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行間を訓む vol.50 〜 Gawr Gura「 REFLECT 」 編〜

プロローグ


 皆さんど~も、サメ、です~!🔱 …じゃなくて、つななでございます。ついにこの『行間をむ』企画も数えること50回!連続投稿記録も満3年と数ヶ月を更新し続けております…細々とですけれども…。
 そんな私奴は7月のゲーマーズフェス2への参加が決まって安堵していたところに、5月3日のホロリックイベントに参戦して心から楽しんだ翌日のこと。重大告知配信にてミオしゃの1st.ソロライブ決定という記念すべき瞬間、同時視聴していたミオファの森の諸兄と喜びのあまり歓喜し、思わず涙を零しながら喜びを分かち合ったのでした。
 それこそ病から床に伏していた昨年の悔しさをバネに、リベンジの如くゲマズフェスで復活の狼煙を上げた矢先の出来事。こんなに幸せで良いんでしょうか…。今年は絶対にぴあアリーナMMに。いざ横浜。夏を前に、はやる気持ちがハートビート(?)な私でございます。


 ――― さて、去る5月1日。hololive ENのサメちゃんこと「Gawr Guraがうる・ぐら」さんがホロライブプロダクションから卒業の運びとなりました。50回を数える今回は彼女の遺したオリジナル楽曲である「REFLECT」の歌詞について注目したく、筆を取りました。僭越ながら簡単にではありますがぐらちゃんについてご紹介させて頂きましょう。2020年9月13日にホロライブEN1期生(後のMyth)所属のタレントとして初配信、伝説の「a!」という一声で産声を上げた彼女は同配信内でいきなりチャンネル登録10万人をさらっと達成。この時点ですごいのですが、その後も当時としては飛ぶ鳥落とす勢いでファンを獲得され、1ヶ月弱程経った同年10月22日にはホロライブタレントとして史上初の100万人を当時の最短記録で達成。その後も持ち前の魅力的なルックスと歌声を武器に沢山のファンを獲得していき、10万人刻みの区切りをあっという間に通過していきました。
 当時私は「Vtuber×推し活」をし始めた頃でありましたが、彼女の名は業界を震撼させたと言っても過言ではないでしょう。ホロライブという事務所の存在を彼女が打ち立てた数々の記録を通して観測をしたのが私のホロリスとしてのルーツであることは鮮明に覚えています。そこから私はゆるめの箱推しを経て、今や私はナギナミや菜花ななちゃん以外に、ホロライブ内ではわためぇ・ミオしゃ・そらちゃん・ぐらちゃん推しを名乗っております。
 そんな今回の題材であるぐらちゃんのオリ曲、「REFLECT」は2021年6月21日に初のオリジナルソングとしてリリースされました。J-POPにも親しみがあり良く歌うということでしたので、そんなサメちゃんのオリジナル曲は…と期待の高まる一曲でした。また、2024年1月20日~2月29日に「仙台うみのもり水族館」にて行われた「Gurarium in Sendai Umino-mori Aquarium」にて大水槽のイワシのパフォーマンスこの曲が楽曲使用されており、私も現地でこの曲を聴かせて頂いたのが記憶に新しいところです。


まだ曲を聴いたことがない方は下記からどうぞ! ▼

 ――― いかがだったでしょうか。日本語だけでなく、英語やギリシャ語を交えた表現の幅広さ、かっこいいリズムに加えて歌詞の奥行きの深さ。格好いい曲としての認識であった当時の私と、ホロライブを卒業された今の状況の私では、受け取り方がまるで違いました。だからこそ、この歌と歌詞が何を意味しているのかという部分に自然と行間探りのピントが合ったような気がしています。早速、次の章からんで参りたく思います。


 注)セクション分けや歌詞の内容の考察ついてはあくまで筆者の個人的主観です。私自身は専門家でも何でもありません。もしかすると表現や言葉使い等に間違いもあるかもしれませんし、解釈違いが起こることは否めませんので万一の場合は以上の点ご理解の上、何卒ご容赦くださいませ。


歌詞訓み(§1)


