保護うさぎボランティア「1年で2匹が100匹に増える」多頭飼育崩壊の現場の壮絶なリアル
愛らしい見た目で人気のペット、うさぎ。しかしその裏側で、遺棄や多頭飼育崩壊といった深刻な問題が起きていることはあまり知られていません。
今回は、うさぎの保護・譲渡活動を行う「for the RABBIT(フォーザラビット)」の代表者の方にお話を伺いました。
なぜうさぎの放棄が後を絶たないのか、
何が現場で何が起きているのか。
その実情に迫ります。
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保護うさぎの実態
うさぎの保護活動とは
qbc:
「for the RABBIT」さんの活動内容を一言で言うと、どんなものなんでしょうか。
代表:
「うさぎの保護と譲渡」です。
捨てられたうさぎや、家の中にはいるけれどネグレクト(飼育放棄)状態のうさぎを保護しています。
個人宅で起こった「多頭飼育崩壊」のケースが多くなっています。
一般のお宅に100匹近いうさぎがいる……というようなことが起こっています。
qbc:
100匹も。
代表:
そういった飼い主の方と「うさぎを手放さないか」という交渉から始まって、何回かに分けて引きあげます。怪我をしているうさぎは治療して、妊娠が分かったうさぎは、産んでもらうのか、堕胎するのかを判断しながらレスキューを進めます。一度の出産で6匹以上産まれることもありますが、産んでもらうことの方が多いです。
qbc:
あ、そうか。一度の出産でそんなに。
代表:
はいそうです。
出産後も母子のケアを行って、成長を見守りますが、そのままだとすぐにうさぎたちで溢れてしまいます。そこで、治療が終わったうさぎや元気になったうさぎから里親を探して譲渡していくという流れです。
qbc:
野良猫や野良犬のような「野良うさぎ」がいるってことなんですかね?
代表:
自然環境のもとでペットのうさぎが繁殖する可能性はありますが、うさぎは捕食される側の動物です。捨てられた後の「野良うさぎ」はイタチや猫などに襲われて命を落とすことが多いと考えられます。
「野良」の状態で生き抜くことは難しいので、比較的捨てられて間もなく偶然見つけてもらって、保護に至っていると思います。
qbc:
「遺棄うさぎ」なんですね。どういう状況で見つかることが多いんですか?
代表:
公園などで歩いているところを見つけて「え? なんでこんなところにうさぎがいるの?」と驚かれるところから始まることが多いです。
その後、うさぎに詳しい方から直接ご連絡をくださることがあります。あるいはSNSの拡散を通じて「あそこにうさぎがいるらしいので、助けてもらえませんか?」とご連絡いただくこともあります。
qbc:
なるほど。箱に入れられて捨てられて、みたいな状態?
代表:
はい。
「明らかにこれに捨てられていたよね」という箱がそばに置いてあったこともあります。
以前、同じ柄のよく似たうさぎたちが山の中に遺棄されていたことがありました。「8匹見た」というご連絡でしたが、実際に見つけて保護出来たのは5匹でした。残りの3匹は、どこかのタイミングで自然環境の中で命を落としてしまったのではないかと考えています。
ただ、山全体を探し続けることは難しく、途中で捜索を切り上げたケースもありました。
「多頭飼育崩壊」はなぜ起きるのか
qbc:
「多頭飼育崩壊」ですが、どうやって発見するんですか?
代表:
状況を知っている一般の方がSNSに投稿した情報をきっかけに、レスキューの相談に繋がるケースも少なくありません。
「捨てうさぎ」とか「遺棄うさぎ」というキーワードで情報収集をしている方がおられ、そうした方々から「こういう状況らしいが、手伝ってもらえないか」と相談が寄せられることがあります。
団体としては自分から探していませんが、どうしても聞こえてくる情報があります。
可能であれば対応しますが、キャパシティの問題で難しい時は、見るに耐えない状況でもお断りすることもあります。
qbc:
「この家の飼い方おかしいよ」という通報は多いんですか?
代表:
とても多いです。
中にはご家族から相談が来ることもありますが、よくよくお話を伺うと、団体が入らなくてもご家族で解決出来そうなケースもあります。
qbc:
うさぎって、増えやすいんですか?
