【岐阜】廃線を自転車で Gattan Go!!③ | アイノリ!ベビーベッド | 岐阜県飛騨市 | 2010年アーカイブ
トンネルを越えると折り返し点の「神岡鉱山前駅」跡が近づいてくる。
留置線などを備えた駅だったので線路の分岐がある。いくつになっても離合集散する線路を見るのはワクワクするもんだ。

神岡鉱山前駅跡に到着。
先発していた小娘と保護者らが記念撮影していた。

「冷えたキュウリがありますから食べて下さい」と係員に言われて塩をかけて食べてみる。
すごく懐かしい感じがするのだが、幼い頃に野外でわざわざキュウリを食べた記憶はない。恐らく「幼い頃の田舎での思い出」というものがテレビかなんかで刷り込まれたものだろう。
家庭でも会社でもよく「屁理屈が多い」と言われるのだが、この辺りなんだろうなと思う。

神岡鉄道時代の「お願い」が今も残されている。
1985年に奥飛騨温泉口駅へ改称される前の駅名、「神岡口」の表記もあり。

時刻表&運賃表。廃止直前ということもあるが、自分の毛と同じくらい寂しい密度だ。

「まちなかコース」はこの駅で折り返しとなる。
隣の漆山駅跡はここから7km以上離れている上、山岳地帯で安全が担保しにくそうなので観光資源としての活用は難しそうだ。
※現在は「渓谷コース」も追加されている。

筆皇の周期表Tシャツバックプリントは「O(酸素)」、自分は「Li(リチウム)」…
GSAで見学するスーパーカミオカンデが理科っぽいのでそれに合わせて購入した。まぁ科学なのか化学なのかの区別もつかないのだが。

方向転換させる。
ホームから撮影した神岡鉱業の亜鉛製錬工場(か?)。
本来ならこの日の早朝によごれんさん(こと鹿取さん)主催の栃洞散策に同行する予定だったが、朝起きられなかった。なかなか来られない所なだけに行きたかった、残念。

何やらガヤガヤしてると思ったら、小娘どもが乗ってたRMBの1台が故障したらしく、係員と保護者の話し合いの結果、トロッコに同乗することになった。

帰りは牽引するとのこと
筆皇の不満顔は、同乗者が年頃の女性じゃなかったことが原因ではない。
「小娘らが何の断りもなくトロッコに乗り込んで好き勝手に座っていることに対する不満」なのだ。
そう、女子供にも容赦しない。いや、女子供だからこそ容赦しないという、筆皇の厳しさが垣間見えた一瞬だった。

飛騨神岡駅通過。
行きは後ろからトロッコを押す形で、しかも客は中年男二人。係員もそれほど気を使わずに済んだようだが、帰りはトロッコが後ろにつき、さらに小娘が乗っているため、頻繁に後方を気にしながらの運転となる。
「小娘が落下する危険」等ではなく、「中年男二人が襲いかかる危険」への対策なのだろう。
第1トンネルの真っ暗闇では、むしろこちらのほうが緊張する。
万一、トンネル内で「キャー!」などと叫ばれた日にゃ、社会的にジ・エンドである。

係員1名+中年男2名+小娘2名の5名体制になっても、行きと同じくトロッコの中に会話はない。

「あと1km」看板通過。
空気が重い。
あと1km、いろんな意味で頑張ろう。

終点の奥飛騨温泉口駅が見えてくる。
本来なら、楽しい時間の終わりが近づき、少し残念に感じるところであるが、今回はようやく見えてきた沈黙の終わりに、ほっと息をつく。

RMBの客は、最後に駅舎へ続く急坂で、残った力を振り絞る。汗をかきながらも爽やかな笑顔で、スロープをこいで上がっていく。
一方、トロッコ客は、スロープに差しかかる手前、ホームの端あたりで降車となる。
別に、物悲しくなんてない。

スタンプチケット。
神岡鉱山前駅のスタンプも奥飛騨温泉口駅で押せる。ありがたみはないが、楽ではある。
このチケットを持ってくと次回割引してもらえるので捨てないように。

まあ、タラタラと文句も書いたが、なんだかんだで体験して損はない楽しさがある。
これだけを目的に神岡まで行くかどうかは人によるだろうが、高山や奥飛騨を観光するなら、少し足を延ばしてでもぜひ立ち寄っていただきたい。
自然豊かな廃線跡を自分で漕いで走るという体験は、思った以上に記憶に残るはずだ。
まあ、自分たちは漕いでいないけどね……。
<おわり>
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