「ランニングは苦しいもの」だと思っていたが違った――睡眠時無呼吸症候群に気づくまで
どうやら「睡眠時無呼吸症候群」らしい。
先日、大学病院で簡易検査を受けたところ、睡眠中に何度も呼吸が止まっていることがわかった。来週には一泊入院して、より詳しく調べる「PSG検査」を受けることになっている。
そもそも、私が睡眠時無呼吸症候群を調べるきっかけは、睡眠とはまったく関係のないところにあった。
早朝ランニングである。
私は朝に走ることが多いのだが、以前から走り始めに少し胸が苦しくなる。とはいえ、しばらく走っていると苦しさは消える。
だから、あまり気にしていなかった。
「そりゃランニングをすれば苦しいだろう」
単純にそう思っていたからだ。
考えてみれば不思議な話なのだが、「運動=苦しいもの」という思い込みがあると、運動中の苦しさを異常だとはなかなか認識できない。
そんな話を何気なくChatGPTにしてみた。
すると、「念のため循環器内科で診てもらったほうがいい」という。
「大げさだなあ」と思いつつも、家の近くに循環器内科があったので受診してみることにした。
自分としては、
「ランニングすると、最初だけちょっと胸が苦しいんですよね」
くらいの軽い相談のつもりだった。
ところが、それを聞いた医師の表情が真剣になった。
「あなた、それってちょっとヤバいかもしれないよ」
という雰囲気だった。
どうやら狭心症の可能性があるらしい。
そこから話は一気に大きくなった。
血液検査では試験管3本分の血を採られ、24時間記録するホルター心電図を装着し、さらに、胸が苦しくなったときのためにニトロも処方された。
「ランニングの最初がちょっと苦しいだけなのに……」
診察室に入ったときの気楽な気分は、すっかり消えていた。
さらに医師から、思いもよらないことを言われた。
「睡眠時無呼吸症候群も調べたほうがいい」
えっ、睡眠時無呼吸症候群?
言葉としてはもちろん知っていた。眠っている間にいびきをかき、呼吸が止まってしまう病気――そのくらいの知識はあった。
ただ、自分がその当事者かもしれないとは、一度も考えたことがなかった。
胸の苦しさを相談しに来たはずなのに、なぜ睡眠の話になるのだろう。
そう思いながら紹介された大学病院を受診した。診療科は精神神経科。そこで睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を受けることになった。
そして、その結果が冒頭の話につながる。
どうやら私は、本当に睡眠時無呼吸症候群らしい。
たった一つ、「走り始めると少し胸が苦しい」という違和感から始まった今回の話。
この時点ではまだ、自分がこれまで感じてきた「寝ても疲れが取れない」「朝からだるい」といった感覚まで、睡眠時無呼吸症候群につながっているかもしれないとは考えていなかった。
点と点がつながり始めるのは、もう少し先のことである。