代表:
はい。
うさぎは交尾をすればほぼ100%妊娠する体のしくみになっていて、一度に6匹以上出産することもあり、多産な動物です。他にも月齢4カ月ほどで妊娠が可能になります。
例えば、オスとメスで購入したうさぎが何かのきっかけで妊娠して、オス3匹メス3匹生まれたとしたら、半年後にはメス3匹がまた6匹ずつ子供を産んでしまうことになります。単純な例ですが「3×6=18」というように、気付かないうちに対応が難しい数になってしまうことがあります。
qbc:
あ、じゃあ冗談じゃなくてねずみ算式にどんどん。
代表:
はい。二桁になるのはあっという間で、一年も経たずに100匹以上になってしまいます。
qbc:
ああ、そっか。多頭崩壊は珍しくないんですね。
代表:
全く珍しくありません。保護団体が着手して公になるものはほんの一部で、表に出ていない多頭飼育崩壊は数多く起こっています。
qbc:
うさぎにも避妊手術・去勢手術というのはあるんですか?
代表:
あります。
うさぎを飼育している方ならご存知だと思いますが、特にメスのうさぎは年齢を重ねるごとに子宮の病気になることが多いので、早い段階の避妊手術がすすめられています。
qbc:
「避妊・去勢しておこう」というのは浸透している感じなんですか?
代表:
ある程度うさぎについて調べてからお迎えを決めた方は理解されていると思います。
ただ、例えば「来年は卯年です」とホームセンターで1980円くらいの手軽な金額で販売され、店員から「二匹いたら可愛いですよ」とすすめられることもあります。可哀そうだから、仲良くなってほしいからとオスメス一緒に迎えてしまった結果、衝動的なお迎えになりやすく、十分な知識がないまま飼育が始まってしまうケースがあります。そのまま手術せずに飼育を続けてしまい、あっという間に数が増えてしまうことが考えられます。
他に繁殖を目的に飼っていた方もいました。
ブリーダーから血統書があるオスとメスを連れてきて個人で繁殖を試みたところ、増えすぎたためケージでは飼いきれず、最終的に放し飼いになって一軒家の中で80匹ほどまで爆発的に増えてしまいました。
文章では伝えきれない保護現場の実情
qbc:
「多頭飼育崩壊」の現場って、普通の家だったりするわけですよね?
代表:
そうです。
多頭飼育崩壊の現場で一番伝えたい悲惨なところは「臭い」です。
部屋の床には排泄物が蓄積して、ごはんはスーパーからもらったキャベツの外葉をそのまま床にまきます。ドライフードはバケツや洗面器に入れてありますが、十分に管理された様子は見られません。お水も洗面器に入っていますが、カビだらけになっています。
レスキューに行った人たちにとって、その時の見た目の酷さよりも、マスクをしていても3日4日鼻に残る臭いの方が強烈です。どんなに詳しくブログで状況を伝えてもあの臭いだけは伝わらないと思います。
qbc:
多頭飼育崩壊の動画とかってアップされてたりするんですか?
代表:
やろうと思えば可能なのかもしれませんが、実際には難しいです。レスキューが始まってしまうと動画を撮影する余裕はありません。
大型の多頭飼育崩壊になると70匹80匹といますので、一気に連れて帰ることはできません。そのため、日程を分けて第一弾、第二弾と分けて連れて帰ります。緊急性の高いうさぎから連れて帰らないと現場で命を落とすことになるので、緊急性がどの程度か判断しないといけません。目の前にいるうさぎを捕獲して、妊娠しているか、怪我をしていそうかを短時間で確認していきます。胸が痛みますが、その日は残していくうさぎたちのために少しでも環境を整える必要もあって、手一杯です。
知ってもらうために動画の記録も大切なことですが、うさぎたちのレスキューを優先しています。
多頭飼育崩壊の背景にある問題
qbc:
多頭飼育されていた方というのは、そういう状況で暮らされているんですか?
