スタビライズドウッド~頭部管への応用
以前からスタビライズドウッドを使ったアクセサリーやペンなどを目にすることがあったが、あまり関心はなかった。
スタビライズドウッド(Stabilized Wood)とは、天然の木材に樹脂(レジン)を浸透させ、硬化させることで耐久性や耐水性を飛躍的に高めた加工木材のことです。
主な特徴やメリットは以下の通りです。
1. **耐久性と安定性**
木材の組織内に樹脂を充填するため、湿気による膨張や乾燥によるひび割れ、腐食がほとんど起こらなくなります。
2. **独特の美しさ**
樹脂に染料を混ぜることで、天然木にはない鮮やかな色彩を表現できます。特に「バール(瘤材)」などの複雑な木目を持つ部位を使用すると、木目と色が混ざり合った幻想的な表情が生まれます。
3. **加工性**
密度が高く均質になるため、磨き上げることで宝石のような光沢が出ます。
**主な用途:**
* 高級万年筆のボディ
* ナイフのハンドル(柄)
* VAPE(電子タバコ)のMod
* アクセサリーや時計のパーツ天然素材の風合いと、人工素材の強靭さを併せ持った素材として、工芸品や趣味の逸品に広く利用されています。
折角の天然木がプラスチックのようになってしまい、勿体ないように感じていた。
「絶対に手を出すまい」と思っていたのに、割と簡単に自分で作ることができることを知り、ちょっと興味が湧いてきた。
これで頭部管を作ったら割れや防水の心配がなくなる。
着色したり美しい杢目を楽しむことよりも、樹脂を浸透させて均質で安定した材料になることに興味を惹かれる。
いきなり機材を揃えて試すことは躊躇されるので、市販の材料を入手して作ってみることにした。
ピッコロ用ならばちょうど手ごろなサイズの材料が手に入るので、早速購入した。

恐らく栃の瘤だと思われる
加工に関しては、明らかに木とは異なるがそれ程扱い辛くはなかった。樹脂というよりも木に近い感触だった。
成形したら磨くだけなので、オイルや漆といった仕上げ工程の必要がない。この点は製作時間をだいぶ短縮できる。



完成して吹いてみると、結構良い感じに鳴るようだ。
もし手直しするにしても、削って磨くだけなのでそれもメリットとして挙げられる。
本当はフルートの頭部管で試してみたいのだが、木取りできるサイズの材料を販売しているところを見つけられない。
いきなり自分で作るようにしてもよいのだが、それなりの時間とお金を費やさなければならないので躊躇っている。
もう暫く考えよう。
