JTCのマネージャーになったので、部門目標に「コミュニティ活動」を正式に組み込んでみた話
<本投稿は、コミュニティマーケティングAdvent Calendar 2025 12月17日のエントリーです>
みなさん、こんにちは。私は現在、某大手製造業(いわゆるJTC)の情報システム部門に所属しています。
2年前のアドベントカレンダーで、私は「社内でモヤモヤしている方へ贈る ~コミュニティのススメ~」という記事を書きました 。当時の私は、組織の中で個人の成長に限界を感じ、漠然とした不安を抱える一人の社員でした。
しかし社外コミュニティの世界に飛び込み、「参加者」から「登壇者」、そして「運営者」へと関わり方を変えていく中で、視座が上がり、キャリアも大きく動き始めました。
あれから2年。私自身の環境は大きく変わりました。2025年4月、異動により組織のマネージャー(部長職)に着任し、勤務地も大阪から東京へ。結果として、これまで以上にコミュニティにコミットしやすい立場と環境を得ることになりました。
マネージャーになって最初にやったこと
組織を率いる立場になった今、私が最初に取り組んだのは、コミュニティ活動を「リスキリング」として公式に掲げることでした。単に「コミュニティに行こう」と呼びかけても、既存の組織文化は変わりません。実際、これまでも「行く人は行くが、行かない人は全く行かない」という状態が続いていました。
そこで、個人のスキルアップ活動を業務として明確に定義し、部門目標に組み込むことにしました。
【目標:リスキリングによる人材開発】
・指標:学習時間・社外コミュニティ活動時間
・目標値:30時間/人・年
・対象活動:
・指定オンライン学習サービスの受講
・部門長が承認した社外研修
・社外コミュニティでの参加・登壇・運営(※レポート提出必須)
なお、ここで求めているレポートは、いわゆる出張報告書のような、かしこまったレポートではありません。部内Slackの #random チャンネルに、参加して感じたこと、学んだこと、他部署・他社の取り組みで印象に残った点などを投稿して、何らかのアウトプットがあればOKとしています。形式よりも、「外で得た刺激を発信して共有すること」そのものを重視しています。制度を堅くしすぎずに目標達成できるようにしている点も意識したポイントでした。
なぜここまでするのか。それは、私自身が社外で多くのロールモデルと出会い、視座を引き上げられた経験があるからです。この「越境学習」の機会を、個人の熱意だけに委ねるのではなく、組織の駆動力として組み込みたいと考えました。
自分自身が実践者であること
「部下には30時間を課し、自分はやらない」ではリーダーシップは発揮できません。私自身もプレイングマネージャーとして、率先して現場(コミュニティ)へ足を運び続けました。参考にCMC関連の本年の活動実績は以下の通りです 。(これらの活動時間も目標の「30時間」にカウントしています)

組織を越境するのは、コミュニティの熱量
福岡での2回の登壇、「社内コミュニティの起こし方」「エンタープライズこそコミュニティ!」を通じてお伝えしたのは、コミュニティは組織を動かす一番リアルな場所なんじゃないか、ということです。大きな組織ほど、部署や役割の線引きが増えて、身動きが取りにくくなります。でも、線引きを乗り越えて「それ面白そう」「やってみたい」という気持ちでつながった人たちは、誰よりも早く動いて、実際に動くものを作り出す。好きに勝てるものはないってやつです。その動きが、後から組織を動かす力になるのを、社内コミュニティで目の当たりにしてきました。
社外で得た知見を、組織変革のエネルギーへ
2年前、「モヤモヤしているなら外に出よう」と書きましたが、今は、そこにもう一言、付け加えたいと思っています。「外で得た気づきや経験を持ち帰って、組織を少しずつ前に進めるエネルギーにしていこう」と。
もし、組織運営や働き方に、少しでも引っかかるものを感じている方がいれば、ぜひ CMC に足を運んでみてください。そこには、組織を変えるためのヒントと、志を同じくする仲間が待っています。
それでは、またどこかの会場で、あるいはオンラインでお会いしましょう!
