黒電話はSNSの隠蔽体質を解決するヒント!?「リ〜ン」の甲高い着信音は、隠し事を許さない
向田邦子さんが脚本を書いたNHK番組「阿修羅のごとく」を久しぶりに視聴したら、黒電話の着信音が物語の進行で効果的に演じていることに気づきました。大学生の頃、1979年の放送時にリアルタイムで視聴していますが、黒電話の着信音は全く気になりませんでした。あの甲高い着信音が当たり前だったからでしょう。
それから47年の歳月が過ぎた2026年になぜ新鮮に聞こえるのか。不思議でした。電話が鳴ると、周囲のみんなが注目します。「誰から?」「何を話すの?」「何か不吉なことが起こったのか_」・・・。とても隠し事ができません。
今は違います。LINE、ツイッター、インスタグラムなどSNSは時間や場所に縛られずに自由にコミュニーケーションできる一方、誰から連絡がきたのか、どんな会話なのかを誰にも知られずにやり取りできます。オーストラリア、欧米でSNSの利用規制の波が広がっているのは、危険な誘惑や陰湿な批判が飛び交う隠蔽されたSNS環境から子供を守るためです。
デジタルとまったく無縁の黒電話は、コミュニケーションツールとしては全く無防備。高校生の頃、好きな女の子の家に電話をかけて父親から「娘は居ません」とバッサリ切られた苦い思い出があるオジサンからみたら、SNSはまるで魔法の電話に映ります。
でも、伏魔殿の怖さを秘めているのもSNSです。「阿修羅のごとく」で改めて黒電話の効用に気づき、以下の原稿を書いてみました。ご笑読ください。