代表:
実際にその環境の中で生活し、寝食も同じ場所で行われていました。
ある現場では、床材が何であったのか分からないほど朽ちて砂塵のような状態になっていました。その上にマットレスのような物を敷いて睡眠を取っており、その場所でうさぎが排泄している状況も見られました。
qbc:
どんな方? 働いてない方なんでしょうか。
代表:
私たちがこれまで対応した多頭飼育崩壊の現場では、高齢の方のケースが多い傾向があります。
現役で働いている方もおられますが、生活状況の影響で住環境の管理が難しくなっている様子が見られ、食べ物が適切に片付けられていない状態の現場もありました。
ミシャのおっかあ(同席者※今回セッティングをしていただいた方です!):
多頭飼育崩壊を起こす人は、専門家の間では“アニマルホーディングの傾向がある”と言われるケースも多いようです。
代表:
ご自身で管理出来ない数になった時点で、「助けて欲しい」と声を上げることができない方は、生活や判断がご本人にとっても非常に困難な状態に見えることがあります。
qbc:
悩ましい問題だと思うのですが、団体として、そういった飼い主へのケアはどうされています?
代表:
どこまで踏み込むかは難しい問題です。
ボランティアの中には「多頭飼育崩壊現場の飼い主も助けてあげたい」という優しい方もいるのですが、現実的には通院のサポートや金銭的な支援まではできません。
行政や福祉、活動をされているところに繋ぐまでは行いますが、それ以上のことを私たちには出来ないので、ある程度の割り切りが必要です。社会福祉協議会のようなサポートが決まった時点で、専門の方にお願いしています。
ミシャのおっかあ:
動物の保護とケアで人員的にも精一杯な状況ですもんね。
代表:
私たちも目の前の対応で精一杯な状況ですし、責任を持てない形で関わることは、相手の方にとっても失礼になると考えています。そのため、今後は新たにうさぎを迎えないことについては、必ずお約束をお願いしています。
それから多頭飼育崩壊とはいえ、うさぎの所有権は飼い主にあります。
私たちが勝手に連れて帰ってしまうと窃盗になってしまうので、「このうさぎたちに関しての所有権は団体にお任せします」という内容が書かれた飼育放棄書を作成し、後々のトラブルを防ぐようにしています。
保護活動を支える仕組みと工夫
qbc:今現在、団体では何頭ぐらいのうさぎを預かっているんですか?
代表:
現時点で、約80匹の保護うさぎがいます。
qbc:
それだけの数をどのように保護されているんでしょうか?
代表:
私たちはシェルター(保護施設)を持たずに活動しています。保護うさぎたちはボランティアそれぞれのお宅で預かりをお願いしています。マンションにお住まいならマンションの規約に沿った数、持ち家の方には環境に応じて複数匹お願いすることもあります。
保護うさぎの頭数が一番多いのは関西で60匹程度います。次が関東で十数匹、九州にも数匹います。
qbc:
うさぎの移動って、どうされているんですか?
代表:
自家用車か、移送ボランティアを募ります。
例えば新大阪-東京間をビジネスで行き来する方の手荷物扱いで、安全に配慮しながら一匹ずつ移送していただきます。「今度大阪まで出張があるので、移送するうさぎがいたら連れていきましょうか?」と声をかけていただくことが多いです。
qbc:
本部のようなところに連絡が来て、動ける場合はメンバーに動いてもらうような形式?
代表:
はい、そうです。
qbc:
フード代などの費用はどうされているんですか?
代表:
支援金で購入しているものと、ボランティアによる持ち出しです。
qbc:
どれくらい持ち出しなんでしょう。
代表:
ボランティアそれぞれの意向により様々です。
「なるべく自分で負担したい」という方もいらっしゃいますが、預かっている数が多くなると食費だけでも月数万円かかり、加えて医療費も必要になります。今年は大規模な多頭飼育崩壊があったため、通常時より費用がかかっており、団体全体として飼育関係の物資に月20万円を超える支出が発生することがあります。寄付だけではケアをするのが難しい場面もあります。
活動を支える人の力
qbc:
譲渡のペースと保護期間はどれくらいですか?
代表:
多い時で月に10匹前後の譲渡が決まることがあります。去年は年間で54匹の譲渡が決まりました。今年は大規模な多頭飼育崩壊があったので、現時点で70匹以上の譲渡先が決まっています。
保護期間は基本的に長くても3年程度で譲渡先が見つかることが多いです。中には6年ほどになるうさぎもいます。その子は心臓の病気があり、看取るつもりで預かったのですが、病気に負けず今も元気に過ごしています。
qbc:
現状で団体として一番困ってる事って何ですか?
