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【第2回ZINE講座】紙媒体の奥深さを知り、決断することの大切さを学んだ日/9.14文学フリマ大阪せ-03〜04


6月から始まった、江角悠子さんによるZINE講座。


第2回の今日は、紙媒体(本や冊子)の各部の名称や構成、レイアウト、構成について学んだ。

紙媒体の成り立ち

普段何気なく目にしている、本・雑誌・冊子などの紙媒体。
実際に紙面をぺらぺらとめくっていくと、メインとして読む本文の他にも、かなりいろいろな役割のページがある。

見返し、扉、口絵、前書き、奥付け……

表紙をめくった次に挟まっている白紙ページや、媒体のタイトルをイラスト等を交えて書いているページ。
巻末の、著者・発行者・発行日・重版に関する情報等を掲載したページ。

一冊の紙媒体は、今挙げた以外にもたくさんの役割のページで構成されていることを、私はこれまで全然意識してこなかった。
もちろんそのページそれぞれに、固有の名前があることも知らなかった。
あることが当たり前で気付かない。
けれどないと途端に違和感が生じる。
恐らくそういうものなのだろう。

1冊のZINEを作るだけでも、それぞれどんな紙(色、紙質、厚さなど)を使い、どんなデザインにするかなど、決めることが山ほどある。
文章を執筆するのと同じくらい(もしくはそれ以上?)の労力が必要だと感じた。
けれど一度経験すれば、その作業の面白さに気付けるかもしれない、とも思った。

そして、ノンブル(ページ番号)、(章のタイトルなどを小さく表示しているもの)といった紙媒体の業界用語のようなものも、私にはとても新鮮だった。
この講座が終わる頃には、何がどういったものを指すのか、イメージできるようになっているだろうか。

台割

台割は、いわば本の設計図のこと。
何ページに何を書く、という情報を、見開きや表などで示したものである。
ここで初めて知ったことが、本のページ数はほとんどの場合、4の倍数か8の倍数にする、という決まり。

中綴じ製本の場合、1枚の紙を二つ折りにし、それを重ねて中央を綴じるため、1枚の紙で表裏4ページ分の情報が印刷されるからです。

AIによる解説

(なぜ、と聞かれるとうまく答えられなかったため、AIに回答をお任せした)
よくよく考えればわかることだが、作成の過程で原稿ページが増えたり、逆に減ったりしているうちに抜けてしまいそうな視点である。
原稿が台割からはみ出た場合は、台割の変更または文などを削って元のページ数に収めることが必要であるが、自主制作なので、どちらの選択も取れるとのこと。

レイアウト・構成

続いて、本文のレイアウトについて。
文字と写真の配置のバランスなどを学んだ。
ここで印象に残ったのが、

余白も大事なデザインになること
読者の視点の流れを意識すること(左上に一番視点が行きやすい)

余白については、手書きのノートでも同じことが言えると思った。
私はノートをかなり詰め詰めで書く癖がある。
(箇条書きするとページの右側が余りそうだと感じたら、箇条書きを横に並べてみたり…汗)
しかし、ノートのとり方が綺麗な方は、総じてゆったりと余白をとっていて、かつスカスカな印象はない。
これが「余白がうまくデザインになっている」状態なのかなと思った。

ZINEの場合は、行間やページの上部と下部、文末の文字から下の部分などが余白部分となる。
見た瞬間にどんな印象を持つか、という視点でレイアウトを考えていきたい。

読者の視点については、確かにPCの「ファイル」やブラウザの「×」のようによく使うタブも左上にある。なんとなく端っこにあった方が見つけやすそうではあるが、視点に流れがあるというのが新鮮だった。
そのため、タイトルや見せたい写真などは左上にレイアウトするという。
そういう視点で本を読んだことがなかったので、以後注目してみたいと思った。

ZINEは決断の連続!

その後は、江角さんが作った「思わず修正したくなる原稿」を読み合わせて、修正ポイントを探す時間。
漢字で表記したいところ、句読点の位置など、誰が読むかによって修正したい点は全く異なる。

ここで、今回のZINEのテーマ「人生三大しあわせな日」について、エッセイ内で「しあわせ」を漢字表記「幸せ」と書くか、ひらがな表記「しあわせ」と書くかという質問があった。
私の初稿では何となく、タイトルに合わせてひらがな表記としていたが、一般的な新聞などでは漢字表記とされるところ。

でも、ZINEは自分たちで作るものだから、どちらでもいいのだ。
表記だけではない。選ぶ紙質も、レイアウトも、イラストも、もちろん書く内容も、すべで自分で決められるのがこのZINE。
だからこそ、江角さんが最初に言われた「必ず自分の意見を持つ」に繋がってくる。
講座内で「ZINEは決断の連続」という名言が生まれるほど、自分たちで決めることがたくさんあるのだ。
その発言を聞いて、ああ、自分の意思で、私は本を作ろうとしているのだなと、今更なことを思った。
皆で作るからできそう、というのが受講動機だったけれど、その根っこには、「エッセイ本を作ってみたい」があるのだ。
このZINE作成の過程で、私も自分で考えて決断してエネルギーを乗せていきたいな、と思った。

ペアワーク

続いて、受講生同士のペアワーク。
今回のペアは、春野なほさん
初稿として提出したエッセイの原稿を読み合い、感想や気になる点などを話した。

なほさんも私も、子どもの年齢は違えど、互いに子育て真っ最中。
どちらの「三大しあわせエピソード」にも子どもが多く出てきた。
切り取り方はそれぞれ違うけれど、子どもの存在というのは生活の中にそれだけ大きなものだということを改めて感じた。
同時に、いつまでも覚えておきたい心の中の宝物をくれる存在なのだと再確認した気がして、なほさんと話しながら心が温かくなった。

いただいた感想やアドバイスを受けて初稿を推敲し、冊子のテンプレートに落とし込める状態にするのが、今回の課題。
私はとにかく文字数を削るのに苦戦することが目に見えている。
けれど、今回のペアワークを通して、どこを残してどこを削るのか、のヒントも見えた気がした。

「しあわせ」にたどり着くまでの前置きや背景は簡潔に、でも見えない心の葛藤は丁寧に描きたい。
最終的には、しあわせを感じた時の自分の気持ち、子どもや周りの人たちの表情、情景などを一番伝えたい。

さて、どこを削ろうか(笑)
「片腕を切り落とす気持ち」で、内容を濃密にしていきたい。

そしてもう一つ難しいのが、エピソードの変わり目を如何に自然な流れで書くかということ。
これについては、その視点からいろいろなエッセイを読んで、いいな、と思う切り替え方を身につけていきたい。

最後に

「こんなにいろいろなしあわせの形があるんだ、と思いました。」
講座の終わりに江角さんが言ってくださった。
人に合わせたり、世の多数派に習ったり、そんな必要はない。
ZINEを作る過程でも、エッセイを執筆する過程でも、「自分はこれがいい」を明確に持っておくこと。
それが、今回のZINE制作を、より実り多い経験にしてくれると思う。
書籍の執筆経験もなく、書く仕事をしているわけでもない私だけれど、何事も自分ごととして向き合うことは、忘れずにいたい。

18人で一つのアンソロジーZINEを作成するというこの講座。
9月14日の
文学フリマ大阪で、販売予定です!!


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