好きな曲の共通点は未解決感だった
音楽好きと自己紹介で語った私だが実は「好きなアーティスト」があまりいない。
もちろん好きな曲はたくさんある。
でも、そのアーティストの他の曲まで継続して聴くことは意外と少ない。
「この人の作る音全部好きだな」と思えたのは、今まで人生で3組くらいだった気がする。
だから普段聴いている音楽はかなりバラバラだ。
洋楽もあればJPOPもあるし、JROCKもキャラソンもある。
たとえば、パッと思い浮かぶ好きな曲をあげるとすると
・10cc / I’m Not in Love
・Tempalay / そなちね
・Kroi / HAZE
・平井堅 / why
・宍戸亮(楠田敏之) / Break Chance
(動画なし)
になる。
改めて並べると全然統一感がない。
でも最近、「何故この曲が好きなのか、これらの曲の共通点はなんなのか」を考えていた時、
ひとつ気付いたことがある。
私はたぶん、“解決しない音楽”が好きだ。
世の中で広く好かれる曲の多くは、かなり親切に作られていて
サビで一気に盛り上がったり、感情が明確に提示されたり、ここが気持ちいいポイントであると分かりやすく設計されているように思う。
アニメのOPなら疾走感。
アイドルソングなら高揚感。
バラードなら感動。
全部聞き手側が受け取りやすいように、求めているような着地の仕方をしている。
でも、自分が繰り返し聴く曲にはそれがあまりない。
くるぞ、、、くるぞ、、、きた!!!!
みたいな快楽が薄い。というかない。
聴いていて、楽しいとか、悲しい!とか、泣ける!と強く感情を引っ張られることも少ない。
なんとなく始まって、なんとなく漂って、
気付いたら1曲終わってて
あれはなんだったんだ、と思うことの方が多い。
でも、その理解ができないままであることや、掴みきれなさが妙に気持ちいい。
好きな曲をキーワードにあげるとしたら
残響/湿度/浮遊感/ノスタルジー/空気
音楽を聴いているというより、
知らない街の夜をぼんやり歩いたり、
夢の中を漂ったりしている感覚に近い。
明晰夢を見てるような感覚というと私はしっくりくるのだけど伝わるだろうか。。。
ちなみに私は歌詞をそこまで聴いていない。
英語詞なんて意味も分からないまま好きになっている曲が多いし、日本語だったとしても聞いてない。
オフボーカルがいいわけではなく、
コード進行とそれぞれの楽器や声が織りなす質感を聞いていて歌詞まで届いていない。
とにかく音を聞いている。
そもそも音楽に感情を整理してほしいわけじゃない。
歌詞に納得感や自己投影は不要なのである。
むしろ、辛いよね!元気出してください!
明日も頑張ろう!幸せだよね!
みたいに感情を強く提示されると、圧すら感じてげんなりしてしまう。
歌で元気をもらうとか気持ちを動かしたいというより、曖昧なまま浸っていたいのかもしれない。
夏だねえ、とか。
空が綺麗だねえ、とか。
人間って変だねえ、とか。
そんな、答えの出ない感覚をただ漂わせてくれる音楽が好きなんだと思う。
だから何、というわけではないんだけど。