Εκ λόγου άλλος Εκβαίνει λόγοςエク ラゴォー アンロッス エグヴァイネー ラッゴッシュ
(一つの理由から、別の理由が生じる。)

ひとつを選択するということは、別の道の存在があることを示す―――


水面みなもに映る自分が言った
「ああ わたしは悪いサメです」

 鏡のように自分が映るはずの水面から自分と同じ声がした。「お前は悪い奴だ」と。まるで心の中の自分の汚い部分を指さされているようでいつも目を背けてしまう。


ずっと恐れていた 赤く光るその目
海の底 暗闇に消えていく

 もうひとりの自分が赤く光る目でこちらを睨むことを恐れていた。心の奥底に秘めていた思いを見透かされているようで。度々姿を現して、気がつくとまた海の底の暗闇に泡の如く消えていく。


どうして (Your tired eyes)
泣くのよ (Begin to fall)
欲しいものなら全部手に入れた
教えて (Your darkest thoughts)
わたしは (Unleash them all)
望んでいたわたしになれたかな

疲れ目に伝い零れ落ちる涙。私は幸せなはず。なぜ。
望むものは全て手に入ったじゃないか。
ねえ、心の内に秘めている思いを解き放って。
私の今の姿は本当に"なりたかった私"なの?


嘘はつかない でも本当じゃない
本音は言わない方が楽じゃない?
いつかは (A time and place)
どこかで (For darker days)
分かり合える時が来るの?

皆の前で嘘はつかない。でも、本当の自分の考えじゃないときもある。
己の内に秘めた思いはそのままにしたほうが楽な場合もある。
来たるべき時、来たるべき場所で。
いつかは暗くにごった日々に終止符を打つために、
もうひとりの自分を受け入れてブレない答えを出すことができるだろうか。


歌詞訓み(§2)


Look at this so-called "gem of the sea"
Odd and scrawny, don′t you see what I mean?
Return to what you know, it ain't much I know
Heh, it shows

 海の宝石と言われたこの石を見てみて。私は「変な形だし、痩せこけて見える」と思うけど、君には私の言葉の意味がわからない?もしわからないのだとすれば、自分の世界に戻った方が良い。私が言えることはそれほど多くはないから。まぁ、そんなものだろうとは思っていたけど。


わたしはあなたとは違うの
やめてよ
決めつけはもう大っ嫌い(大っ嫌い)
理想の姿じゃなくていいの
わたしらしくあれば
ただわかって欲しいだけよ

あなたの価値観と私の価値観は違う。押しつけないで。
勝手に決めつけるなんてもっと嫌いだ。
いつだって皆が思う理想の「私像」である必要はないでしょ。
わたしらしく在ればそれが私。
それを解って欲しい、ただそれだけなのに。


Heh! 理想通りじゃなきゃ意味なんてない
希望も夢すらなくて
辛い 辛い 辛い 辛い
あなたらしさ あるのかしら?
諦めて楽になろう さあ

 でも突き詰めて考えると、希望や夢すらない状態で理想を追い求めるのは辛いものがあるだろう。
 わたしらしさ/あなたらしさはそこに存在するのか?もういっそのこと立ち止まって荷を下ろしたほうが楽になれるかもしれない。


ずっと追い求めた わたしなりの答え
自分には嘘はつきたくないの

 いつも考えていた、わたしらしく在るとはどういう事なのかを追い求めて彷徨って。なにより、自分に対して嘘はつきたくないから。



歌詞訓み(§3)


ごめんね (One story ends)
今まで (Begin again)
気付かなかったことがあるんだけど
こうして (While hand-in-hand)
あなたが (Until the end)
いてくれたから今のわたしがいる

 私が考えを巡らせて物語の筆を置いて、わかったこと。それは自分がひとりじゃなく、沢山のファンと手を繋いで歩んできていたこと。だからこそ今の私が居ることを今更思い知らされた。「ごめんね」と一言ながら後悔と謝罪を零しつつ、これからの新しい物語を書き始める。


