5年後、あなたはどんな自分でいたいですか?
「目標を持てと言われても、何を目標にすればいいのか、わからないんです。」
体験コーチングで、この言葉を何度聞いたことでしょう。
50代・60代の、真剣に第二の人生を考えている方が口にする言葉です。「やる気がない」のではありません。「どこに向かえばいいのかわからない」のです。
その気持ち、よくわかります。
そして、その感覚には理由があります。今日は、その理由をお伝えしながら、あなた自身の「答え」を一緒に探していきたいと思います。
「目標」を探しているから、見つからない
多くの方が「目標を持たなければ」と考えます。でも、目標を一生懸命考えても、なかなかしっくりくるものが見つからない。
それは当然です。
なぜなら、目標はビジョンから生まれるものだからです。順番が逆なのです。
目標とは、達成すべき具体的な数値や状態のことです。
「副収入を月10万円作る」「体重を5キロ落とす」
これらは目標です。
ビジョンとは、もっと根っこにあるものです。
「どんな自分でいたいか」
「どんな人生を生きていたいか」
そこから湧き上がってくる、生き生きとしたイメージのことです。
畑に例えるなら、ビジョンは「何を育てたいか」という問いで、目標は「いつまでに何キロ収穫するか」という計画です。育てたいものが決まっていないのに、収穫計画だけ立てようとしている。それが「目標が見つからない」の正体です。
まず「何を育てたいか」を感じること。そこから始めましょう。
ビジョンは、頭で作るものではない
ここが、多くの方がつまずく場所です。
ビジョンを「考えて作ろう」とすると、うまくいきません。「将来何をしたいか、論理的に考えれば出てくるはずだ」と思って、頭をフル回転させても、出てくるのは「べき論」ばかりです。「健康のために運動すべき」「老後のために貯蓄すべき」それはビジョンではなく、義務です。
ビジョンは、感じるものです。
「どんな時に、心が躍りますか?」
「どんな場面で、時間を忘れますか?」
「誰かのどんな言葉が、胸に刺さりましたか?」
前回の棚卸しで見えてきた
「充実していた瞬間」「夢中になったこと」「誰かに感謝された経験」
それら記憶の中に、あなたのビジョンの種が眠っています。
過去の中に、未来が隠れています。
「魂の歓び」とは何か
TrueLIFEには、一つの核心的な問いがあります。
「魂が歓ぶことは何ですか?」
少し、具体的な場面を想像してみてください。
誰かに何かを伝えた時、相手の目がパッと輝いた。その瞬間、自分の中に何か温かいものが広がった。「またやりたい」と思った。疲れているはずなのに、なぜかエネルギーが湧いてきた。
あるいは、長年やってきたことが、誰かの「救い」になった瞬間。「あなたに話してよかった」と言われた瞬間。「あなたがいなければ、気づけなかった」と言われた瞬間。
その時の感覚、覚えていますか?
それが、魂の歓びです。
義務感や責任感ではなく、「これをやりたいから、やる」という感覚。誰かに言われたからではなく、「自分がそうしたいから、動く」という感覚。結果がどうなるかより先に、「このプロセス自体が好きだ」という感覚。
その感覚から生まれたビジョンは、強いのです。外から与えられた目標はプレッシャーになりますが、内側から湧き出たビジョンはエネルギーの源になる。どんなに苦しくても前に進めるのは、「やらなければならないから」ではなく、「やりたいから」です。
人生の第二のシーズンは、その感覚を羅針盤にして生きる時間です。
「今さら、夢なんて」という声・・・
ここで正直にお伝えしたいことがあります。
「ビジョンを描いてみてください」と言われた時、多くの50代・60代の方の中に、こんな声が浮かびます。
「今さら、夢なんて恥ずかしい。」
「家族に笑われそう。」
「この年齢で何かを始めるなんて、周りにどう思われるか。」
「どうせうまくいかない。」
そんな声、よく聞きます。でも、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
その声は、本当にあなたの声ですか?
長年、社会の中で生きてきた中で、知らず知らずのうちに染み付いた「常識」の声ではないですか?
「〇〇歳でこれをするのはおかしい」
「〇〇の立場の人間がこんなことを言ってはいけない」
そんなメッセージを、何十年もかけて受け取り続けてきた結果として、あなた自身の声のように聞こえているだけではないですか?
