ちぢみほうれんそう | ほんのり甘みのある葉菜
ガキの頃、テレビのアニメといえば、ポパイのほうれんそうを思い出す。
ほうれんそうを飲むように食べて、元気が出るらしいのだが。
あれは西洋種のほうれんそうを茹でて缶詰にしたものだと思う。
日本にも中国から伝わった、古くからの在来種に良いほうれんそうがあるのだ。
そんなちぢみほうれんそうの産直出荷について、触れてみたい。
ちぢみほうれんそうの特徴
ちぢみほうれんそうは東洋種と呼ばれ、あくが少なく甘みがあり、私の大好きな冬野菜の一つ。葉が柔らかで、サラダやおひたしで食す。
寒い時期にしか出せない、言ってみれば貴重な野菜なんだと思う。
ちぢみほうれんそうの栽培時期
ちぢみほうれんそうは、寒さにふれることで、葉がキレイに縮む。
また凍結を防ぐために自身に糖分を蓄え、甘みが増す。
私の地域では、冬の代表的な葉物野菜の一つ。
春先になると、とう立ちして花芽をつけるため、日本では秋まき、冬収穫されてきた。
たまたま栽培条件が自然とマッチした
出荷時期が合致した
大根と葉大根の出荷も、年末年始でひと段落し、これから本格的にちぢみほうれんそうの収穫を始める。
この時期の露地栽培では、ちぢみほうれんそうか春菊が私の畑には適しているようだ。
温度条件が合致した
冬のこの時期になると、三重県亀山市の畑は断続的に氷点下になる。
小松菜や大根葉など、露地栽培の葉物は、アブラナ科野菜だとそろそろ寒さの限界なのだ。葉枯れして、商品価値が落ちてしまう。
土質条件を振り返る
私の出している産直では、なぜかわからないが、ほうれんそうの出荷が少ない。
ほうれんそうは、やや中性よりの土質を要求する。
土作りは、苦土石灰を入れてpH調整しなければいけないこともあり、面倒なのかもしれないと思う。
畝作りはどうしたか
実はほうれんそうの栽培は初めてだ。
95cmマルチ5穴で育て、マルチが一面緑色で埋まったら収穫時期と判断している。
防虫、病気、獣害対策はどうしたか
この時期、虫の活動はほぼゼロになり、ありがたいことに野菜の虫食いはなくなる。
東洋種ほうれん草は、べと病に弱いそうだが、この畑は連続的に野菜を作っておらず、夏にほぼ休ませていたこともあり、病気には無縁だ。
そして獣害、シカや小動物の被害は少ないものの、モグラ、がきてときどき部分的に根っこをやられてしまっている。
モグラの出口を踏みつぶし、繰り返し現れないようにする、消極的な対策を行うだけにとどまっている。
値付けはどうするか
実は初めての出荷なので、値付けがまったくわからない。
卸売り価格をアグリネで参照して、100gあたりの単価に換算、少し強気の価格設定にしようと思う。
作物と自然が噛み合うとき
ちぢみほうれんそうは、狙って作ったというより、畑と季節に教えられた野菜だと思っている。
作物と自然、そして栽培時期がうまくかみ合うと、
苦労せずとも良い野菜ができる。
この冬は、そんな一袋を、静かに産直に並べてみよう。
