでも、嫁っこの姿を見てると、単に『機能的に優れている』以上の何かを感じているのはわかるよ。」
嫁っこ:「いい? 『あずましい』っていうのはね、単にソファーが柔らかいとかじゃないの。『自分の居場所はここだ!』っていう絶対的な安心感に包まれて、精神的なトゲが全部丸くなった状態のことなの!」
旦那:「なるほど……物理的な快適さ(Physical comfort)だけじゃなくて、精神的な帰属意識(Sense of belonging)や、安らぎが混ざり合っているんだね。」
嫁っこ:「そう! 脳が『もう何も頑張らなくていいよ』って全肯定してくれてる感じ!」
旦那:「それなら、英語では "At peace" や "Where I belong" というニュアンスが近いけれど…もっと日常的に、その『しっくり感』を出すならこれかな。"I feel so at home." もしくは、もっと深く、 "This is my happy place."」
嫁っこ:「それだー!! 『Happy place』! 単なる場所じゃなくて、心が一番幸せな状態でいられる聖域って感じで、すっごくあずましい!」
嫁っこ:「『Happy place』って言葉、最高にワクワクするし、同時にホッとするね。」
旦那:「そうだね。日本語の『快適』だとホテルのレビューみたいだけど、"This is my happy place" と言えば、その人がその場所をどれだけ愛しているかという熱量が伝わる。まさに、嫁っこが言いたかった『あずましい』の温度感だと思うよ。」
◇今日の「言語解剖」:あずましい

👩🏫 嫁っこの言語学コラム
標準語の「快適」は、ラテン語由来の "Comfort" に近く、苦痛を取り除いた「状態」を指す、非常にロジカルで便利な言葉です。
対して、津軽弁の「あずましい」は、語源の一つに「集まる(あづまる)」があると言われるように、自分の意識や居場所がピタッと一箇所に収束するような、非常に強い「主観的エネルギー」を持っています。
今回、旦那が提案してくれた "Happy place" は、場所という名詞を使いながらも、その実態は「個人の幸福な感情」そのものを指しています。
標準語というフィルターを通さず、津軽弁の熱量を直接英語にぶつけることで、ようやくこの「魂の充足感」を翻訳することができました!
せばね!
Sweet as! な精神で、津軽の魂を世界へ。
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