ピアスひとつ開けるのに、私はリスク評価していた––看護師33年間の話
半年前から、
私の中で始まったカウントダウン。
あと3ヶ月…
あと1ヶ月…
あと1週間…
33年勤めた職場を辞める日。
しばらくは、好きなことをして過ごすんだー!
やりたいことも、色々考えてて。
さて、何からしようかな?
最後の冬のボーナスから、少しだけど
自分のために取っておいたし。
なのに、いざ退職したら…
「働いてないのに、使っていいのかな」
「これからどうなるかわからないのに、貯めておかなくていいの?」
そんなことばかり考えて…動けない。
このままだと、おばあちゃんになっちゃう… そんな自問自答が、背中を押してくれました。
ずっとそこにあった「いつかやろう」
リストにしていたわけじゃない。
でも、頭の片隅にずっと残っていたものがあります。
白髪ぼかし。 ピアス。 ピラティス。 梅仕事…。
在職中から「いつかやりたい」と思っていたこと。
なぜ、しなかったのか?
「それは、時間がなかったから…」
退職するまで、そう思っていました。
でも、違ったんですよね。
いつもリスク計算ばかりしてた
白髪ぼかしを考えるたび、
「余計に白髪が目立ったらどうしよう」って。
禁止されていたわけじゃない。
でも、人と接する仕事だから気になりました。
ピアスも同じ。
数年前に閉じてしまったピアスの穴。
また、開けたい気持ちはあったんだけど、
先に出てくるのは、「化膿したらどうしよう」でした。
ピラティスも…
「疲れるんじゃない?」「夜勤あるから行けないでしょ?」
梅仕事は…
「カビ生やしちゃうよ!もったいない。」
やる前に「最悪の場合」を想定する。
あ、これ、職業病だ!
看護師って、常にリスクを考えてるんですよね。
転倒
窒息
副作用
急変…
ずっと、それをやってきたからか、気づいたら、自分に対しても同じ回路が動いていました💦
ほんと、ピアスひとつ開けるのに、
リスク評価してるなんて。
我ながら、笑えますよね。
お金じゃない。使う許可が出なかった
退職してからすぐに、
ピラティスを始めました。
でもね。月謝を払うとき、やっぱり少し迷ったんです。
とっておいた冬ボーナスだってあるのに、躊躇してしまって…
「働いているから、自分にお金を使っていい」
在職中、そう思ってました。でも、実際には使えなかった。
子どもや家族のことを優先して。それが当たり前だと思ってたから。
退職して、気づいたんです。
自分にお金を使う許可を、ちゃんと出したことがなかったこと。
退職したから、じゃなかった
今は、白髪ぼかしもしています。 ピアスも開けた。 ピラティスも通っています。
梅仕事みたいな「手間を楽しむこと」も始めました。
退職したから、できるようになった。
最初はそう思っていました。
でも、少し違う気がしています。
時間ができたから、じゃない。
在職中も、休みはあった。
結局。
自分に許可を出した。それだけだったのかもしれません。
じゃあ在職中は、どうして出せなかったんだろう。
色々考えても、コレ!って納得する答えは出ていません。
でも「わからない」と気づいたこと自体、何か変わった気がしています。
退職を考え始めたころ。
辞めた後って、どんな気持ちなんだろう。 みんなどうやって過ごしてるんだろう。 お金のこと、どうしてるんだろう。
そんなことばかり検索していました。
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