読書を楽しもう|速い情報から少し離れて、ゆっくり考える時間を取り戻そう|デジタルデトックスコース 講義13

こんしは!
AllA / All Atelier / オールアトリエ講師の、オール・ドメディア / Owl Dmediaです。
全22講義で、デジタル機器との上手な付き合い方を学ぶ「デジタルデトックスコース」。
今回も、生徒のう廻うかぷり / Ukai Ukapuriと一緒に学んでいきます。
前回の講義では、**「自然の中で過ごそう」**をテーマに学びました。
スマホから少し離れ、
空を見る。
風を感じる。
木々や草花に目を向ける。
身近な自然へ意識を向ける。
そうした時間が、目や頭を休ませ、画面の中ではなく、今いる場所へ意識を戻すきっかけになることを学びました。
今回のテーマは、講義13。
「読書を楽しもう」
スマホでは、毎日たくさんの文章を読んでいます。
SNSの投稿。
短いニュース。
コメント。
メッセージ。
おすすめ記事の見出し。
でも、それらは速く流れ、短く区切られ、次々に切り替わっていきます。
一方で読書は、
一つの物語をゆっくり追う。
一つの考えをじっくりたどる。
自分のペースで立ち止まる。
想像しながら味わう。
そんな時間を作ってくれます。
今回は、デジタルデトックスの一つとして、読書がなぜ心と頭を整える時間になるのかを、一緒に考えていきましょう。

読むことは好きだったのに、最近は続かない?
う廻うかぷり
「本っていいものだとは思うんだけど、最近あんまり読めてないかも……」
オール・ドメディア
「開いても、少しするとスマホが気になってしまうのかな?」
う廻うかぷり
「うん。ちょっと読むつもりでも、通知が気になったり、スマホの方がすぐ楽しく感じたりして、つい戻っちゃう」
オール・ドメディア
「今の私たちは、速い情報に囲まれているからね。読書のようなゆっくりした時間は、少し入りにくく感じることもあるんだ」
本が嫌いになったわけではない。
でも、続かない。
集中できない。
最初の数ページで止まってしまう。
そんな人は少なくありません。
それは、あなたに根気がないからだけではなく、普段触れている情報の形が影響していることもあります。
スマホの中では、
短い。
分かりやすい。
次がすぐ来る。
刺激が強い。
途中で止めても困らない。
という情報が多くなります。
それに慣れると、読書のように一つの内容へ意識をとどめる時間が、少し難しく感じることがあるのです。
読書がデジタルデトックスになる五つの理由
理由①|一つの内容へ意識を向けやすい
スマホでは、文章を読んでいる途中でも、
通知が来る。
別の記事が気になる。
関連動画が出てくる。
別のアプリへ移りたくなる。
といったことが起こりやすくなります。
一方で、本を読んでいる時間は、基本的に一つの内容へ向かいやすくなります。
物語なら、その場面へ。
解説本なら、その考えへ。
エッセイなら、その言葉へ。
ページをめくる流れはありますが、スマホのように次々と別の刺激が割り込んでくるわけではありません。
う廻うかぷり
「たしかに本って、今読んでるページそのものに意識が向きやすいかも」
オール・ドメディア
「そう。読書は、散らばりやすい注意を一つへ戻す練習にもなるんだ」
理由②|自分のペースで進められる
スマホの中の情報は、速く流れていきます。
動画はどんどん進む。
SNSは次の投稿が現れる。
ニュースも新しいものへ更新される。
しかし、本は違います。
ゆっくり読んでいい。
同じ行を読み返していい。
気になるところで止まっていい。
分からなければ戻っていい。
読書には、自分の呼吸に合わせられる自由があります。
これは、速さに追われやすいデジタルの時間とは違う、大きな魅力です。
理由③|想像する力を使える
動画では、映像も音もすでに用意されています。
それに対して読書では、文字から場面を思い浮かべます。
登場人物の表情。
部屋の様子。
空気の温度。
声の調子。
気持ちの動き。
こうしたものを、自分の中で少しずつ形にしていきます。
う廻うかぷり
「本を読んでると、頭の中に映像ができる感じがある!」
オール・ドメディア
「それが読書のおもしろさの一つだね。受け取るだけじゃなく、自分の中で作る時間なんだ」
読書は、ただ情報を受け取るだけでなく、自分の内側を動かす時間でもあります。
理由④|静かな時間を作りやすい
読書の時間には、スマホほど多くの刺激がありません。
通知も少ない。
音も少ない。
反応を返す必要もない。
誰かと比べる必要もない。
そのため、本を読む時間は、心を落ち着ける時間になりやすいです。
特に、夜や休憩時間に短い読書を入れると、
気持ちが少し静かになる。
考えが落ち着く。
情報の流れから離れられる。
といった感覚を得やすくなります。
理由⑤|「結果」ではなく「過程」を楽しめる
スマホの世界では、
すぐ分かる。
すぐ笑える。
すぐ役立つ。
すぐ反応が返る。
そうした「すぐ」の価値が強くなりがちです。
でも読書は、
少しずつ読み進める。
途中で考える。
意味が後から分かる。
物語が積み重なっていく。
という時間です。
すぐに答えが出ないこともあります。
でも、そのゆっくり進む過程そのものが、読書の楽しさでもあります。

