デュピクセント15回目の記録— 治りかけの痒みと、少し苦手になった夏
デュピクセント15回目の記録。
前回、いったん投与間隔を2週間に戻したあと、現在はまた3週間に一度の自己注射になっている。
全体としては以前より落ち着いていると思う。それでも、「もう治りかけだ」と思った場所が、ふとした拍子にまた痒くなる。その繰り返しに、少しだけ気持ちが追いつかない日もある。
ここに書くのは、あくまで僕一人の治療記録と実感だ。
膝裏、肘裏、そして腹部
最近も気になるのは、膝裏と肘裏の痒みだ。
日中はそれほど意識しない日もあるのに、お風呂に入って体が温まると、急に存在感を増してくる。
さらに最近は、腹部にも痒みを感じることがある。
服を脱いで、ようやく一日が終わると思ったタイミングで、身体のあちこちが「まだ終わっていない」と言ってくるような感覚だ。
お風呂上がりはさっぱりするはずなのに、火照りと一緒に痒みまで連れてくる。
布団に入って体温が上がったときも同じで、眠るための静かな時間が、皮膚のことを意識する時間に変わってしまう夜がある。
額とまぶたの赤み
もう一つ、気分を滅入らせるのが、おでことまぶたの赤みだ。
おでこは以前から気になっていたけれど、最近は「一時的なもの」ではなく、慢性化しているように感じることがある。
鏡を見るたびに、「まだ赤いな」と思う。その小さな落胆が、毎日少しずつ積み重なっていく。
左まぶたの赤みも、なかなかすっきりとは引かない。
まぶたは顔の中でも目につきやすい場所だし、赤みがあるだけで疲れて見える気がする。仕事で人と会う機会が多いからこそ、余計に気になるのかもしれない。
体の内側の痒みだけなら、服で隠せる。
けれど、額やまぶたは隠しにくい。治療を続けているのに、顔に残る赤みを見るたびに、「いつまで続くんだろう」と気持ちが沈むことがある。
「治りかけ」だと思っていた
少し前までは、以前より良くなってきたと思っていた。
実際、デュピクセントを始める前のように、四六時中、痒みのことだけを考えているわけではない。
だからこそ、膝裏や肘裏、腹部に再び痒みが出たり、額とまぶたの赤みが続いたりすると、少し落ち込む。
「まだ完全には落ち着いていないんだな」と、現実を突きつけられるような気がする。
アトピーの治療は、一直線に良くなるものではないのかもしれない。
良くなったと思う日があり、また揺り戻しのように痒みが出る日がある。その波の中で、どこまでを悪化と受け止め、どこまでを回復の途中と考えるか。その見極めは、いまだに難しい。
夏が少し苦手になった
以前は、夏といえば開放感のある季節だった。
日が長く、服装も軽くなり、北海道の短い夏を楽しもうと思える時期でもあった。
でも最近は、暑さに対して少し身構えるようになった。
汗をかくこと、体温が上がること、お風呂上がりに火照ること。そのどれもが、痒みの引き金になる気がしてしまうからだ。
「夏が嫌い」とまでは言いたくない。
ただ、以前より少し苦手になったのは確かだと思う。
暑さのせいで痒くなり、痒みのせいで気分が沈む。
本来なら気持ちよく眠るための入浴や、疲れを取るための布団の時間まで、皮膚の調子に左右される。皮膚の状態は、思っている以上に日々の機嫌や生活の質につながっている。
3週間に一度の注射と生活
デュピクセントは現在、3週間に一度のペースで続けている。
投与間隔を少し延ばせていること自体は、自分にとって前向きな変化でもある。
ただ、注射の間隔を延ばしたからといって、痒みや赤みが完全になくなるわけではない。
保湿や外用薬、睡眠、食事、暑さへの対策など、日々の小さな積み重ねも、やはり必要なのだと思う。
「注射を打っているから大丈夫」と油断するのではなく、その時々の皮膚の声を聞きながら、できることを続ける。
それが今の自分にとっての、いちばん現実的な付き合い方なのかもしれない。
おわりに——夏を越える途中で
膝裏、肘裏、腹部の痒み。
お風呂に入ったあと、布団に入ったあとに強くなる不快感。治りかけだと思っていたのに、また戻ってくるような感覚。
そして、慢性化しているように見える額とまぶたの赤み。
正直、うんざりする日もあるし、鏡を見るたびに気分が滅入る日もある。
それでも、デュピクセントを始める前と比べれば、少しずつ変わってきた部分があることも忘れたくない。
夏が少し苦手になった今も、皮膚の状態は毎日同じではない。痒みが強い夜があれば、何も気にせず眠れる夜もある。
焦らず、調子の波も含めて記録していきたい。
また次のサイクルで、16回目の記録を書きたい。そのときには、「夏の暑さは相変わらず苦手だけれど、痒みとの付き合い方が少し分かってきた」と書けたらいい。
ディスクレーマー
本記事は筆者個人の経験と感想に基づく治療記録であり、特定の治療法や薬剤の効果・安全性を保証するものではありません。診断や治療に関する判断は、必ず担当医などの医療専門職と相談のうえで行ってください。
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