「赤がいい!」と言った息子と、わが家のラン活の行方
今年小学1年生になった長男。
年中さんの頃からラン活を始めるご家庭もあるようですが
わが家がランドセルを検討し始めたのはちょうど1年前の今頃でした。
「赤がいい!」
から始まったわが家のラン活と、
家族で話し合う中で気付いたこと、
そして実際に小学校に通い始めてみての感想をまとめてみたいと思います。
「赤がいい!」から始まった、わが家のラン活
ランドセルの広告が目につくようになって、
「そろそろラン活か……」と重い腰を上げた年長の春。
土屋鞄の資料を取り寄せて、
何気なく、純粋な興味で「どの色が好き?」と聞きました。
たくさんの色見本を前に、息子が迷いなく指差したのは、
真っ赤。
黒に赤の差し色とかではなく、ワインレッドでもなく、
私たち親世代でいう、“女の子のランドセル”のイメージど真ん中の赤です。
正直、想定外でした。
「男の子なんだから黒にしてほしい」とは考えておらず、
本人が気に入った色を買ってあげたいと思っていました。
でも、「赤がいい」と言われてみたら
「それはちょっと……」と、戸惑いの方が大きかった。
わたしの心構えは
「本人が気に入った色ならOK」
ではなく
「(自分も気に入る色なら)黒じゃなくてもOK」
だったんだな、と気づきました。
日を改めて聞いてみても、息子の答えは変わりません。
「赤がいい!」
気の迷いではなく、本気の様子。
……どうしよう。
実際にいろんなランドセルを見たら、また違う気持ちになるかもしれない。
そう思って、GWに近くで開催される土屋鞄の展示会を予約しました。
息子には事前に、
「この日はランドセルを見に行く日だよ。すぐに買うとは限らないよ。長く使うものだから、いろんなお店を見比べて決めるんだよ」
と伝えておきました。
ランドセル展示会での出来事
そして迎えた展示会当日。
色とりどりのランドセルを前に、息子が選んだのはやっぱり赤でした。
たくさん並ぶランドセルの中でひときわ鮮やかな、
“真っ赤”。
夫が、
「赤にもいろいろあるよ」
「こういうのもかっこいいんじゃない?」
と、黒に赤の差し色が入ったものや、ワインレッド、焦茶色などを勧めてみても、
「これがいい」
と気持ちは変わりません。
むしろ、
「ぼくはこれが大好きなのに、どうして違うものがいいって言うの?」
と、どんどん頑なになっていきました。
そして最後には、
「今日これを買ってくれないと嫌だ」
にまで発展。
ランドセルは買ってもらえるはずなのに、気に入ったものは買ってもらえない。
このままでは自分の希望と違うものになってしまいそう。
自分の好きなものが否定される……
そんなふうに泣きじゃくる息子。
“実際にいろんなランドセルを見たら、違う気持ちになるかもしれない”
こんな安易な気持ちで事前の種まきもなしに展示会へ来てしまったことを反省。
息子とも夫とも、もう少しコミュニケーションをとっておくべきでした。
「息子くんがこの赤を好きなのはわかったよ。
でも事前に伝えていた通り、今日すぐには決めないよ。
ランドセルはいろんなお店が作っているから、他のお店の赤も見てみよう」
そんな話をしながら、もう一歩踏み込んで聞いてみました。
「どうして真っ赤がいいの?」
返ってきた答えは、とても息子らしいもので。
「丸ノ内線の色だからだよ」
鉄道が大好きな息子。
初めてのプラレールも丸ノ内線でした。
保育園の発表会で『クレヨンのくろくん』をやったときも、あかクレヨンに立候補して。
折り紙を1枚選んでと言われれば赤を選び。
いつも「丸ノ内線の赤だね〜」とニコニコしていた息子。
ただ”赤が好き“なのではなく、“大好きなものの色だから赤が好き”。
ランドセルも同じように考えたんですよね。
