飼い主の“空気”は、愛犬に届いているー 「どうしてわかるの?」と思った出来事から気づいたこと ー
愛犬と暮らしていると、
「どうしてわかるの?」と思う瞬間が、何度もあります。
うちのすももも、まさにそうです。
たとえば、声には出さず、心の中で「そろそろ散歩」と思ったとき。
まだ何も準備もしていないのに、ハウスから出てくることがあります。
最初のうちは、たまたまかな?とも思いました。
散歩の時間帯もだいたい決まっているから、それでかな?とも思いました。
でも、その日の用事の順番や、天候によって時間は毎日少しずつ違います。
それでも、「そろそろかな」と心の中で思ったタイミングで、ちゃんと出てくるのです。
また、用事の合間に何度かハウスの近くを通ることがあっても、
そのときは出てきません。
けれど、「ひと段落したな」「少し休憩しよう」と思って、
ハウスの近くに座ると、いそいそと出てきます。
私がほっと一息ついた、その“空気”を感じ取っているのでしょうか。
言葉で確かめることはできないので、想像するしかありませんが、
そんなふうに思わずにはいられない場面が、何度もあります。
そして、もうひとつ。
少しおもしろくて、かわいい出来事もあります。
病院に連れていくときです。
行く時間までは、いつも通り。
名前を呼んだり、「遊ぶ」「散歩」と心の中で思うと、すぐに出てきます。
けれど、病院の時間が近づいて、
「そろそろハーネスをつけないと」と思って名前を呼ぶと――
しん、と静かになります。
しばらく待っていると、
ハウスの入り口から、そーっと顔を半分だけ出して、じーっとこちらを見ているのです。
おやつを見せると、いつもならすぐに来るのに、
このときばかりは慎重に様子をうかがっています。
そして最終的には、おやつに負けて出てくるのですが…(笑)
すももを迎える以前、今はもう天に還った愛犬やまとも同じでした。
普段は、名前を呼べばしっぽを振って嬉しそうに出てくるのに、
病院のときだけは出てきません。
ハウスの中をのぞくと、奥の方でぴたっと座り込んで、
「絶対に動かないぞ」というような様子で、歯をイ~ッと見せて怒っているのです。
「病院」と、口に出しては一言も言っていないのに。
こうした様子を見ていると、
犬は本当にいろいろなものを感じ取っているのだと感じます。
観察力や嗅覚が優れているのはもちろんですが、
それだけでは説明しきれないような“何か”を感じることもあります。
ただ一つ、はっきりと感じていることがあります。
それは、
飼い主の状態は、そのまま伝わっているのかもしれないということです。
楽しいとき、気楽なときは、きっと体も心も軽い。
でも、病院に連れていくときの私は、少し構えている。
うまくいくかな、怖がらないかな、迷惑をかけないかな――
そんな気遣いや緊張が、知らないうちににじみ出ているのかもしれません。
そしてそれを、すももたちは受け取っているのかもしれない。
そう思うようになりました。
だからこそ、最近あらためて感じていることがあります。
それは、
自分自身を整えることの大切さです。
以前は、忙しかったり、気になることがあると、
「もう少し落ち着いてから」「あとで時間をとって」と、
自分のケアを後回しにしていました。
でも、そう思っていても、次々にやることは出てきます。
自然に落ち着くタイミングは、なかなか訪れません。
だから今は、もっと気軽に考えています。
ほんの少しでいい。
1分でも、10秒でもいい。
立ち止まって、目を閉じて、体の力を抜いてみる。
「今、力が入っているな」と気づくだけでもいい。
そうすると、その瞬間に、ふっとゆるむのを感じます。
大切なのは、
感情や出来事に巻き込まれたままの自分を、放っておかないこと。
落ち着かせようとしなくてもいいから、
ただ「今の自分」に気づいてあげること。
それだけで、十分にセルフケアになるのだと感じています。
もしかすると、
そんな小さな積み重ねが、
一緒に暮らす大切な存在にとっても、安心につながっているのかもしれません。
「どうしてわかるの?」と思っていた出来事は、
不思議なようでいて、
実はとてもシンプルなことなのかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
