キュートすぎる!「謎のエゾモモンガおにぎり」を探せ
《連続2319日目!》
か、かわええ。
そのキュートすぎる見た目。
で、でも・・・
もうね。
絶対に騙されないから。
そう心に強く決めたはずなのだが、北海道という大地は、時々こちらの意志など軽々と飛び越えてくる「魔性のかわいさ」を放ってくるものである。

その「魔性のかわいさ」に出会って1年が経った。
「雪の妖精シマエナガのおにぎりがあるらしい」という噂を追いかけて、北海道を歩き回っていた。
結果としてそれは、おにぎりではなかったという、まさかのオチで終わったのだが、そのかわいらしさにもう一度会いたいという気持ちは日に日に募っていた。
(雪の妖精シマエナガのおにぎりの探訪記も、ぜひお読みくださいー)
今回狙うのは「キュートすぎるエゾモモンガおにぎり」
そう、名前からしてすでに怪しすぎる。
しかし、こういう怪しさこそ、おにぎり探知センサーをビリビリ震わせるのだ。

「道の駅おとふけ」
道の駅とは思えないくらい広大な敷地の中には、NHK連続テレビ小説「なつぞら」の十勝編を模した建物やエリアもある。
まさに、十勝の玄関的な場所だ。
おにぎりルポの旅で前回も訪れているお気に入りの場所だが、この日はいつも以上に賑わっていた。

それは「あんぱん祭り」
十勝といえば、小麦文化の土地。そして小豆の名産地でもある。
まさにあんぱん文化の中心地と言ってもいい。
その十勝の人気ベーカリーが勢ぞろいしているらしく、開店前から大行列ができていた。

青空と緑色の芝生が気持ちいい。
ステージの上ではイベントも盛りだくさん。

小麦の焼けた香ばしさに釣られてやってきたのが「みちます」と名付けられたお店。
十勝の有名店ますやパンの道の駅併設店舗。
そう。
ここは、1年前に「雪の妖精シマエナガのおにぎり」を探しに来た場所だ。

店頭にたくさん並ぶパン。
その中に、「エゾモモンガ」「エゾナキウサギ」という文字が見える。
いや、しかし。
あまりにも人気らしく、販売かごを見ると、そこにはすでに空白が広がっていた。
「あ、やっぱり、売り切れか」
そう呟いたその瞬間だった。
店員さんが、レジから1つのパックを持ってきた。
どうやら、前のお客さんが返品されたものらしい。
その中には、目がクリっとしたかわいらしい生き物の姿が…
シマエナガかな。
いや、違う。
ちょこんとした耳のような何かがついている。
いた。
奇跡的に、1個だけ
こんな劇的な出会いを用意してくるのだから、旅はやめられない。

か、かわええ。
そのキュートすぎる見た目。
で、でも・・・
もうね。絶対に騙されないから。
そう心に強く決めたはずなのだが、北海道という大地は、時々こちらの意志など軽々と飛び越えてくる「魔性のかわいさ」を放ってくるものである。

フォルムは緩やかな三角形。
でも、絶対におにぎりじゃない。
小麦の甘い香りが、鼻孔をくすぐる。
愛くるしいエゾモモンガに胸が高鳴る。
さすがに、これに噛り付くのは気が引ける。
でも、食べたい。
ごめんなさい。
いっただきまーす。

さくっ!
まわりはさくふわのブリオッシュ生地。中にはたっぷりのナッツクリームが入っている。口の中でその重なりが広がっていく。
ひと口ごとに感じる豊かな味わい。
それは、北海道の自然が持つ素朴さと豊かさを象徴するようだ。エゾモモンガの可愛らしさと、この地の食材の豊かさが一つに融合した瞬間でもあった。
北海道は広い。
そして、その広さと同じくらい奥深い食文化がある。
おにぎりやパンというシンプルな食べ物であっても、地域の文化や動物、季節の空気まで閉じ込めてしまう。そんなローカルクリエイティビティみたいなものが、好きでたまらない。
奇跡の1個に出会えた「謎のエゾモモンガのパン」
次は、どんな出会いが待っているだろう。
高まる思いを胸に旅は続いていく。
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