離島の暮らし【何十年も経ってからあの嫌な記憶の真相を知る】
子供の頃の疑問が一気に解けた日
嬉しい解消では無かった
私には物心ついた時から仲良く遊ぶ親友がいた
ずいぶん経ってから知ったことではあるが
良く遊びに行く山間の一軒屋があり
そこの主人は私の祖父の末の弟と言うことを
知ったのはもう成人してからだ
遠い親戚だということくらいしか
理解してなかった
もともと何にも気にしない
あんまり詮索もしないし
興味もないような子供だったので
知ったのは遅かった
そこの主人、祖父の弟の奥さんは
親友の祖母の妹か娘か定かではないが
そこは2人にとって共通の親戚だった
そこに頻繁に遊びに行っていたが
その親友と私では
扱いに差があるなと何となく感じていた
同じことように接してくれている様に見えて
例えば同じ弓矢を作ってもらう時にも
親友には進んで作ってくれたが
私は自分も欲しいと言わないと作ってくれない
言うと露骨に嫌な顔はしないが
小さなため息をつく様な仕草のあと作り始める
その頃から
「自分は親友に比べて人に好かれない」と
薄々感じていたから「ああここでもか」くらいに思っていた
親友のうちに遊びに行っても
お母さんが心なしか冷たいような気がしていた
祖父の妹の家もまた共通の親戚でそこの子供
私達にとっては年の離れた先輩の2人の扱いは
露骨に違っていた
遊びに行っていると
昼ごはんに
インスタントラーメンと冷飯を食べるのだが
その先輩と親友の分だけ作って
私の目の前で食べる
そこの庭にさくらんぼが実るのだが
私には食べさせてくれない
地域の卒業生を送る送別会に
劇とか歌の出し物をするので練習があるのだが
うまくできない時や少しよそ見するだけで
私だけ殴られる
またある日、親友だけの親戚の先輩がいて
親友とは違う友達と2人で
「今日うちに泊まりにこいよ」と呼ばれたので
行って遊んでいるうちに夜になった
先輩の部屋の隣りは畳敷の居間になっていて
そこから先輩の母親と
親戚のおばさんの会話が聞こえて来る
「ダメって」ボソボソ
「帰せ!あの子は泊めちゃだめ」
と聞こえて来た
先輩はいろいろ反論していたが
結局説得されて
「ねこターボ、お母さんが泊めるなって言ってるから帰って」と告げられた
なんでか訳わからない
でも
「家の事情で泊めることができなくなったんだ」
と理解してもう1人の友達に
「じゃあ帰ろうか」と言うと
「〇〇は泊まっていいから帰るのはお前だけ」
…ショックだった
「俺が何をしたんだ」とか
「おばさんに嫌われているんだろうか」などと
考えながら歩いていた
「それよりも親の言う事に逆らえず後輩を夜に帰すって無いわぁ」と
不思議と涙は出なかった、理解が追いつかない
怒りとも悲しみともつかない思いで
帰っていくと
オフクロが「あれ?泊まるって言ってなかった?」と聞いてきたので
なんか「俺だけ泊めちゃダメって言われたから
帰って来た」と言うと
オフクロはやっぱりねと言った感じで
「ああ、そうか…」
「良いわそんなとこ泊まらんでも」と
なんか慰められたが何を言ったか覚えが無い
何でかわからない出来事だったが
そのまま時は過ぎて
こっちに出て来てしばらくしてから
オフクロと同居して
すぐ上の姉貴が遊びに来ていた時に
そういう話になり
市会議員選挙の折
島から2名の立候補があった
1人目が昔市議だった私の祖父に
応援依頼を申し出て祖父はアドバイスと共に
応援する旨を伝えたそうだ
こっちは相当遠いもう他人レベルの親戚
もう1人の候補が親友のお父さん
祖父の弟の奥さんの甥か兄弟かは定かでは無いが祖父の弟が兄である私の祖父に
少し遅れて応援してくれるように
頼みに来たらしい
既にもう1人を応援すると約束していたので
その依頼は受けられない
「約束は破れない」と祖父は突っぱねた
というところから祖父と弟、親友の親戚と
私の家族の対立が始まって
相当な年月が経っても仲違いしたまま
先輩の家と親友の家は当然
私の家とは敵対する関係になったので
(帰される)仕打ちになった
その話を聞いて
「ああ!あの時帰らせられたのはそういう事だったのか」と言ったら姉貴が訝しげな顔をして
「お前は何も知らんのやなぁ」って
え?教えてもらって無いわ
まだ私達が物心つく前の出来事なので
そんな事は何も知らないし親友とは仲良し
離島の暮らしで書いた
一緒に泳ぎに行っていた友達だ
私の方の親戚は
「子供どうし仲良く遊んでいるのに
いつまでも仲違いしている、子供が可哀想」と
言っていたと
つい半月くらい前に
いとこからLINEで聞いた
結局何十年も経った頃に真相がわかった
「そんな小さな島の小さな選挙の小競り合いのせいで俺は嫌な思いを何回となく
何かあるたびに受けて来たのか」と思うと
くだらん!の一言だ。
小さな島の小さな小競り合いの話に
お付き合いいただき
ありがとうございました。
ねこターボ🐈
この話は少し暗〜い印象ですが
あとの離島の暮らしは
楽しんでいただけると思いますので
良かったらお読み下さいね。
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