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第52回 総関西サイバーセキュリティLT大会 登壇レポート

みなさん、こんにちは。のりあき(@v_avenger)です。

11月23日に開催された第52回「総関西サイバーセキュリティLT大会」にてハンズオン講師として参加してきました。


開催に至るまで

総関西サイバーセキュリティLT大会(総サイLT大会)は、参加者によるライトニングトーク(英: Lightning Talks, 持ち時間が5分という制約の中で行われる情報共有を目的とした短いプレゼンテーション)を基本としたコミュニティです。

本大会は今年で9年目、開催数は52回目を迎えています。

9月に会を主催されている池田総裁より、拙著『実践サイバーセキュリティ入門講座 現場に残された痕跡からハッカーの攻撃を暴け』を題材にしたハンズオンの開催をご依頼いただき、二つ返事で快諾。今回の開催につながりました。

で、しばらく企画を寝かす(放置)。

直前になって何をやろうかと焦りだす、といういつものパターンになりました。

参加者のスキルにバラツキが予測され、事前に環境構築を求めると準備が間に合わず参加を断念する方が出る可能性や、ハンズオンのみでは物足りなさを感じる方もいる可能性を考慮しました。

このため、著書の第2章(BTLO, Log Analysis― Privilege Escalation)、第4章(BTLO, Log Analysis― Compromised WordPress)の内容を復習できる構成を目指して、事前準備を進めました。

会場の様子

開催日時:2025年11月23日(日・祝) 13:00~17:00
場所:KINTOテクノロジーズ株式会社 Osaka Tech Lab

当初は30名での開催を予定していましたが、ありがたいことに申し込みが次々と増え、最終的には会場のキャパシティいっぱいの35名まで枠を拡大しました。当日は病欠などもあり、最終的な参加者は32名ほどとなりました。

会場は、KINTOテクノロジーズ株式会社 Osaka Tech Labをご提供いただきました。
2025年にオープンしたばかりのJR大阪駅直結の新しい施設で、とてもきれいな会場でした。

1テーブル、4名で9テーブル用意いただきました。
この日は天気もよく、オフィス(ノースゲートビルディング)から梅田の街が一望できました。

当日の進行

参加にあたり、Blue Team Labs Online(BTLO)のアカウント作成と、念のため仮想化ソフトウェア上へ Kali Linux のインストールを事前にご案内しておきました。
特にトラブルの報告もなく、みんな無事に準備完了していました。

当日の参加者の約半数は、総サイLT大会自体に初めて参加される方々でした。これは思いがけない嬉しい驚きでした。

投影資料

当日使用したスライドの一部改変バージョンはこちら。

当初、著書に掲載されているコンテンツをみんなで写経する進行も検討しました。しかし既に読了している方には物足りないと考え、著書に解法を記載していない「Foxy」を共通課題として選び、「モクモク会」形式で実施することにしました。

BTLO - Foxyのシナリオを翻訳して紹介

技術者倫理に関する説明

ハンズオンに入る前に、冒頭で「倫理観」に関する説明を行いました。サイバーセキュリティに関するハンズオンを行う際には、この技術者倫理の説明は必ず必要だと強く意識しています。
煩わしく感じられた方もいらっしゃるかもしれませんが、倫理観なしにサイバーセキュリティを語る資格はなしと考えているため、丁寧に説明しました。

あなたの技術を「価値」に変える倫理観

ハンズオン、スタート!

90分間、休憩を挟んで2セットに分けてハンズオンを実施しました。

ハンズオン中は、進捗状況を把握しヒントを出すタイミングを計るために、参加者にslidoへ進捗を「Q1 クリア」のように投稿していただく運営方法をとりました。

ハンズオン中の様子(プライバシー保護のため写真をもとに生成AIにてイラスト化)

熟練者と初心者が共に楽しめる問題

BTLOのFoxyは「ログ解析」と「OSINT」(Open Source Intelligence, インターネット検索して情報収集し解答)の2種類の問題が混在しています。
モクモク会の進行を制御するために、ログ解析の問題を優先して対応頂けるように案内しました。

BTLO - Foxyはログ解析とOSINT問題が混在している

ログ解析の問題では、熟練者にはシェルのワンライナーを使ってパズルのように解法を編み出す楽しさを味わってもらいました。初心者の方には、表計算ソフト(Gnumeric)でも解けることを紹介し、スキルの差がある中でも、それぞれのレベルに応じて楽しみながら取り組んでもらえたのではないかと思います。

ハンズオン中にあった質問

BTLOのプレイがはじめてという方もいらっしゃったため、インベスティゲーションとして提供されている仮想マシンが「やられた状態のマシン」と勘違いされ、調査をされている方がいらっしゃいました。

実際は、デスクトップ上にあるフォルダ内に必要なログファイルが提供されていて、そのファイルを対象に調査するタイプの問題でした。

Q&Aと抽選会セッション

ハンズオン2セット目にて、仮想マシンの実行時間を延長できないという方がでてきたため、予定よりも少し早くハンズオンを終了し、Q&Aセッションを行いました。

いきなり質問を求めても沈黙の時間が怖かったため、「技術書執筆のススメ」と題した執筆時の裏話に関するクイズや、クジ引きによる当選確率14%の「ミニ色紙」抽選会を設けました。

その上で、slidoへ質問を投稿いただき、リアルタイムで回答していくQ&Aセッションを実施。人材育成やサイバーセキュリティ組織の運営に関する質問などにお答えしました。
中には的確に答えられなかった質問もあり、その点はトーク力をもっと磨く必要があると反省しています。

サイン会

著者イベントといえば、「サイン会」です。恐れ多いことではありますが、会の終了後に開催いたしました。お持ちいただいた本にサインを書く瞬間はとても緊張します。
皆さんから書籍や会の感想を伺い、本当に嬉しく思いました。ありがとうございました。

参加者アンケートの分析

回答いただいたアンケートから、自由コメントを抜粋してご紹介させていただきます。いただいたコメントはすべて拝読しております。

Q1. 今回の講義に関する全体としての満足度はいかがでしたか。
TOP2BOX:100%(5段階評価)

本当に初心者でしたが暖かくフォローいただき楽しめた

参加者アンケートの自由コメントを抜粋

集中して手を動かす場を提供してもらえて有り難かったです。

参加者アンケートの自由コメントを抜粋

ハンズオンの難易度及び進行の流れについて、社内勉強会で是非採用したい、ちょうど良い難易度だと思いました。

参加者アンケートの自由コメントを抜粋

ハンズオンを1人で行うとすると、少しハードルが高いが、人とやることでインプット及びアウトプットどちらにもいい効果があったように思えた。

参加者アンケートの自由コメントを抜粋

BTLOで自習するきっかけとして楽しめた。

参加者アンケートの自由コメントを抜粋

参加者によるレポート

noteやX(旧 Twitter)などで見かけた参加者の声を紹介します。

さいごに

やはり「ハンズオン形式」は学習体験として非常に効果的であると実感しました。書籍だけでは乗り越えない自己学習の壁をこの会で解消し、理解度やモチベーションの向上に繋げることができたと考えています。

また、本会の構成やテンポについても高い評価をいただき、初の試みながらホッと安心しました。

さらに、この会をつうじて、書籍を進める上で予測される2つのトラブルを把握し、その解消方法を「かんぺきサポートページ」へ掲載できたことは、著者として大きな成果です。

最後になりましたが、運営に携わった皆さま、参加いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

以上、合言葉は、Stay Vigilant!(警戒を怠るな!)

書店巡り

せっかく梅田まで来たので、界隈の大型書店を巡ってみました。


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