「一票」という微力な変数──選挙と私のスタンス
「選挙に行っても何も変わらない」と言われることがあります。
確かに、私たち一人ひとりの声が国の大きな方向を変えるには、限界があるかもしれません。
でも、それでもなお、私は「一票」という変数に価値を見出したいと思っています。
Ⅰ. 政治は「定数」、選挙は「変数」
政治というものは、基本的に“定数”のような存在です。
私自身、政治家ではない以上、目の前の制度や環境を直接変えることはできません。
それでも、選挙という機会だけは、私たちに与えられた“変数”の瞬間。
わずかでも、関与できる数少ないタイミングです。
VUCAの時代と呼ばれるように、社会は複雑で、不安定で、予測困難です。
だからこそ、微力ながらも自らの意思を込めて一票を投じることには意味があると感じています。
Ⅱ. 「100%の一致」はないけれど
選挙では、すべてが自分と一致する政党や候補者を見つけることは、ほとんどありません。
むしろ、そうした選択肢の中から**「いちばんマシだと思える選択肢」を選ぶ**ことのほうが、現実的です。
ある意味では“消去法”に近いものかもしれません。
でも私は、その“選ぶ過程”にこそ意味があると考えています。
Ⅲ. 私なりの選び方──情報の扱い方
私が心がけているのは、まず全体を俯瞰してみること。
投函される政策チラシのような紙媒体や、新聞記事の一覧に目を通すところから始めます。
そして、短く切り取られた動画や発言だけを鵜呑みにせず、できる限り長尺のYouTube動画などで候補者の言葉に直接触れるようにしています。
討論会形式の動画などは、比較検討にも役立ちます。
一方的な印象に左右されず、背景や文脈ごと理解するためのひと手間。
それが、私なりの小さな工夫です。
Ⅳ. 情報の“ノイズ”に惑わされないために
情報があふれる時代だからこそ、どの情報を信じ、どう選ぶかには注意が必要です。
特に、メディアの偏りや、切り取り編集による誤解には慎重でいたいと思っています。
情報のノイズに巻き込まれず、自分の判断軸をもつこと。
それもまた、選挙を通じて身につけていきたい力のひとつです。
Ⅴ. 結果がどうあれ、自分の変数を尽くす
結果がどうであれ、私は政治家ではない。
だからこそ、その時々の環境のなかで、自分ができる最善を尽くすしかないと思っています。
そして、自分たちの総意で選んだ政治家なのであれば、選挙後に「あーだこーだ」と文句を言うよりも、自分のできることに集中したい。
それが、一票を投じるという行為を、自分の中で納得あるものにする方法だと感じています。
今日も私は、一票を投じます。
微力でも、確かに変数としての行動を。
そして、社会と自分のあいだにある静かな接点として──。
≪参考≫”選挙”をテーマに講演ができる講師
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