夢を持つことに、年齢制限はありません。
むしろ、50代・60代だからこそ、ビジョンを持つことが意味を持ちます。経験という土壌があるから、種が深く根を張れる。若い頃には見えなかったものが、今は見える。人生の全体像が、少し高いところから俯瞰できるようになった今だからこそ、「本当にやりたいこと」が浮かび上がってくるのです。
「今さら」ではありません。「今こそ」です。
なぜ「今」なのか
一つ、興味深い話をさせてください。
「生きがい」や「ビジョン」を持っている人ほど、健康寿命が長いというデータがあります。目的意識がある人は、そうでない人に比べて、認知症のリスクが低く、免疫力が高く、回復力が強い。
つまり、ビジョンを持つことは、人生の「密度」を変えるだけでなく、健康でいられる時間そのものを延ばす可能性があるのです。
「もう年だから、あまり時間がない」と考えるより、「ビジョンを持って動き出すことが、元気でいられる時間を長くする」という発想です。
TrueLIFEコーチングが目指すのは、まさにそこです。
魂が歓ぶ方向に動き出した人が、見違えるように生き生きしていく場面を、私は何度も目の当たりにしてきました。
だからこそ、今なのです。ビジョンは、人生の「残り時間」を数えるためではなく、「これからの時間」を豊かに、そして長く生きるためにあります。
「もう少し落ち着いてから」
「定年したら考えよう」
「子どもが独立してから」
その「もう少し」が、気づけば10年になっていた。そんな話を、コーチングの中で何度も聞きます。
動き出すのに、早すぎることはありません。
「5年後」という時間軸
なぜ「5年後」なのか、感じた方もいるかもしれません。
1年後では近すぎます。「今の延長線上」になりやすく、大きな変化が描きにくい。10年後では遠すぎます。リアリティが持ちにくく、「まだ先のこと」として後回しになりやすい。
5年後は、ちょうどいい距離感です。変わるには十分な時間があり、でも「今の自分」の延長で想像できる。今60歳なら、65歳。健康で、活動的で、まだまだ何でもできる年齢です。
少しだけ、試してみてください。
目を閉じて、5年後のある日の朝を想像してください。
あなたはどこで目を覚ましていますか?
窓から見える景色は?
隣にいるのは誰ですか?
今日は何をする日ですか?
起き上がる時、あなたの顔にはどんな表情ですか?
その場面を、できるだけリアルに感じてみてください。映像として浮かんできたものが、あなたのビジョンです。言葉にならなくても大丈夫。その「感覚」が、すでにビジョンです。
ビジョンは、完璧でなくていい
一つ、大切なことをお伝えします。
ビジョンは、最初から完璧に描けなくて大丈夫です。
「なんとなく、こんな感じの人生がいい」という淡いイメージで十分です。むしろ、完璧に言語化しようとすると、頭が邪魔をして本音が出てこなくなります。
ビジョンは、描くほどに鮮明になります。最初は輪郭だけでいい。歩きながら、少しずつ細部が見えてきます。
前回の棚卸しで「豊かな土壌」が見えてきました。その土壌の上に、今度は種を蒔く時です。種は小さくていい。最初から大きな木である必要はありません。蒔いた瞬間から、育ち始めます。
最後に、あなたへの問い
今日は一つだけお願いがあります。
「5年後、どんな自分でいたいか」を、紙に書いてみてください。
箇条書きでも、一文でも、キーワードだけでも構いません。「なんとなく、こんな感じ」という淡いイメージで十分です。
書いてみた瞬間、頭の中でぼんやりしていたものが、言葉という形を持ちます。言葉になった瞬間、それはビジョンとしての力を持ち始めます。
「こんなことを書いていいのかな」と思っても、書いてください。「現実的じゃないかな」と思っても、書いてください。その声こそが、あなたの本音が動き出しているサインです。
あなたの5年後は、今日の「書く」という小さな行動から始まります。
「5年後の自分」を、もっと深く描いてみませんか?
ここまで読んでくださったあなたへ。
「ビジョンの大切さはわかった。でも、いざ書こうとすると手が止まる」—そんな方に、次のステップをご用意しました。
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