代表:
団体として一番の課題は「マンパワー」の不足です。
現在、10匹近く預かっているボランティアが3人おり、そのうちお二人はお仕事と両立しながら活動されています。負担を少しでも分散させるため、一匹からでも預かりに協力してくださる方がいると大変助かります。
他にボランティアの高齢化も課題です。
メインで活動しているメンバーは40代が中心です。活動を始めた当初と比べると体力的にこれまでと同じペースを保つことが難しくなってきているという現実を感じています。
また、万が一の病気や事故なども想定した体制づくりが必要だと考えています。
qbc:
これからうさぎを飼いたい人、ゼロからの方でも大丈夫なんでしょうか?
代表:
譲渡先は初心者の方も歓迎しています。これまでうさぎ以外の動物と暮らしてきた方でも問題ありません。
ただし、見た目の可愛らしさだけで衝動的にお迎えすることがないよう、アンケートを通して、飼育に対する理解や覚悟、病気の際の対応などを確認しています。そうした点がクリアできていれば、初心者の方でも譲渡しています。
qbc:
10匹保護するのはハイレベルでも、里親として迎えることは初心者でも可能ということですね。今日は貴重なお話をありがとうございました。
保護活動を続ける人の想い
きっかけはmixiで見た「多頭飼育崩壊」
qbc:
うさぎの保護活動自体を始められたきっかけというのは何だったのでしょうか?
代表:
私個人の話になりますが、初めてうさぎをお迎えしようと思った当時、流行っていたmixiで「うさぎはどんな動物なのか」を調べていました。
その中で偶然、沖縄県で多頭飼育崩壊が起こっていることを知りました。
そこで保護されていたうさぎに一目惚れし、保護主の方に連絡しました。その子には兄弟がいて、「仲がいい」と聞き、当時の私は医療費や今後の負担などを十分に想像できていない、いわゆる典型的な初心者の状態でしたが、「仲がいいなら」と2匹一緒に迎えることを決めました。沖縄からの譲渡だったため、飛行機での移送となり、空港までお迎えに行きました。
その後しばらくして、今度は私が住んでいる関西で、多頭飼育崩壊が起こりました。
すでにうさぎとの暮らしに夢中になっていた時期でもあり、「近くで起きているなら、何かできることがあれば」と思い、手伝いに行ったのが最初の保護活動です。
その時のレスキューは、関東の協力者へうさぎを飛行機で移送する必要があり、空港内でうさぎを搭載するための手続きを行う人を募集していました。うさぎは貨物扱いになるため、事前の調整や手配が必要なのですが、その流れが分かっていたので、まずはその部分だけを手伝っていました。
そうして関わるうちに「一匹くらいなら預かれるかもしれない」と思うようになり、最初はベテランのボランティアのアシスタントのような形で預かりを始めました。
少しずつ預かる数が増え、それと同時に里親募集や応募対応、譲渡までの一連のことがだんだんできるようになりました。
保護活動に関わっている方の多くは、こうして少ない数からスタートされているのではないかと思います。
qbc:
mixiですか、懐かしいですね。沖縄の件は何年前ぐらいの話なんですか?
代表:
もう16年から17年前になります。
qbc:
で、最初は2頭を飼われていて。その時にプラスアルファで、さらに追加で預かりを始めたと。
代表:
はい。
その頃住んでいた家に空いている一室があり、「この部屋に入るだけなら預かれるかもしれない」と思って預かりを始めました。
qbc:
その時は、先輩のボランティアさんたちも個人で動いていたという状態ですか?
代表:
個人で活動されていました。
その現場の多頭飼育崩壊を解決するために複数の個人が動き、支援金は一か所にまとめ、かかった費用分を分配する形だったと思います。
qbc:
なるほど。知り合い同士が声をかけあったというような。
代表:
はい。そうなります。
一緒に暮らして分かるうさぎの魅力
qbc:
ちなみに、初めてうさぎを飼われた時ってどんな気持ちになりました?
代表:
私はそれまでリクガメ派だったんです。
qbc:
なるほど(笑)。
代表:
リクガメもとても可愛いのですが、サルモネラ菌を持っているので、頬ずりのようなことは出来ません。
温かい動物を迎えたいと思ってうさぎをお迎えしたので、「こんなに可愛いんだ!」と、とても感激しました。もちろん、可愛いだけではないことは少しずつ気付くのですが、最初はとにかく感激で一杯でした。
qbc:
うさちゃんは、一緒に過ごすという意味でどこがいいですか?