読書にはどんなよさがあるの?
① 気持ちを落ち着けやすい
本を読むとき、人は比較的静かな姿勢をとります。
座る。
呼吸を整える。
ページへ目を向ける。
文章を追う。
この流れそのものが、慌ただしい気持ちを少しずつ落ち着かせることがあります。
もちろん、内容によってはドキドキしたり、笑ったり、悲しくなったりもします。
でも、SNSのように次々と違う感情へ振り回されるのではなく、一つの流れに沿って気持ちが動くことが多いのです。
② 他の世界や考え方へ触れられる
読書では、自分が体験していない世界にも出会えます。
知らない時代。
別の国。
違う考え方。
他人の悩み。
自分とは違う生き方。
それによって、
「こういう感じ方もあるんだ」
「自分だけじゃないんだ」
「こんな考え方もできるんだ」
と、視野が広がることがあります。
③ 自分の考えを深めやすい
短い投稿をたくさん見ると、その場では「分かった気」になっても、自分の中で深める前に次の情報へ進んでしまいがちです。
読書では、一つのテーマや物語に長く触れます。
そのため、
「自分はどう思うだろう」
「この言葉はどういう意味だろう」
「今の自分に当てはめるとどうだろう」
と考える時間が生まれやすくなります。
読書は、知識を入れるだけでなく、自分で考える余白を作ってくれるのです。
④ 「何もしないと落ち着かない」状態をゆるめられる
スマホに慣れていると、
少しの空き時間でも何か見たくなる。
待ち時間に画面を開きたくなる。
何も刺激がないと物足りない。
という状態になりやすいことがあります。
読書は、刺激がゼロではありません。
でも、スマホのような速く強い刺激でもありません。
だからこそ、本を読むことは、
刺激が強すぎない時間に慣れていく練習
にもなります。
「読書が苦手」でも大丈夫
う廻うかぷり
「でも私、本を読むのが遅いし、途中で止まっちゃうことも多いよ」
オール・ドメディア
「それでも大丈夫。読書は速さを競うものじゃないからね」
読書に対して、
最後まで読まなければいけない。
難しい本を読まなければいけない。
たくさん読まなければいけない。
と思い込むと、苦しくなりやすくなります。
でも本来、読書はもっと自由です。
数ページだけでもいい。
気に入ったところだけ読んでもいい。
今日は合わないと思ったら、別の本へ変えてもいい。
絵本でも、漫画でも、詩でも、エッセイでもいい。
大切なのは、本と気軽に出会うことです。
どんな本から始めればいい?
① 興味のあるテーマから選ぶ
まずおすすめなのは、自分が少しでも気になるものから始めることです。
好きな物語。
趣味の本。
イラストの多い本。
エッセイ。
自己理解につながる本。
学びたいテーマの入門書。
無理に「読むべき本」から始める必要はありません。
② 短く読めるものから始める
最初から長編小説や分厚い本でなくても大丈夫です。
短編集。
詩集。
エッセイ。
対話形式の本。
章が短い本。
子ども向けの本。
短く区切れる本は、読み終わりの達成感も得やすくなります。
③ 紙の本でも、電子書籍でもいい
デジタルデトックスというと、紙の本だけがよいと思うかもしれません。
もちろん紙の本には、
通知がこない。
画面を見ない。
手触りがある。
ページをめくる感覚がある。
といった良さがあります。
一方で、電子書籍にも、
持ち運びやすい。
文字の大きさを変えられる。
すぐに読み始められる。
という良さがあります。
大切なのは形式よりも、読書の時間へ集中しやすいかどうかです。
もし電子書籍を使うなら、通知を切るなど、ほかのアプリへ移りにくい工夫をしてみましょう。

