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https://youtu.be/bcXs5RJ5KIM?si=aESUPGpweop74WHm


入院してから、聴く音楽が少し変わった。
前はノリの良い音楽をよく聞き、疲れたときにはアンビエントなどを聴いていた。
 
でも、両足を骨折して動けなくなってから、
なぜだかそういう音をあまり選ばなくなった。
そんな中、久しぶりに思い出して
聞きたいなーと探した一曲がブッダの休日だった

その日を境に特に日中は
ゆるめのヒップホップや昔のR&Bを思い出したり
探してはよく聴くようになった。




だけどこの曲、いつもお世話になっているSpotifyにはなかったので、
しばらく開いていなかったSoundCloudを久しぶりに開いて探した。
なんかその感じも、ちょっと良かった。
今すぐ目の前にあるものじゃなくて、
少し掘って、たどり着く感じ。

昔は1枚のレコードを探すために歩き回ったなー。って。
今の自分には、その感じも妙にしっくりきた。



探し当てて最初に聴いたときは
「あ、これ今の自分にぴったりだな」
と思った。

歌詞の意味を一個ずつ追ったというより、
曲全体の空気が、そのまま入ってきた感じだった。

無理に元気を出させる感じでもないし、
ポジティブを押しつけてくる感じでもない。

ただ、
力を抜いて、自分のリズムに戻っていく感じがあった。
それがすごくよかった。



入院生活って、社会から切り離されて
規則正しいのだが、それが逆に自分のリズムをわからなくしてゆく。

決まった時間に
起きて、寝て
3食が出て、
リハビリして、
病室に戻る。

そして繰り返しまた時間がしずかにゆっくりとはやく過ぎてゆく。



そんな中でこの曲を久々に聴いたとき、
ブッダも休日あったのかなーなんて思いながら気持ちが少し落ち着いたりもした。

「みんな自分の早さで ゆっくり行けばいい」
っていう感覚が、今の自分にはかなり深く入ってきた。

普通には歩けないんだから、
そもそも急ぎようがないんだけど。笑

今までの自分はたぶん、
いつもどこかで急いでいたんだと思う。
仕事も、人生も、
気持ちの整理も、

「早くちゃんとしなきゃ」みたいな感じで。
でも今は、それを一度お休みするときなんだなーと思った。



この曲には
自分を自然な速度に戻してくれる感じがある。

「見失った自分を取り戻す」
みたいな空気が、全体に流れている。

しかもそれを、
説教っぽくなく、
ゆるいけどかっこよくやってるのがまたいい。

サンプリング音源のセンスもまた良い。
そういうのがヒップホップのすごくいいところだなと思う。



入院してから、
適度に深呼吸とか、肩の力を抜くこととか大切だと気づいた。
この曲には、そうさせる力がある。
心の洗濯。
まさにそんな感じだった。


たぶん今の自分は、
前みたいに前へ前へ引っ張る音よりも、
「一回、立ち止まって呼吸を整えよう」
みたいな音を必要としていたんだと思う。

それがちょうど「ブッダの休日」だった。



もし元気なときに聴いていたら、
「気持ちいい曲だな」くらいで終わっていたかもしれない。

動けなくなって、
時間の流れ方が変わって、
生活の密度も変わって、
やっと入ってくるものがある。

この曲はたぶん、
今の自分に必要な速度でより添って鳴っている。

そして僕はいつも音楽を必要とする。



しばらくの間、
自分の中での“テーマソング”はこれだ。

ゆっくりいこう、今の自分には、ちょうどいい。

“普段見えない ものまで見える
都会じゃ聞こえない 音が聞こえる
見失った自分を取り戻す
ブッダの休日。ブッダの休日。”  ♬

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