代表:
犬や猫はある程度鳴いて感情を表現しますが、うさぎは基本的に鳴きません。そのため声での意思疎通はできませんが、ボディランゲージでの意思疎通はとてもよく出来ます。
病院に連れて行って先生に診ていただく時に抱きついてきて「助けてママー」と言っているのが分かってキュンキュンします(笑)
そういうところがとても可愛いです。
ミシャのおっかあ(同席者):
うちの子も今、足ダン(スタンピング)してます。(※かまってよーの合図です笑)
代表:
(笑)可愛いですよね。
うさぎと暮らしていると笑っている時や怒っている時、体調が悪い時も分かるようになりますが、初めてうさぎを見る方はパッと見て分からないかもしれません。
人間のお子さんのように、ニコニコしてはしゃいでいるような分かりやすさは、うさぎにはありませんが、感情はちゃんとあります。それが分かるようになった時は感激します。
qbc:
控え目だけど、感情はしっかりあるんですね。
代表:
はい。
それぞれ個性が全く違います。とても甘えん坊な子もいればツンデレな子もいます。
普段はツンなのに、あることの時だけとてもデレになったり、それとは逆に普段はとても人懐っこいのに、状況によってはパニックになってしまう子もいて、どの個性も愛おしいです。
うさぎの保護活動を続けていくために大切にしていること
qbc:
結成からの活動の中で、一番大変だったことなどはありますか? 徐々に組織ができていったと思うんですが。
代表:
活動を続けていく中で、一番難しさを感じるのは、人との調整です。
保護活動はうさぎのケアだけで完結するものではなく、団体内外を含めて多くの人が関わります。それぞれ事情や考え方が異なる中で協力していく必要があり、その調整に神経を使う場面は少なくありません。
どんな状況でも、うさぎたちが安心して過ごせる環境を守ることを最優先に考えています。
qbc:
活動を続けられる理由っていうのは何ですかね?
代表:
やはり、うさぎが好きだからですね。
qbc:
そうだろうなと思って聞きましたが、やっぱりそうなんですね。
代表:
はい。
いろいろな大変さはありますが、それでも続けている理由を考えると、私にとってはその気持ちが一番大きいです。
qbc:
今後、数年といった範囲で組織自体をこうしていきたい、というような展望はありますか?
代表:
団体としては、これからも無理のない形で活動を続けていくことを大切にしています。
保護活動は人の力に大きく支えられているので、規模を広げることよりも、一匹一匹のうさぎにしっかり向き合える体制を維持することを優先しています。
私自身が代表として担っている役割も含め、活動のあり方は常に見直しながら進めていく必要があると感じています。
年齢や体力、生活環境の変化も考えながら、無理のないペースを選ぶことが、結果的にうさぎたちを守ることにつながると考えています。
今後も、必要以上に背伸びをせず、長く続けられる形を模索していきたいと思っています。
qbc:
ちなみに、横のつながりというか、他のうさぎ保護ボランティアっていうのは存在してるんですかね?
代表:
各地でうさぎの保護活動をしている団体や個人の方はいます。
それぞれ活動のスタイルや考え方が異なるため、常に横につながって動いているわけではありませんが、必要に応じて情報共有をすることもあります。
活動の中で、一番嬉しい瞬間
qbc:
そろそろ最後の質問にしたいんですけれども。この活動で一番感情がポジティブになる時ってどのタイミングですか?
代表:
やっぱり譲渡が決まった時ですね。
qbc:
どんな気持ちになるんですか?
代表:
「やっと本当の家族が見つかったね」「見つけてもらえてよかったね」という安堵の気持ちです。
保護している間は、どうしても先のことが見えない不安もありますが、良いご縁に繋がった時は、心から嬉しくなります。
保護うさぎと、お迎えしてくださるご家族のこれからの生活を思うと、楽しくて温かい時間が待っているんだろうなと感じて、それが何よりの励みになります。
qbc:
なるほど、そうなんですね。
それでは、今後の活動も応援しています。
代表:
ありがとうございます。
一匹一匹に向き合いながら、これからも丁寧に活動を続けていきたいと思っています。
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制作・栗林/qbc
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