🐜 蟻(アリ)の物語-豆知識 -Vol.3-:「外の世界と、兵アリの役目とは❓」
アリにとって、巣の外は特別な世界です。
光の強さも、風のにおいも、足元で感じる感覚も。
巣の中が「安心の場所」だとすれば、
外の世界は「注意深さが必要な場所」。
小さなアリにとっては、勇気がいる世界です。
巣の入口から強い光が差すと、働きアリたちはすぐに気づきます。
光は「巣が崩れている」「外敵が近い」「仲間が外で倒れた」など、
何か異変が起きたサインにもなるからです。
だから、幼いアリは光を「こわいもの」として感じます。
そんな中で、リリが光に惹かれたのは、とても珍しいことでした。
巣の入口では、兵アリたちが外の気配を確かめています。
彼女たちの役目は、戦うことだけではありません。
外のにおいを読み取ること。
入口を守ること。
幼いアリがうっかり外へ出ないように見守ること。
ノアがリリを止めたのも、兵アリとして自然な行動でした。
巣の外には、たくさんの“においの情報”が漂っています。
土の湿り気、植物の息づかい、風の向き、雨の気配、敵の足あと。
アリたちは光よりも、においで世界を感じ取ります。
若いアリは、まだ外のにおいを読み切る力がありません。
だからすぐ外へは出ず、成長を待つ必要があります。
ノアが「外へ出るのは、まだ先」と言ったのは、
においの世界に慣れていない、リリを守るためでもあったのです。
リリが、はじめて光を感じた日は、外の世界へ踏み出すための、最初の一歩でもありました。
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