夫がはじめて娘とふたりで散歩をしに行った
娘が生まれて1年10ヶ月。
実は、娘と夫は2人で外出したことがありません。
出先で、「トイレ行ってる間見てて〜」とか
自宅で、「ちょっと今手離せないから見てて〜」
ということはあったものの、
2人きりで、家から出発して、用事を済ませて、帰ってくる、ということがなかったのです。
それは突然のできごとでした。
お昼寝から起きた娘に、夫が突然、
「娘ちゃん、一緒に散歩行くー?」
と聞いたのです。
その前後で私がなにか夫に言ったとかでもありません。
夫の口からいきなり飛び出したのです。
私はとてもびっくりしました。
でもすぐさま、「これはチャンス」と思いました。
夫が娘と出かけたことがないということは、1年10ヶ月間私は家に1人になることがなかったのです。
「やー、でもやっぱり雨だから…」とか、
「日曜日だからモール混んでるしなあ〜」
とか尻込みする夫に、
「だあああいじょうぶだよ!!!行っておいで!!!!娘ちゃんこんなにワクワクしてるよ!?」
と、まくし立てお散歩セットをかばんに詰めます。
そしてヒップシートを夫仕様に調整し、娘に靴下を履かせ、少し強引に家から送り出しました。
しん、と静かになった我が家。
私はニヤニヤが止まりません。
思わず、ふふふふ、と笑顔が漏れます。
何をしようか?
心置きなくスマホをいじるのもいい、
紅茶入れてゆっくりするのもいい、
大音量で音楽をかけてもいい、
やりたいことはたくさんあったものの、私が選んだのは、
クローゼットの掃除
でした。
子ども部屋兼寝室にある、私と娘のクローゼットは娘が家にいる間は掃除ができず、魔界と化していたのです。
ふたりが帰ってくるまで長くても1時間。
大急ぎでクローゼットのものを出して、断捨離開始です。
黙々と物を手放し、気づけば45Lのゴミ袋1.5個ができあがりました。
まだまだやりたいことはあったものの、ひとまずクローゼットが整いすっきりしました。
ふたりが出かけて40分、あっという間に帰ってきました。
帰ってきたあとの、娘の「楽しかったわ〜」という満足げな顔と、夫の「やりきったぜ…!」というちょっと得意げな顔はきっとこの先ずっと忘れないでしょう。
私はというと、
たった40分。
たった40分だけど、家にひとりきりになれた私は気持ちがとてもリフレッシュできました。
そして、なぜかその後は娘にいつもより優しくできたんです。
きっとこれからも、家にひとりきりになることはなかなかありません。
この日のように夫が娘を連れ出してくれるのも、次はいつになるか分かりません。
でも、たった40分でも、私にとってはちゃんと意味のある時間でした。
「たとえ母親でも、ひとりの時間って必要なんだ」
そして、
「自分だけの時間が少しでも満たされると、心に余裕ができて、周りに優しくできるんだ」
そんなことを、この40分が教えてくれました。
なにかが解決したわけではありません。
これからも娘との毎日は続いていくし、ひとりになれない日もたくさんあると思います。
それでも、たった40分でこんなに気持ちが変わるんだと知れたこと。
それだけでも、この日の40分は私にとって、とても大切な時間だったなと思います。
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