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フリーレンを観はじめて気付いた『理解コスト削減』の為の異世界設定

『葬送のフリーレン』を観はじめました。

前々から友人らにおすすめされていて、
「評価のされ方をみるに多分面白いんだろうな」とは思いつつも
食指が伸びなくて今まで視聴していませんでした。

結論から言うと、実際に観はじめて、中々楽しめています。
今回はその理由を。


◆今まで観る気になれなかった理由

なかなか観はじめる気にならなかった理由として
いわゆる『テンプレラノベ異世界』の雰囲気があまり好きじゃないから
というのがありました。

"よくある"ドラクエ風中世ファンタジーの世界観にはどうにも
既視感と手抜き感を感じ易かったんですよね。

完全ファンタジーな世界をやるなら『鋼の錬金術師』くらい
世界観設定を練り込んでほしいというのが正直な考えでした。

「世界観そのものが思想と直結してる作品」を知ってるぶん、
安易なテンプレ異世界に拒否反応が出やすいという感覚。


◆『葬送のフリーレン』を実際観てどうだったか

で、この度『葬送のフリーレン』を観はじめて、
この作品の世界観設定は

視聴者の理解コストを意図的に下げて
その分視聴者に「この作品の強み」に集中してもらうために
あえてテンプレ異世界にしている

と感じました。
戦略的にテンプレ設定を利用しているというか。
個人的に、こういう明確な意図が見える異世界設定なら
大いにアリだなと思いました。

この作品は"見せたい強み"が重厚な世界観と物語じゃなくて
静かな「感情と人間のドラマ」というスタイル

フリーレンは

  • 魔物とかいるファンタジー世界

  • 剣士、魔法使い、ドワーフ、僧侶

  • 魔王討伐したあとの勇者パーティ

  • 主人公はエルフで長命

このへんの典型的なJRPGゲームチックな世界観を説明しない
「もう分かってるよね?」という合意形成を前提に進んでいる

日本のサブカルにある程度触れている層なら
だいたいどこかで見覚えがある設定をあえて使うことで
世界観の理解の過程を省き、

  • 人間の寿命の短さとエルフの時間感覚の差

  • 記憶が風化していく残酷さ

  • 人の想いを知らなかったフリーレンの後悔

いきなり踏み込めているので、
1話でこのアニメの方向性と魅力が理解できるようになっている。
構成が非常に賢いなと思いました。

まだアニメ1期を観終えていませんが、
フリーレンの静かな感情ドラマには
『夏目友人帳』と似た系統の雰囲気を感じます。

個人的に好きな雰囲気なので、このアニメは楽しめる気がしています。

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