「隻眼の少女」麻耶雄嵩・著 超変格ミステリの極北。大賞ダブル受賞作
つむぎ:おじさん、また昼間からポテチ食べながらスマホいじってるの?いつになったら創作活動するのよ。
おじさん:(ポテチをボリボリ食べながら)いやー、つむぎちゃん。オレもな、ちゃんと勉強してるんだよ。麻耶雄嵩の『隻眼の少女』読んだんだ。
つむぎ:え、おじさんが麻耶雄嵩?珍しいじゃない。またいつものように萌えキャラ目当てで読んだんでしょ?
おじさん:(照れながら)まあ...最初はタイトルと表紙で、巫女の格好をした可愛い女の子が活躍する萌え系ミステリだと思ったんだよ。水干着た義眼の少女とか、そそるじゃん。
つむぎ:(呆れて)やっぱり...で、実際はどうだったの?
おじさん:とんでもなかった!とんでもない数の人間が殺されるんだぜ?しかも登場人物そんなに多くないのに。それでも真犯人がわからないっていう。
つむぎ:それで諦めたのね。どうせ夢落ちか妄想オチだと思ったんでしょ?
おじさん:そうそう!普通に考えて、18年間も真犯人が捕まらないで、これだけ殺人が起きてたら、現実的に無理じゃん。超能力か何かないと説明つかないって。
つむぎ:で、実際はどうだったの?
おじさん:(興奮して)とんでもなかった!夢落ちも超能力も一切なし!完全に論理的に、整合性バッチリで解決したんだよ!もう脱力するしかなかった。
つむぎ:麻耶雄嵩の真骨頂ね。不可能に見える状況を、禁じ手を使わずに完璧に説明する。それが超本格ミステリの醍醐味よ。
おじさん:いやもう、こんな作品書ける人間、化け物だよ。普通の人には絶対無理。
つむぎ:(ニヤリと笑って)だからって諦めちゃダメよ。おじさんも頑張って書きなさい!
おじさん:(立ち上がって)よし!つむぎちゃんに言われたら頑張るしかないな!
