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国防省は出禁、財務省は呼び出し——Anthropicに何が起きているか

同じ日に、二つのニュースが流れた。

ひとつは、OpenAIがAnthropicの最新AIモデル「Mythos(ミトス)」に対抗する新モデル「GPT-5.4-Cyber」を限定公開したというニュース。
売り文句は「ユーザーが検証を行う際の制約が従来より少ない」だった。

もうひとつは、米財務省のテクノロジーチームが、ミトスへのアクセスを「今週中にも」取得しようと動いているというニュース。

要請しているのは財務省CIOのサム・コーコス氏——イーロン・マスクが主導した政府効率化省(DOGE)の一員だ。

二つのニュースを並べたとき、ある構造が浮かび上がる。

Anthropicは今、四方から挟み撃ちにされている。

事実を整理する

まず現時点で確認できている事実を並べる。

米国防総省は今年に入り、Anthropicを「米国のサプライチェーン上のリスク」と位置付けた。
AIの軍事利用を巡る対立が理由とされ、同省はAnthropicのサービスを別の提供企業へ引き渡すまでの6ヶ月の猶予期間を設けた。

要するに、出禁だ。

一方、同じ時期に米財務省CIOのサム・コーコス氏は、省内のサイバーセキュリティーチームにミトスの説明を行い、脆弱性特定への活用を指示。
さらにベッセント財務長官とパウエルFRB議長は先週、ウォール街の大手銀行CEOを緊急招集し、ミトスのリスクと活用方針について会合を開いた。

国防省は「出禁」。

財務省は「今週中にアクセスしたい」。

これは矛盾ではない。これは戦略だ。

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Anthropicに何が起きているのか。コーコスとは何者か。国有化論の本当の意味。そしてAnthropicに勝ち筋はあるのか——全て書いた。

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