「赤いランドセルがいい」と言われたことに驚いて、当たり前だったことを見落としていたことに気づきました。
私が、赤がいい理由も含めて受け止めたことがわかると、
息子は少し安心したようで、今日はランドセルを買わずに帰る、ということに納得してくれました。
夫婦の考えの違い
私は、息子がここまではっきりと「これが好き」と言うのであれば、その気持ちを尊重してあげたい、
息子の選んだ真っ赤もいいかも、と考えるようになりました。
でも、夫は変わらず真っ赤なランドセルに反対でした。
「将来後悔するかもしれない」
「うまく別の色に誘導した方がいい」
という考えです。
この頃の夫は、息子の“好き”に対してレールを敷きたがるように感じるところがあって、
そのことに強い違和感を抱いていました。
私は逆に、好きなことは自由な選択肢の中で楽しんでほしくて、
苦手なことには道筋を示してサポートする必要があると考えていました。
この辺りのスタンスの差については、息子のいない場で時間をとって話し合いましたが
お互いの経験や成長過程の違いから来る部分でもあり、
完全に擦り合わせることは難しそうだと感じました。
育児において、考え方の違う大人がいるということがプラスに働くこともあるので、
そこは一旦深追いしなくても良いかな、と考えました。
現役教員の親族に相談
悩みすぎて、「現場の意見を聞いてみよう!」と、
小中学校で教員をしている親族に相談してみました。
すると、こんな返事が返ってきました。
まず、赤=女の子、黒=男の子は大人のイメージで、女の子も赤じゃない子が増えてる。
そして彼が選んだ色を大切にできるように、「これは僕の好きな色だからね!」って言えるメンタルを育ててあげることが大切。
赤のランドセルを背負ってる子に「それ女の子の色じゃん!」って言う子になってほしくないなら、親もそうあるべきだよね。
わたしはこの言葉に、ハッとしました。
同時に、
「息子なら、“丸ノ内線の色だから!”って胸を張って言える気がする」
とも思いました。
“息子の気持ちを尊重する”というのは、ランドセルを買うまでだけではなく、買った後のこともあるし、
その経験を通して、息子自身が他者の気持ちを尊重することを学ぶ機会にもなるのだと気づきました。
そして、運命の出会い……
この頃わたしは
「ランドセル 赤 男の子」
「ラン活 男児 赤がいい」
などで検索する日々。
ラン活…男の子で「赤色買ったよ/使ってるよ!」っていう体験談ありませんか??🥺
— うみの☺︎ ‘19/11🚃+’25/4 (@umino0624) May 25, 2025
好きな色が赤(好きな電車の色だから)で、色が選べるときは絶対赤の息子、ランドセルも赤が良いと言っていて…
黒じゃなくてもOKとは思っていたけど、真っ赤が良いと言われると怯んでしまう🌀
Xでも体験談を探していると、
「電車が好きなら、近鉄特急『ひのとり』コラボのランドセルがありますよ」
という情報をいただきました。
見てみると、たしかに黒ベースに赤の差し色でかっこいい。
そういえば、鉄道コラボのランドセルって、新幹線や東武スペーシアXなど、他にも見かけたことがありました。
“真っ赤”に気を取られていたけれど、もしかして……?
一縷の望みをかけて、検索してみました。
「丸ノ内線 ランドセル」
……あった!!!

https://www.mistore.jp/shopping/feature/baby_kids_f2/randoseru_tokyo_metro_bk.html
伊勢丹と東京メトロのコラボランドセルです。

めっちゃ丸ノ内線!!
2000系の特徴を捉えていてかわいい!!!
でも知らないと黒地に差し色赤に見える!

そして前面の再現度の高さに対して、側面は黒!
百貨店ならではのバランス感覚に思わず拍手!!!
