介護してると、自分の人生が止まってる気がする理由
介護をしていると、
自分の人生が止まっているように感じることがありました。
毎日やることはたくさんある。
家事や介護に追われて、一日が終わる。
もちろん、大切な家族のことなので、
ただ「嫌だ」「つらい」だけではありません。
介護は、本当に大変な部分もたくさんあるし、不安なことも多いです。
ひとつ解決すると、またひとつ次の問題が出てきて…
でも、その一方で、学びや気づきも本当に多いなと思うのです。
私の場合、現在は母の介護だけですが、
以前は祖父母のサポートも長くしてきました。
祖父母とは遠距離で、途中からは施設に入り、
身体的な介助はそこまで多くありませんでした。
ですが、いろんな手続きや意思決定のサポートが必要な時は多々ありました。
そんな、祖父母のサポートや、母の介護を通して、
リアルな体験の引き出しがどんどん増えていった感覚があります。
そして、その経験のすべては、
今セラピストとして人と関わる中でも、
時に看護師として関わる中でも、
すごく糧になっている気がします。
ですから、私にとっては介護は、ただ「大変」「つらい」で終わるものでもないと思っています。
でもその一方で、ふとした瞬間に、
「私は、自分の人生を生きられているんかな」
そんな気持ちになることもありました。
私には、やりたいことがありました。
ただ、それはまだすごく漠然としていて、
「こんなことをしていきたいな」
「こんな生き方がしたいな」
という感覚はあるのに、
それをどう形にしたいのか、
何をしたいのか、
自分でも、まだぼんやりしている状態でした。
それでも、
自分の中にある想いを形にしたくて、
毎日ほんの少しでも時間を取って取り組もうとしました。
ところが、
いざパソコンに向かっても、情報収集ばかりしてしまうのです。
調べているうちに時間が過ぎ、また家事や母のお世話の時間に。
夜になると少し時間はできるのですが、
今度はもう心に力が残っていません。
そうして、
なんとなくYouTubeを見たり、だらだら過ごしたりして、一日が終わる。
そんな毎日を繰り返しているうちに、
1か月、また1か月…一年…
気づけば、
時間だけが過ぎていくような感覚になっていました。
そして、
「このままでいいんかな」
「なんか、自分以外のことばかりしているな」
そんな焦りが、少しずつ大きくなっていったのです。
本当は、
自分のやりたいことも大切にしながら、
自分のペースも大事にしながら、
その上で、
心地いい距離感で介護ができたらいいなと思っていました。
でも当時は、
うまく言えませんが、
介護と自分の人生が、別々のもののように感じていました。
ただ、自分の人生がとまっているような、
モヤモヤとか焦りのようなものは感じながらも、
毎日「自分に戻る時間」は持つようにしました。
具体的には、
瞑想とかレイキヒーリングや、
アロマを使ってのセルフケアが主です。
以前は、
ある程度まとまった時間を確保して、
毎日しっかり瞑想やレイキをしようとしていました。
でも、どうしてもまとまった時間が取れない日も多いものです。
最初から忙しいとわかっている日はまだいいですが、
予定外のことが起きて、自分のために取っていた時間がなくなると、すごくイライラしてしまって。
自分とつながるどころか、余計離れてしまいます。
ですから最近は、
ほんの少しの待ち時間や小さな隙間時間に、
自分に戻るようにしています。
例えば、洗濯物を干しに庭へ出たとき、
そのまま少しだけ目を閉じて、風や外の音を感じてみる。
料理で何かを煮込んでいるとき、
少し手を胸やお腹に当ててレイキヒーリングしてみる。
こんな感じで、
1分でも、数十秒でも、
1日の中で何度も自分に戻る時間を持ちました。
それだけでも、
一瞬、世界が広がるような感覚になることがあります。
張りつめていたペースが、少しゆるやかになるというか。
すると、それまで「問題」と思っていたことの見え方が変わり、
「なんや、いけるやん」と思えたりするのです。
予定外のことが起きても、
「じゃあ、このついでにこれをしよう」
「この間にこれをやってしまおう」
みたいに、前より臨機応変に動けるようになりました。
それに、
自分につながる時間があると、
心に少し「力」が戻ってくるのがわかります。
そうすると、
「あ、これやりたいな」
「これ、やってみようかな」
と、ふとアイディアが浮かぶこともあります。
そして、
その感覚に素直に従ってみると、
ほんの少しの隙間時間でも、
やりたいことが意外と進んだりします。
今も、介護の量が大きく減ったわけではありません。
忙しい日もあるし、余裕がなくなる日もあります。
それでも、
自分の中で「やりたいこと」が少しずつ明確になってくると、
小さな時間でも前に進める感覚が出てきました。
たとえ目に見える成果がなくても、楽しい。
そんなふうに、
自分自身の人生もちゃんと感じられるようになってきました。
すると不思議なことに、
介護や家事に向かうときの感覚も、
以前とは少し変わってきました。
同じことをしていても、
どこか軽やかで、
やさしい気持ちで向き合えることが増えたのです。
そして今は、
介護や日常の出来事そのものが、
自分のやりたいことや、
これからの人生につながっているようにも感じています。
いろんな出来事の中に、学びや気づきがある。
そう思えることが増え、
感謝の気持ちが湧くことも増えました。
もちろん今でも、
物事が重なったり、
昔の癖で抱え込みすぎたりして、
余裕がなくなる日はあります。
でもそんな時は、
ほんの少しだけ目を閉じて、自分に戻る。
それだけで、
見える世界が少しやさしくなることがあります。
そして、
心に少しエネルギーが戻って、
次の場面へ、少し軽やかに向かえる気がしています。
「自分に戻ること」
これはとても大切なのだなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