過去はいらない?そんなことはない
未来は見えない方がマシじゃない?
ここから (No matter where)
静かに (Watch over me)
わたしを見守っていてね

 じゃあ書きためた過去は必要なかったのかというと、決してそんなことはなかった。未来は自分が見通せるよりは、どうなるのか分からない方がまだ良いのだろうと思う。
 自分らしく在るためにとピリオドを打つ選択をした私を、どこからでもいいから、どうか心のどこかで静かに見守っていて欲しい。


So, you think that′s all huh?
Just gonna leave like it's nothing?
Going without me?
I don't know what you′re thinking!
Return to the sea
A shark is all you′ll ever be

 これで全部、終わりだと思う?自分の意志なしで何もなかったかのように立ち去るのか?もう自分でも何を考えているのかすらわからない!もう海に帰ってただのサメにでもなればいい…!


さよなら (Our story ends)
ありがとう (Begin again)
隠していたわたしはもういない
さよなら (Once hand-in-hand)
ありがとう (Until the end)
全て受け入れて生きていくから

 惜別のとき、口をついて出るのはファンへの心からの感謝の言葉。もうひとりの自分を隠して知らないふりをようなことはもうしないと決めた。自分の思いに嘘をつかないように、全てを受け入れて前に進もうと新たな道のりを歩み始める。


海の底はつまらないけど
あなたのことは忘れないから
いつでも (No matter where)
どこでも (Watch over me)
わたしらしく生きていこう

 思えば海の底が退屈で陸に上がってきた私。帰れば刺激的な日常とは離れることになるけど、過ごした日々は忘れることが出来ないかけがえのないものとなった。私は私らしく生きていくことを決めたのだから、どこにいても、何をしていても、みんなが見守ってくれる事を信じよう。


Ουδέν κακόν αμιγές καλούウーデッスカーコンアミイェースカロゥー
(悪はな​​く、純粋な善だけがある。)

私の決断に曇りはなく、そこあるのは自分の信念だけ ―――




エピローグ


その瞳が見つめる先は ―――

 ――― 類い希なる才能を持つ彼女が抱えていた葛藤。この曲がリリースされてから4年の時を経て「卒業」というひとつの決断をした今、ようやく私もこの深い歌詞の一端がなんとか理解できるようになりました。彼女がファンやホロメンと創った沢山の思い出はせることなく語り継がれ、先輩方がそうだったように伝説の存在となることでしょう。今は行く道に幸多かれと願いを込め、静かに背中を押すはなむけとしてささやかながらこの記事を捧げることと致します。


 さて、ここで表題の「REFLECT」の意味について思いを馳せてみましょう。調べれば単純に「反射する・反響する」という意味が先行することと拝察します。その他には「映す」「表す」「反映する」など、前後の文脈によって様々な意味合いに変化します。
 そういえばこの歌の序盤に「水面に映る自分が ―――」という箇所がありましたね。鏡の様に自分の姿を太陽や月の光を反射して創られた自分の姿は同じ姿・形をしているはずなのに、もうひとりの自分に「本当は違うんじゃないか?」と問いかけられるところから物語は始まったのです。
 心から笑えているのか?自分らしく在るとはなにか?と葛藤して、鏡を見るように自分の姿が反映されているかどうかと考え抜いて、反映させた彼女の選択(結論)が今回で言えば「卒業」だったわけです。
 「人生山あり谷あり」とはよく申しますが、必ずしも自分が望む明るく楽しい道を常に通ることが出来るかというと、決してそうではないでしょう。自分の意志とは関係なく辛く険しい道を通らざるを得ない場合もあるでしょうし、努力の過程として失敗や挫折を経て到達できる場所がある…きっとそのはずだと思います。


――― あなたの道のりにはどれだけの思いが「反映」されていますか?



ぐらちゃんのチャンネルと X(旧Twitter)は下記になります!▼

Gawr Gura X(旧Twitter):https://x.com/gawrgura


それではまた次回の「行間を訓む」にてお会い致しましょう!!
小さくてBIGなサメちゃんに幸あれ✨
2025.05.30. つなな


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