読書を楽しむための五つの工夫
工夫①|読む時間を短く決める
「今日は30分読もう」と思うと重く感じる場合は、
5分だけ。
3ページだけ。
1章だけ。
というように、短く決めてみましょう。
う廻うかぷり
「それなら始めやすそう!」
オール・ドメディア
「始めるハードルを下げることが大事なんだ。読めそうなら、そのまま続ければいいからね」
工夫②|スマホを少し離して置く
本を読んでいても、スマホが近くにあると気になりやすくなります。
通知を切る。
別の部屋に置く。
バッグにしまう。
画面を見えないようにする。
こうした工夫をすると、読書の流れを守りやすくなります。
工夫③|読みやすい場所を作る
読書しやすい場所を決めるのも効果的です。
机の上。
ソファ。
ベッドの横の椅子。
カフェ。
公園のベンチ。
落ち着ける場所があると、「読むモード」へ入りやすくなります。
飲み物を用意する。
照明を整える。
ひざ掛けを使う。
そんな小さな準備も、読書時間を楽しむ助けになります。
工夫④|全部理解しようとしすぎない
本を読むとき、
全部覚えなければ。
全部理解しなければ。
大事なことを見落としてはいけない。
と考えすぎると、苦しくなります。
分からないところがあってもよい。
今は響かない部分があってもよい。
あとで意味が分かることもある。
そんなふうに、少し気楽に読むことが大切です。
工夫⑤|心に残った一文だけでも覚えておく
読書をした後、
内容を全部言えなくても大丈夫です。
「この一文が好きだった」
「この場面が印象に残った」
「この考え方は面白かった」
そんな一つが残れば、それだけでも十分意味があります。
ノートに書く。
付箋を貼る。
心の中で繰り返す。
それだけで、本との出会いが少し深くなります。
読書は「勉強」だけじゃなくていい
う廻うかぷり
「読書って、役に立つ本を読まなきゃって思ってたかも」
オール・ドメディア
「役立つ本ももちろんいい。でも、楽しいだけの読書にも価値があるよ」
笑える物語。
ワクワクする冒険。
ほっとするエッセイ。
絵がきれいな本。
好きな世界観の作品。
そうした読書も、十分に意味があります。
なぜなら、読書は情報を増やすだけでなく、心の動きを豊かにする時間でもあるからです。
楽しい。
安心する。
泣ける。
考えさせられる。
ほっとする。
そんな体験も、デジタルの速い刺激とは違う、大切な時間です。
読書の時間は、自分を取り戻す時間
スマホの中では、他人の言葉がどんどん流れてきます。
何を見ればよいかも、おすすめが決めてくることがあります。
でも読書は、自分で選んだ一冊を、自分のペースで読み進める時間です。
急がされない。
比べられない。
通知に追われない。
自分の内側で考えられる。
それは、自分の時間を取り戻すことでもあります。

1分ワーク|今日の「読書時間」を作ろう
次の四つを決めてみましょう。
① 何を読む?
本、漫画、エッセイ、詩集、好きなテーマの本など。
私が読むのは、
「 」です。
② どこで読む?
机、ソファ、ベッド横の椅子、カフェなど。
読む場所は、
「 」です。
③ 何分読む?
最初は5分でも十分です。
「 分間」読みます。
④ スマホはどこに置く?
スマホは、
「 」
に置きます。
最後に、今日の行動を一つ決めましょう。
今日から私は、
「 」
を試します。
例えば、
「寝る前に5分だけ、スマホを机へ置いて本を読む」
「夕食後に10分、好きな漫画を読む」
「朝に1ページだけエッセイを読む」
というように、小さく始めてみましょう。

今日のまとめ
読書は、デジタルデトックスの一つとして、とてもよい時間になります。
その理由は、
一つの内容へ意識を向けやすい
自分のペースで進められる
想像する力を使える
静かな時間を作りやすい
速い刺激から少し離れられる
からです。
また読書には、
気持ちを落ち着ける。
考えを深める。
新しい世界に出会う。
刺激の強すぎない時間に慣れる。
自分のペースを取り戻す。
といった良さもあります。
本を読むのが久しぶりでも大丈夫です。
最初から長時間でなくていい。
難しい本でなくていい。
最後まで読めなくてもいい。
楽しい本から始めていい。
大切なのは、読む量ではなく、読書の時間を少し楽しんでみることです。
スマホの速い情報から少し離れて、一つの文章、一つの物語、一つの考えへ向き合う。
そんな時間が、心と頭を整える助けになってくれます。

次回予告
次回の講義14は、
「体を動かそう」
です。
デジタル機器を使う時間が長いと、座っている時間も増えやすくなります。
すると、
体がこわばる。
肩や首が重くなる。
気分も沈みやすくなる。
疲れているのに、うまく切り替えられない。
といったことが起こることがあります。
次回は、激しい運動でなくてもできる、
デジタルのない時間の過ごし方として、
体を動かすことの大切さを学んでいきましょう。
少し歩く。
伸びをする。
軽く体を動かす。
そんな小さな動きが、心と体にどんな変化をもたらすのかを、一緒に考えていきます。
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