トルーマン大統領、日本人を野獣(beast)呼ばわりし、原爆投下を正当化

 ネットでは、元アメリカ大統領ハリー・S・トルーマンが日本人を「猿」と呼んだとする投稿が添付画像と共に見受けられるが、出典やソースが記されたものは皆無である。
 筆者が探したところ、「猿」はなかったがトルーマンが日本人を「野獣(beast)」呼ばわりし、広島と長崎への原爆投下を正当化している文章があった。
 1945年8月9日、アメリカ・キリスト教会連邦協議会からトルーマン大統領に送られた電報には、次の内容が含まれていた:
 「多くのキリスト教徒は、原子爆弾が日本都市に対して使用されたことについて、その必然的に無差別な破壊的効果と、人類の将来にとって極めて危険な前例を設けることになるため、深く心を痛めています。… 日本が最後通牒を再考する十分な機会を与えられることを、敬意をもって強く求めます。さらなる原子爆弾による壊滅的な被害が日本国民に及ぶ前に。」
 教会側は電報で、原爆使用の道徳的問題と人類への将来の影響を強く訴え、「さらなる原子爆弾」の使用を中止するようトルーマンに懇願した。
 しかし、アメリカは二発目の原子爆弾を長崎に投下した。電報の日付は、1945年8月9日(アメリカ時間)で、長崎に原爆が落とされたのも8月9日(日本時間)だが、日米の時差(約14時間)を考えると、トルーマン大統領が投下前に電報を読んでいた可能性もある。

 トルーマンは二日後(8月11日)の返信で、真珠湾攻撃や捕虜虐待を挙げて日本の行為を「野獣」に例え、「野獣は野獣として扱わなければなりません」と書き記し、広島・長崎への原爆使用を正当化したのである。
 以下は、トルーマン大統領のアメリカ合衆国教会評議会のサミュエル・マックレア・カバート事務総長宛の1945年8月11日付返信書簡である。

ホワイトハウス
ワシントン

1945年8月11日

親愛なるカバート様
 8月9日付のご電報に心より感謝申し上げます。 原子爆弾の使用について、私ほど心を痛めている者はおりません。しかし、日本による真珠湾への不当な攻撃と、わが国の捕虜に対する残虐な行為に私は深く心をかき乱されました。彼らが理解する唯一の言語は、我々が彼らを攻撃するために用いてきたものだけのように思われます。野獣を相手にする際は、野獣は野獣として扱わなければなりません。誠に遺憾ではありますが、紛れもない事実です。
敬具
ハリー・S・トルーマン [自筆サイン]

サミュエル・マックレア・カバート様

アメリカ合衆国教会評議会事務総長
ニューヨーク州、ニューヨーク市
Source: https://www.shapell.org/manuscript/truman-defends-use-of-atomic-bomb-against-japan/#transcripts

いいなと思ったら応援しよう!