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動画編集をやめて、次にWeb制作を選んだ理由。

動画編集で、初月に約10万円を稼いだことがあります。

それでも、僕は半年ほどでやめました。

「稼げたなら続ければよかったのに」と思うかもしれません。僕自身、今振り返れば、もっと単価を上げたり、ディレクター側に回ったり、別のやり方もあったと思います。でも当時は、本業が終わってから深夜まで編集して、土曜日もほぼ一日作業する生活でした。

お金が振り込まれた瞬間だけは嬉しい。でも、それ以外はかなりきつかった。

だから次に副業を選ぶときは、「稼げそうか」だけでは決めないようにしようと思いました。

そこで今、僕が選んでいるのがWeb制作です。

まだWeb制作で継続的に月10万円を稼げているわけではありません。だからこれは成功談ではありません。動画編集を一度やった人間が、次は何を見て副業を選び直したのか。その途中経過の話です。

⬛︎動画編集を始めたときも、「今かもしれない」と思った。

僕が動画編集を始めた理由は一つではありません。

自分にもできそうだったこと。昔からYouTubeをやりたくて、自分の動画を自分で編集できるようになりたかったこと。そしてもう一つ、その頃の僕には「動画編集という市場がこれから伸びそうだ」と見えていたことです。

当時は、青笹寛史さんの発信や「動画編集CAMP」のようなサービスが目立つようになり、「動画編集を副業にする」という選択肢そのものが広がっていた時期でした。動画編集CAMPの公式サイトでも、開校背景として動画編集需要の拡大が挙げられています。

ただ、僕自身はスクールには入っていません。動画編集は完全独学で、YouTubeなどを見ながら覚えました。

それでも、市場として盛り上がっている空気は感じていました。「今なら仕事として成り立つかもしれない」と思ったことも、始めた理由の一つです。

実際、CrowdWorksを中心に案件を取り、初月の副業収入は約10万円になりました。

ただ、そこで一つ分かったことがあります。

「市場が伸びている」と「自分が長く続けられる」は、まったく別の話でした。

動画編集そのものが悪かったわけではありません。僕の場合は、当時の単価と作業時間のバランスが合わなかった。稼ぐために使う時間が多すぎて、本業にも影響が出ました。

次の副業では、同じ失敗をしたくありませんでした。

⬛︎次は「いくら稼げるか」より、「何件でそこまで行けるか」を見た。

Web制作に惹かれた一番大きな理由は、やっぱり単価です。

CrowdWorksが公開している発注相場では、15分程度のYouTube動画編集が8,000円〜、ホームページ制作はTOPページと下層1ページで20万円〜、LP制作は10万円〜とされています。もちろん、これは発注側の目安であって、初心者がそのままこの金額を受け取れるという意味ではありません。

それでも、仕事の構造はかなり違います。

月10万円を作りたいとしたとき、1本数千円の案件を何本も回すのか、数万円〜数十万円の案件を少ない本数で取るのか。

僕は動画編集を経験して、後者の方が自分には合っていると思うようになりました。

以前は「副業で月10万円稼げるか」と考えていました。でも今は、「月10万円を作るために、何回納品しなければいけないのか」まで見た方がいいと思っています。

単価が高ければ簡単という話でもありません。当然、一件あたりの責任も重くなります。それでも、本業をしながら副業を続けるなら、作業量だけを増やして売上を作る形には戻りたくありませんでした。

⬛︎AIで、Web制作の入口そのものが変わった。

もう一つ大きいのがAIです。

今の生成AIは、文章を作るだけではありません。コードを書き、UIを作り、修正し、エラーを調べ、かなり長い工程まで扱うようになっています。

Anthropicの2026年のEconomic Indexでは、Claude.aiでコンピューター・数学系のタスクが会話の35%を占め、コーディングは依然として最も多い用途とされています。2025年のソフトウェア開発分析でも、JavaScriptやHTML、CSSといったWeb開発系の言語や、UI/UX関連タスクが主要用途として確認されています。

僕自身、AIを使ってWebサイトを作っていて、ここはかなり衝撃を受けました。

もちろん、AIに「ホームページ作って」と一言言えば、そのまま顧客へ納品できるわけではありません。要件を決める必要もあるし、表示崩れ、フォーム、レスポンシブ、WordPress、本番環境まで確認しないといけない。

それでも、土台の完成度は想像していたよりずっと高かった。

少なくとも僕が一般ユーザーとして見る範囲では、「AIが作ったから一目で素人っぽい」と感じるものばかりではありません。こちらが条件をしっかり渡せば、自分一人では到底作れなかった見た目まで一気に持っていけることがあります。

ここで僕は、「Web制作をするなら、コードを全部自分で書けるようになってから」という前提そのものが変わってきていると感じました。

AIで価値がなくなる仕事を選んだというより、AIがあるから、自分でも商品として成立させられるところまで近づける仕事を選んだ。

僕にとっては、その感覚の方が近いです。

⬛︎作れることより、「売り方を知っていること」の方が大きかった。

Web制作を選んだ理由は、制作面だけではありません。

僕は以前、かなり新規営業をやっていました。テレアポも経験しています。動画編集ではCrowdWorksを使って案件を取ったこともあります。

だから制作スキルは初心者でも、「どうやって案件候補を探すか」「どうやって連絡するか」「商談までどう持っていくか」という流れは、一度経験しています。

これはWeb制作を副業にするとき、かなり大きいと思いました。

フリーランスや副業の個人へ仕事を任せるとき、依頼側には少なからず不安があると思います。でも、その不安は「AIを使っているから」だけではないはずです。

返信が遅い。納期が曖昧。話が噛み合わない。途中経過が分からない。こういう部分でも信用は失われます。

逆に言えば、レスポンスを返す、約束した日を守る、分からないことを曖昧にしない。会社員なら当たり前に求められることでも、個人で仕事を受けるときには商品価値の一部になる。

