【第3回ZINE講座】添削は「ありがとう」、ディレクションは「人生そのもの」/9.14文学フリマ大阪せ-03〜04
6月から始まった、江角悠子さんによるZINE講座。
第3回の今日は、編集者の目線でのZINE作成について学んだ。
原稿の添削
今回の講座までに、前回提出した原稿を所定の文字数以内に収め、実際に刊行するレイアウトに落とし込んでみるという課題に取り組んだ。
第1稿は本当に長ったらしく書き散らかしていたので、ちょっと原型を留めないほどにもんのすごく削った。というよりほぼ書き直した。
そして臨んだ今回。
受講後の課題は受講生同士でエッセイの添削をし合うこと。そこで、添削の心構えやポイントを学んだ。
添削される上でのマインド
・添削はより良い文章にするための提案
・全て採用する必要はない
3月まで受講していた京都ライター塾でも学んだけれど、添削はあくまで「より良い文章にするための第三者からの提案」である。決して自分の文章が良くないとか、人格を否定されたとか、そんな風に受け取る必要はない。
そして、その提案を受け入れるかは自分の判断。
「こう言われたけれど、自分ではあえてこう書いた」のように、ポリシーに基づいているのであればそのままでいい。文章に正解はない。
ライター塾でも、文章を読んでもらってその添削を受ける経験をした。毎回「自分にとっては当たり前に知っていても、一般的でないこと」に気付いたり、一つ言葉を補うだけで驚くほどわかりやすくなったり、指摘してもらってありがたいことばかりだった。そして、添削を受けてリライトした文の方が自分でも明らかに伝わりやすく、自信を持って公開できるのである。
添削する上でのマインド
・自分のことは棚に上げる
添削されることのありがたさはすごく感じられるようになったけれど、添削するとなると「私ごときが人様の文章に口を出していいものだろうか。指摘された人はどう思うだろう。」とブロックが入ってしまう。しかし講座では、とにかくそのブロックは不要だと江角さんは度々言われていた。「こういう風に書いてくれたらもっとわかりやすい」と思うのなら、それは伝えた方が親切だという。自分が添削されてありがたいと思うのなら、それは他人も同じ。もし自分が「チャック全開で歩いている人」または「歯に青のりが付いている人」だったら絶対に指摘して欲しいのと同じように。笑
京都ライター塾でも、私のチューターを担当してくださった小澤まみさんが、「チューターで文章の添削をして文章力が上がった気がする」と言われていた。添削することは、自分がより伝わりやすい文章を書くことにもつながるのだ。言い方に気をつける必要はあるけれど、私も他の受講生の文章を読んで気付いたことは、なるべく言語化していきたいと思った。「自分だったらどう書くだろう?」を考えるのもとても楽しいことだろう。
添削のポイント
「読み手は書き手のことを知らない」を前提に書くこと
・相手に想像をさせないこと
・文中の言語の専門性は中学生くらいに伝わるレベルで書くこと
今回の課題で提出した私の原稿は講座前日に江角さんが添削してくれており、講座内でそのポイントを解説してもらった。
文章の順番をこうしたらシンプルになる、のアドバイスに「なるほど!!」と膝を打ち、「こういうことを言いたいなら、この単語を補うとわかりやすい」のアドバイスに首がもげそうなほど頷いた。
第2稿とはいえ、まだぐちゃぐちゃとしているところが多々ある私の原稿が、するすると読みやすいものになっていて、気持ちいいくらいだった。
そして添削を受けながら、江角さんのリライトの提案のスムーズさに驚いた。きっと、これまでにたくさんの文章を読み、いい表現や伝わりやすい順番などが脳内にインストールされているのだろう。こんな風に、絡まった糸をするりと解くような添削をしてみたい。そのためにもっと文章を読んで、書いて、添削する方もされる方も、経験してみたいと思った。
ZINEのディレクションについて
そして、次回の講座までの課題がもう一つ。
・台割(エッセイの順番)
・表紙デザイン
・タイトル
を自分なりに考えてみることである。
ポイントは、とにかくできるだけ明確にイメージ(ディレクション)をすること。
表紙デザインについては、今回のZINEにふさわしいと考える理想の表紙を見つけて、どこがいいと思うのかを言語化する。
自分の中で表紙のイメージができたら、それも言語化する。
タイトルのフォントはこれがいい、写真/イラストがいい、縦書き/横書きがいい、色はこれがいい、などなど。
イラスト一つにしても、主線(縁取り)ある/なしで全く雰囲気が変わる。
デザイナーさんに、なるべく細かく具体的に伝えることができれば、それだけ理想のデザインに近付いていくのだ。
私は「絵や図で示す」ことが特に苦手で、こういったディレクションができるのかかなり不安もある。
でも、皆で理想のZINEを作るために、「こんなものがいい」を何とか描いていきたい。そのために、いろいろな本をデザインの視点から見てみようと思った。
講座内で、江角さんが「どんなことも明確にディレクションすればするほど、理想に近づく」と言われた。
それを聞いてすぐに、人生も同じだと思った。理想をイメージし、言語化することで、それを叶えることができるのだ。
余談だが、7月から私が始めようとしている妄想記事執筆企画も、完全に同じことをしている。(しかし産後自宅に戻ってから案の定ばたつき、なかなか始められる気がしない……。)
理想の姿、夢をヒアリングして、それが叶っている前提で記事を書くこと。
誰かの人生のディレクションに他ならないではないか!
ライター塾やZINE講座で学んだことを存分に活かしていきたいな、と思った。
また、ZINEのタイトルについても、皆のエッセイを読み、それを踏まえた上でぴったりなものを考える必要がある。まだ全く思いついていないけれど、エッセイに込められた受講生全員の思いに触れ、しっくりくる言葉を紡ぎ出す作業は、難しいけれど楽しいだろうとワクワクしている。
講座後の添削の感想
早速、講座受講後、課題である添削に取り組んでみた。
また、自分の原稿の添削についても読ませてもらった。
添削してみて
「自分が言うなんて畏れ多い」と思いつつも、ここもっと詳しく知りたい!を言語化して伝える作業の難しさと楽しさを感じて、時間があっという間に過ぎていった。
添削されてみて
自分がしっくりきていなかった部分はやはり指摘が入ると学んだ。
しかし、少し言葉を加えるだけで圧倒的にわかりやすくなるような提案をいただき、感動を覚えた。
やはり、添削は全くもって人格否定なんかではない。添削を受けることで、より熱量こもった、自分でも納得できる文章が書けそうな気がしている。
ZINEの製作は難しいけれど、毎回その中のワクワクが増えていってとても楽しい。
このメンバーの唯一無二のZINE、心を込めて作っていきたい。
18人で一つのアンソロジーZINEを作成するというこの講座。
9月14日の文学フリマ大阪で、販売予定です!!
