◎安心に戻っていく時間の中で
この記事は、
あるアニマルコミュニケーションのセッションでのやりとりです。
「正しさ」ではなく、「安心」に触れていく過程が、
誰かの心にも静かに届きますように。
皆さま、ごきげんよう。
繋ぎ屋 ryubon です🍀
今日は、少し前に行った
アニマルコミュニケーションのセッションについて、
心に残っている場面を書いてみようと思います。
不思議な話をしたいわけではなく、
「正解を当てた」話でもありません。
ただ、
その時間に起きていた 心の動き を、
そのまま残しておきたいと思ったのです。
「本当にわかるのかな?」という空気から始まった
ご相談をくださった飼い主さんは、
とても丁寧に話を聞いてくれる方でした。
目線は、画面越しでもしっかりこちらを向いている。
でも、どこか少し距離がある。
「聞きたい気持ちはあるけれど、
聞くのが少し怖い」
そんな空気が、静かに伝わってきました。
もし、
何か責められるようなことを言われたらどうしよう。
足りていないところを指摘されたらどうしよう。
期待と不安が、同時にそこにある。
アニマルコミュニケーションの入り口では、
とてもよくある状態です。
相談のきっかけは「元気がない」こと
お話を聞くと、
・先住犬が亡くなってから、少し時間が経っている
・今一緒に暮らしているわんちゃんが、最近元気がない
・お留守番の時間が長い
・この子の気持ちを知りたい
ということでした。
そして途中で、
「先住犬のことも聞けますか?」
と、ぽつりと。
今の子の話をしながら、
まだ心の中に、先住犬の存在がある。
そのことも、空気として伝わってきました。
伝わってきたのは「なくなってしまったもの」
リーディングを進めていく中で、
最初に伝わってきたのは、意外なものでした。
・ボールのようなお気に入りのおもちゃ
・毛布、もしくはタオルのようなもの
・先住犬が使っていた匂いの残るもの
「それが、見当たらない」
「なくなってしまって、さみしい」
そんな感覚。
そこで私は、
「最近、先住犬が使っていた毛布やタオルのようなものを
片付けましたか?」
と、そっと尋ねました。
表情が変わった、その瞬間
その質問をした瞬間、
飼い主さんの表情が、はっきり変わりました。
少し前に、
汚れてきたおもちゃを処分したこと。
先住犬のものを、部屋から片付けたこと。
この子のスペースを広げるためでもあり、
先住犬の思い出のものが
ボロボロになってしまうのがつらかったこと。
そして、
片付けるときに湧いてきた
罪悪感や、後ろめたさ。
言葉にしきれていなかった想いが、
その場に溢れてきて、涙がこぼれました。
先住犬から伝わってきたのは、
とても静かなメッセージでした。
「ママの好きでいいんだよ」
「何も気にしていないよ」
責める言葉は、ひとつもありませんでした。
元気がなくなった理由は、重なっていた
今一緒にいるわんちゃんは、
お留守番の寂しさを、
先住犬の匂いが残る毛布の上で和らげていたようでした。
安心できる場所。
大好きな匂い。
それが突然なくなったこと。
そして、もともとのお留守番の寂しさ。
いくつかの「さみしさ」が重なって、
元気が出なくなっていた。
それを伝えたとき、
飼い主さんの表情が、また変わりました。
「もしかしたら…って、
薄々感じていた気がします」
そう言って、
ゆっくりとうなずいていたのが印象的でした。
「歌が好き」というメッセージ
さらに伝わってきたのは、
・ボールで遊びたい
・もっと一緒に遊びたい
・歌を聞くのが好き
ということ。
それを伝えると、
飼い主さんは少し驚いたように話してくれました。
以前、歌うと先住犬が
一緒に「アウアウ」と声を出していたこと。
それが楽しかった反面、
思い出すのがつらくて、歌えなくなっていたこと。
「この子も、好きだったなんて…」
そう言って、
静かに受け取っていました。
「先住犬を思い出す歌じゃなくて、
この子が心地よくなれる歌を歌ってみます」
その言葉を聞いたとき、
空気が、少しやわらかくなったのを感じました。
私にできたのは、寄り添うことだけ
このセッションで、
何かを 変えた わけではありません。
私にできたのは、
答えを出すことでも、正すことでもなく、
その時間に、ただ寄り添うことだけでした。
飼い主さんの気持ちと、
わんちゃんの気持ちが、
同じ場所に並ぶ時間。
それだけで、
表情が変わり、
呼吸が深くなっていく。
その過程を、そばで見せてもらいました。
おわりに
アニマルコミュニケーションは、
動物の言葉を“翻訳する”だけのものではないと、
私は感じています。
それは、
動物と人の間にある想いを、
そっと並べて、見える形にする時間。
正解を探すためではなく、
責めるためでもなく、
安心に戻っていくための時間。
あのとき、
関わらせてもらえたことに、
今も静かに感謝しています。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日は、ここまでで。