Web制作を選んだ理由の一つは、「作る力」だけではなく、過去に身につけた「売るまでの過程」も使えそうだったからです。

⬛︎YouTubeでも、SNS運用でも、ライティングでもなかった。

もちろん、他にも副業候補はあります。

YouTubeは今でもやりたいです。でも僕の中では、副業の主軸とは少し違います。

現在のYouTubeは、広告収益の分配を受ける条件として、登録者1,000人に加えて、直近12か月の対象動画4,000時間、または直近90日間の対象ショート1,000万回という基準があります。500人から利用できる拡充版YPPもありますが、いずれにしても投稿したらすぐ売上になる種類の仕事ではありません。

僕は旅行・アウトドア系のYouTubeをやりたい。でも、それは時間をかけて積み上げるストック型としてやりたいと思っています。

SNS運用代行も候補にはなりますが、僕自身がSNSで大きな結果を出したわけではありません。「あなたのSNSを伸ばします」と売るには、自分の中でまだ根拠が弱い。

ライティングは始めやすい一方で、CrowdWorksの公式相場では、専門知識を必要としない記事作成は1文字1円〜とされています。もちろん高単価の専門ライターもいますが、僕が今から主戦場にしたい形とは違いました。

消去法だけでWeb制作を選んだわけではありません。

単価、AIとの相性、自分の営業経験、売上になるまでの距離。この四つを並べたとき、一番試してみたいと思ったのがWeb制作でした。

⬛︎ただ、Web制作にも「作って終わり」ではない怖さがある。

Web制作なら何の問題もないかというと、そんなことはありません。

僕が今、一番気になっているのは納品したあとのことです。

Webサイトは、一度完成させたら10年間まったく触らなくていい商品ではありません。特にWordPressでは、本体やテーマ、プラグインが更新されます。WordPress公式も、サイトを安全に保つためにプラグインやテーマを最新状態へ更新することを推奨しています。

今の僕は、必須の月額保守を前提にはしていません。

だから、5年後、10年後に何かが崩れたとき、どこまで自分が責任を持つのか。納品時点でどこまで説明するのか。スポット対応をどうするのか。

ここは、動画編集にはあまりなかった難しさです。

AIが制作を簡単にしてくれたからこそ、「作れる」と「仕事として納品できる」の間にはまだ距離があることも分かってきました。

むしろ、この部分を雑にすると「AIで簡単にホームページが作れます」という話だけが先に走って、顧客に迷惑をかけると思っています。

AIを使うこと自体が問題なのではなく、AIを使って作ったものに、人間がどこまで責任を持てるかの方が重要です。

⬛︎「レッドオーシャンか」を調べ続けても、答えはたぶん出ない。

副業を調べると、ほぼ必ず「もう遅い」「飽和している」「今からでは稼げない」という情報にぶつかります。

動画編集にもありました。Web制作にもあります。AI副業にも、そのうち同じ言葉が並ぶと思います。

実際、Web制作の競争が激しくないとは言い切れません。AIによって制作のハードルが下がれば、参入する人が増える可能性もあります。

だから僕も、「Web制作は今なら絶対稼げる」と言いたいわけではありません。

ただ、自分が動画編集を始めたときも、始める前に調べれば競合はいくらでもいました。それでも実際に案件は取れた。

副業は、全員がまったく同じ顧客を奪い合っているわけでもありません。クラウドソーシングで探す人もいれば、自分で企業へ営業する人もいる。価格で選ぶ会社もあれば、レスポンスや提案内容で選ぶ会社もある。

だから僕は、「市場全体がレッドオーシャンか」だけで始めるかどうかを決めるのは、あまり意味がないと思っています。

結局、自分の商品を誰に、どうやって売るのかまで決めないと、自分が入れる余地があるかは分からない。

これは動画編集をやったときより、今の方が強く感じています。

⬛︎Web制作を選んだ判断が正しかったかは、まだ分からない。

今の時点で、「動画編集をやめてWeb制作に変えたら成功しました」とは言えません。

まだ結果を出している途中だからです。

僕の中では、長期的に月10万円以上を作れる状態にしたいという一つの目標があります。でも、それを達成したから人生全体として成功なのかと言われれば、それも人によって違うと思います。

ただ、今のところ方向性は合っている気がしています。

動画編集で一度、「稼げたけど続かなかった」を経験した。だから次は、単価だけではなく、自分が持っている経験、AIとの相性、営業方法、継続できる構造まで考えて選びました。

それが今の僕にとってWeb制作だった。

そしてもう一つ、動画編集を始めた頃と今で変わっていないことがあります。

何かを「やってみたい」と思ったとき、その熱はずっと同じ温度では残りません。

市場について調べ、競合について調べ、「もう遅いかもしれない」と悩んでいる間にも時間は進みます。

もちろん、借金をして大きく始めろという話ではありません。仕事を辞めて全部を賭ける必要もない。

でも、小さく始めることはできる。

僕自身、Web制作を選んだ判断が正しかったかは、まだ証明できていません。

だからこそ、これは成功談ではなく、次の仮説です。

動画編集をやめたからWeb制作を選んだのではなく、動画編集をやったから、次に何を見るべきかが少し分かるようになった。

今は、その仮説が本当に正しいのかを試している途中です。

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