【第4話】就職活動を始めた。それでも、前に進むのは簡単じゃなかった。
居酒屋でのバイトを卒業した日、
たくさんの「おめでとう」と「頑張って」が僕に向けられました。
就職活動に専念するため、2年半続けてきた夜勤バイトを辞めることに決めたのです。
思えば、バイトを始めたのは会社を辞めて半年後のこと。
起業に挑戦して失敗し、貯金も底を尽き、実家に戻ってきた頃です。
あの頃の僕は、昼間にSNSを発信して、夜は居酒屋で働くという生活を続けていました。
寝る間も惜しんで働きながら、夢を追っていた日々です。
でも、現実はうまくいきませんでした。
気づけば発信にも身が入らなくなり、バイト中心の毎日。
「本当は何をしたかったんだろう」――そんな問いを抱えながら、日々を過ごしていました。
それでも、あの場所で過ごした時間は、僕にとって苦しさの中の、ほんの少しの救いでした。
辛いことも多かったけれど、あの場所があったから、僕はなんとか踏ん張れていました。
何度も「こんな生活、早く終わらせたい」と思っていたのに、
最後の出勤の日は、少しだけ胸が熱くなりました。
スタッフやたくさんの常連さんに
「お疲れさま」「ここからだね」
そんな言葉をかけてもらえたことで、
この2年半の苦しかった時間も、無駄じゃなかった気がしたんです。
就職活動を始めて、見えてきた“空白”のリアル
バイトを卒業してから、本格的に就職活動を始めました。
でも最初は、何をすればいいのかすら分かりませんでした。
そもそも、自分が何をしたいのか――それすら明確になっていなかったからです。
だからまずは、自分のこれまでを棚卸しするところから始めました。
これまでやってきた仕事、得意なこと、失敗したこと、苦しかったこと……「どんな仕事をしたいのか?」「これからどう生きたいのか?」
そんな問いを自分に投げかけながら、履歴書や職務経歴書と向き合う日々。
でも、整理すればするほど、自分が揺らいでいきました。
サラリーマンとしてのキャリアはたった4年。
その後の3年間は、夢を追って空回りしていた自分の記録。
空白期間をどう説明すればいいのかもわからない。
社会から必要とされる人間なのか、不安ばかりが募っていきました。
それでも、せっかくサラリーマンに戻るのであれば、
“ただ戻る”のではなく、自分の希望や将来に向かっていける形で働きたい。
たくさんの求人情報を見ては、「これじゃない」「でも他にない」と悩み続ける毎日。
社会に必要とされたい。
でも、自分の力を信じきれない。
そんな矛盾と葛藤の中にいます。
今の僕だからこそ選んだ、“書く”という選択肢
就職活動が本格的に始まったものの、実は想像以上に「空白の時間」がありました。
もちろん、求人を探したり、企業研究をしたりはしています。
でも、毎日が面接というわけでもない。
ひとりの家で過ごす時間がどんどん増えていきました。
求人を探す。
企業を調べる。
エントリーする。
面接の準備をする。
…そういった行動以外の時間は、けっこう「ぽっかり」と空くんです。
予定もない、バイトもやめて、一人で家にいる時間。
人と話すこともなく、何もせず、ただぼーっとするような時間。
でも、時間があるはずなのに、何もすることはない。
SNSを開いても、誰かの成功や華やかな日常に心がざわつくだけ。
自分が取り残されているような感覚になって、どんどん気持ちがマイナス方向へ行ってしまう気がしました。
そんな中でふと、「何か書いてみようかな」と思ったんです。
誰かのためじゃなくて、自分のために。
頭の中を整理して、感情を吐き出す場所が欲しかった。
そうして書き始めたのが、このnoteでした。
書きながら、あのときの自分の気持ちと、ようやく向き合えるようになった気がします。
悔しさ、情けなさ、孤独、焦り。
それでも夢を諦めきれなかった自分のことも。
そして、また「何かを始める自分」になりたかった。
このnoteは、そんな僕の「再スタートの証」なのかもしれません。
この先の人生を、少しずつでも取り戻していきたい
noteを書き始めて思ったのは、
僕はずっと「失敗した過去」を否定しようとしていたんだということでした。
あの選択が間違っていたのかもしれない。
もっと堅実に生きていたら、違う未来があったのかもしれない。
そんな“たられば”をいくつも思い浮かべては、自分を責めることばかりしていました。
でも今は、少しだけ視点が変わってきています。
選択が間違っていたんじゃなくて、
あのときの僕は、僕なりに本気だったということ。
不器用でも、間違えても、必死だったということ。
だから今は、ちゃんとその過去も含めて、自分の人生を認めてあげたいと思っています。
このnoteを書くことは、僕にとって「自分を認める練習」なのかもしれません。
そして、もう一度、前を向いて歩いていくための準備です。
今は就職活動にも力を入れて進めています。
どんな仕事をしていきたいのか、どんな企業に入りたいのか、どんなキャリアを積みたいのか、どんな自分でありたいのか――
ちょっとずつですが、自分の中でも見えてきました。
焦らず、ゆっくり。
僕も前に進んでいっています。
少しずつでも、自分の人生を取り戻していきたい。
そう思っています。
読んでくれて、ありがとう。
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