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変わらなかった|お金の現在地

これは、わたしがまだAIに泣きつくことを知らなかった頃の話。


大学生から一人暮らし、
時に二人暮らし。
働き始めた。

お金がいつも足りない。

家計簿をつけても。
半額シールだけを狙っても。
人付き合いを避け、
半年に一度、ささっと髪を切ってもらっても。

節約がダメなら、増やす方向。

転職した。
給料は倍になった。
今度はカードを使いすぎる。

ずっと足りない。
だめだなあ、と思っていた。

一度だけ、お金が余り、
貯金すらできた時期がある。

妊娠したのだ。

ながらく空っぽだった場所に、
ずっと誰かがいる。

寝ても覚めても、ずっと。

その頃は、お金のことは考えていなかった。

心身の変化で、精一杯だった。

子が生まれてきた。
なお、必死だ。

うつ気味になった。

子を預けて働き出した。


また、赤字だ。
わからない。
なぜかわからない。

困っていた。

お金だけの問題ではない。
それはわかっていた。

自分を叱り、脅し、変われと強制するのに疲れた。

子どもを見ていて、わかった。

それでは、変わらない。

人は、そういうふうには変わらない。


お菓子やおもちゃを買いながら思った。

私をみていたら、
この子もこうなるのかな。


それは嫌だな。


それは嫌です。

胸の奥へ、
表明の声をあげた。

立つために。

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