夫に見せると、
「こんなのあるの? この配色ならいいじゃん」
息子に見せると、
「めっちゃいい!! 絶対これがいい!!!」
ありがとう、伊勢丹。
お値段は、息子が土屋鞄で「これ!」と言っていたものよりも少し安くて。
品質は百貨店クオリティなので信頼できそう。
もうこれ以上の着地点はないと確信して、わが家のラン活は終了です。
オンラインショップでも実店舗でも購入でき、どちらにしても届くのは2月。
「ランドセルを買いに行く」というイベント(思い出づくり)のため、伊勢丹へ行って試着してから購入しました。
(余談ですが、ここでもランドセルとは関係ないことで夫とまさかの一悶着があり……夫が機嫌を損ねて離脱してしまったため、ランドセル代は私が支払いました。それなら夫を説得しなくてもよかったな……?)
ラン活、思った以上に人間ドラマでした。
親子の希望が合わないときのチェックポイント
わが家はこのような着地になりましたが、正直言ってラッキーすぎる展開だったと思います。
赤以外にも、ピンクがかわいいとか、鉄道好きさんだと黄色がいいとか(ドクターイエロー)
親の希望と子どもの希望が合わない場合に、
参考にしていただけそうなポイントを振り返ってみました。
■ なぜその色がいいのか?本人の気持ちを深掘りする
理由によって別の提案ができるかもしれないし、理由が明確なことがわかれば親も受け止めやすい。ゆくゆく友だちにも説明できる。
■ 選んだ色を大切にできるように声かけする
自分の選択を肯定できるように。また、他者の選択も肯定できるように。
■ 理由が具体的なら、ダメ元でも「〇〇 ランドセル」で検索してみる
わが家のようなハッピーな発見があるかもしれません。
■ もし親にも「この色じゃなきゃダメ/この色はダメ」という理由があるなら、言語化してみる
学校の規則で……なら子どもに受け入れてもらうしかないし、周りに揶揄われるかも……なら、もう一度立ち止まって話し合ってみる余地があるかもしれません。
実際に1ヶ月学校に通ってみて
4月に小学校へ入学した息子。
実際に通ってみての感想も共有したいと思います。
■ 赤のランドセルは見かけていない
男子はもちろん女子も赤は少ないです。
入学式に見た感じ、女子も水色、ラベンダー、茶色、ネイビー、ピンク、アイボリー、などなど、上品で、カラフル。
「赤=女の子」というのは確実に薄れてきているので、「女の子の色」と言われる心配はそんなにないのかもしれません。
なんだかんだ男子は黒が多くて、黒に差し色パターンも多いです。
紺や深緑、ブラウンもかっこいい。
聞いてみると、子ども自身が色を選んだ子がほとんどですが、女子よりも色に無頓着な子が多い印象でした。
■ 丸ノ内線ランドセルは好評。このくらいの赤なら全然浮かない
周りもカラフルなので「この子だけ色が違う」とか「この子だけ派手」といった印象は、丸ノ内線ランドセルでも感じませんでしたし、他の子のランドセルでも感じませんでした。
■ 入学式の翌日からは黄色のカバーをつけているので、ほとんど色はわからなくなる。笑
小学校1年生は、まぶしい黄色の「交通安全カバー」をランドセルにつけて登下校します。
息子は少しがっかりしていたけれど、内側のメトロの柄を見て楽しそうにしています。
■ ランドセルを丁寧に扱ってくれる
決めた場所じゃないところに置きっぱなしにしてたら「丸ノ内線が困ってるよー」と言うと飛んできて片付けてくれます。
■ 小学校に通うことをすごく楽しみにしていてくれた
進学にあたってもちろん不安もあったけれど、明確なポジティブ要素があったのは助かりました。
試着時の写真を見ながらの「早く2月になってほしいな〜」から始まって、届いた日の笑顔、ランドセルと一緒に撮った家族写真。
「丸ノ内線ランドセルと小学校に通うの楽しみだね!」と過ごした日々。
そんな準備期間を経て、入学式を迎えることができました。
まとめ
わが家はいま、夫も含めて
丸ノ内線ランドセルを買って良かった!
息子の「好き!」を尊重できて良かった!
と心から思えます。
もしかしたら、親が向き合うべきなのは子どもの主張だけではなく、自分の中にある固定観念の方なのかもしれません。
去年の私のように、ランドセル選びで悩んでいる方に届いたら嬉しいです。
