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聖母マリアの被昇天――慈悲深き接続。

もう、このマガジンが増えることはない。
そう思っていた。
そんな私は、とんだ大甘ちゃんだったようだ。

さて、唐突だが私は、いわゆる“キラキラ系スピリチュアル”なヒト、モノ、コトが大の苦手だ。

そうなってしまったきっかけの、とある女性との戦後処理を綴っていく。

紆余曲折あり、ちょっと面倒くさいミラちゃんと距離を置いて半年が経っただろうか。

趣味界隈のコミュニティに属している私。
ミラちゃんとの出会いはこの集まりだった。

そのため、距離を置いても視界の端には入るわけで。

プライベートの場でわざわざ波風を立てたくもないな、という気持ちもありあえてミラちゃんをブロックするようなことはしていなかった。

ただ、こちらから連絡をしなくなり、徐々にミラちゃんからの接触も減ってきていた。

さすがに、その辺の空気は読めるんだ。

などと妙に感心していた。

慢心だったのだが。


ある日、SNSで音声通話のルームを開いていた。
趣味界隈の中で多用している、少しマイナーなSNSアプリ。

最大10人まで同時接続が可能なこのアプリには、ルーム同士で接続する機能がついていた。

深夜1時、遅い時間にもかかわらず続々と人が集まりルームはすぐに満室になった。

盛り上がって30分ほど経った頃だろうか。

あるルームから接続の依頼通知が届く。


――ミラちゃんだった。


ここ最近、メッセージはもちろん、集会の場でもほとんど会話していない。
ただ、ミラちゃんの運営しているサロンから大多数の人が抜けており、難航していることは風の噂で聞いていた。


大変なんだろうな……
そんなことを思いつつ、私は接続依頼をそっと切った。


その後もしつこく4、5回通知が来ていた。
この接続、ルームを開いた人間にしか通知が届かないのだ。
メンバーと話が盛り上がっている中、私はこの接続依頼を切り続けていた。



後日、趣味界隈で飲み会が開催された時に、付き合いの長いRとの会話の中でふと私がミラちゃんの名前を出した。


「あー!ミラちゃん!いたねそんな人懐かしい!」


私と付き合いがあるから、という流れでミラちゃんを知っていたRにとって、既に彼女は過去の人になっていたようだ。


いや、それがさ。
この前音声通話のルーム開いたじゃん?
あのときめっちゃ接続依頼の通知きてたんだよね。

それで私もふと思い出してさ。

ポロリと経緯をRにこぼす私。


「あー……なんか最近うまくいってないみたいスもんね。ミラちゃん……」


軽薄だが、こういう時は空気を読むR。


「今度来たら、ルーム接続だけでもしてあげます?」


ビールジョッキを片手に苦笑いするR。

いや、さすがにないよね。

と2人で顔を見合わせて笑った。

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