【ショートショート】TPドライバー
AIに音楽にしてもらいました。聴きながら読んで頂けたら幸いです。もちろん読んで頂くだけでも幸いです。
「見ろ、ヤス。完成だ」
指でつまんだ細長い棒を、牢屋の薄暗い灯りにかざした。
「え?兄貴、すげぇ!ところで、それは何です?」
「このバカ。ずっと作ってただろうが。トイレ紙を溶かして固めて溶かして固めて、カッチカチにしたトイレットペーパードライバーだろうが」
ヤスの頭をこずくと、さっそく牢屋の扉に向かう。
「でも、アニキ。なんでそんな紙なんかで作ったんで?もっと固いもので……」
俺は勢いよく振り返ると、ヤスの頭を思い切り引っぱたいた。
「このバカ!くすねたフォークで作ったやつは、おまえがトイレに流しちまったじゃねえか!」
「す、すいやせんアニキ!じゃあおれ、見張りやす!」
「うるせえ!おまえはこないだ見張りするっつって思い切り屁こきやがって、看守がすっとんできただろうが!」
「へぇ、すいやせん。緊張すると腹が……」
「おまえは大人しくその辺に突っ立ってろ!」
扉の蝶番のネジにTPドライバーを当てる。型取りしただけあってぴったりだ。よし、と気合を込めて手に力を込めた瞬間、突然、雨が降ってきた。大雨だ。
ずぶ濡れになりながら後ろを振り向くと、トイレのレバーから勢いよく吹き出す水をなんとか止めようと、ヤスが慌てふためいている。
「……おい、何してる」
「あ、アニキ。その辺に立ってろって言うからおれ、アニキの指の先をちゃんと追いかけて、ばっちしレバーに立ったんす!そしたら……」
「……」
水で溶けたTPドライバーがポトリと床に落ちる。
フヤケて紙屑に戻ったTPドライバーは、排水口に流れて消えた。
終
これはさすがに無理だろう、と思った小説を無茶振りしても、ちゃんと音楽にしてくれるAI。すごいです。
田原さまの望んだのはこっちじゃないですよね。わかります。あまのじゃくなんです🤣
そしてこんなドライバーで外れる扉の付いた牢屋も無い🤣
田原にかさまの毎週ショートショート【トイレットペーパードライバー】に参加させて頂きました。
前回のお題はこちら。セレクションに選んで頂きました😆こちらも曲にしました!
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