ちょっと驚いた話〜冒険心と希望に溢れる歌〜
🔹たかっちPさんの企画 600note祭りに参加します
Vには、昔よく歌っていた好きな歌があった。それはアニメのオープニング曲で、気づけばよく歌っていた。
歌詞には夢が満ち、冒険心を掻き立てられた。また力強く躍動感に溢れる曲は清々しく心地良かった。
美しい映像が、この感動に満ちた音楽と相まって、作品の世界に引き込まれる。
男性の伸びやかな歌声は、中〜低音のVの声のキーと合い歌いやすかったこともある。
それを同級生に話したこともあったけれど、「その曲、知らない」と首を振られた。
『あんなに良い歌なのに‥‥』と当時は残念に思ったけれど、TVの世界には沢山の歌手がいて、様々なジャンルの歌で賑わっていたのだ。そのうちの一曲を同世代の友人が知らなかったとしても、特段不思議はない。
それから時は流れて、Vは職場の飲み会の後、カラオケでその歌を歌ったことがあった。この時も、誰もこの曲を知らなかった。だからさほどウケることもなかった。
「良い歌だけど知らないなぁ‥‥」上の世代ばかりだったので、それも仕方のないことだった。
時代ごとにお気に入りの歌が現れ、口ずさむ歌が増えても、その歌を忘れることはなく、Vは爽快な気分の時によく歌っていたのだった。
そのうちに、デジタル情報社会が到来した。誰もが手軽に情報を検索できる世の中になった。
しかしVは、昔の思い出は敢えて掘り起こしたくない気持ちがあって、懐かしい様々な画像を眺めてみたい気持ちはあったものの、検索はせずにいた。
ビデオがなかった時代は、どんなに好きな番組も
一期一会であり、放送時間が終われば二度と観ることはできず、最終回を迎えれば、辛いけれどもお別れするしかなかった。
Vは、冒頭に書いたアニメ作品とは別の、もっと前の時代に放送された、ある作品が特別好きだった(こちらも冒険物)。
この作品だけは特別思い入れがあり、いつか再放送されることを願ったけれど、叶わなかった(後に、他の地方局では再放送されたと知り、大層悔しがった)。
その後、ビデオやDVDがレンタルや販売されるようになり、この作品のDVDが発売されたので買い、とうとう所有できたことに満足した。あれほど待ち望んだのだ。
しかし、放送当時、一度しか観られないと思って真剣に観た作品が、手軽に何度でも観られるようになって、実際拍子抜けしてしまい、観る気になれなくなってしまった。
既に年齢を重ねていて、当時と同じ気持ちでは観られないのがわかっている為に、観られなかったのだ。まだ少年の主人公が冒険に出る、それはその物語に惹きつけられる一つの要素だった。
また、おそらく当時はあれだけ美しいと思っていた作品も、その後の製作技術の進歩により、画像の荒さなどが気になってしまう事も想像がついた。
思い出は、美しい思い出のままで良かったのだと知る。
✨🌊✨🌊✨🌊✨
さて、冒頭のよく歌っていた歌の話に戻る。これは前述のDVDを手に入れた作品よりも、何年か後の時代に放送されたアニメの曲である。
二日前のこと、Vは昔よく聴いていた歌の題名や歌手名が、何曲か思い出せずにいた。J-POPのジャンルの歌。歌手名や出だしの歌詞で検索すると、簡単に見つけられた。
その時、ふと久しぶりに、あのアニメの歌をご本人の歌唱で聴きたくなった。歌っていた人の名前は何だっけ?
Geminiにアニメのタイトルを書き込むと、Vが知らなかった情報が画面を埋め尽くした。
「えっっっ?! 嘘でしょ! 」驚きで一瞬画面に目が釘付けになった。
すぐにYouTubeで動画を探すと沢山出てきた。
「歌ってみた」まである。Vが歌っていても「知らない」と言われ続けたあの曲が‥‥
アニメのオープニング映像に乗せて、当時歌っていた男性歌手の声が流れる。懐かしい。そう、その声、その歌い方だった。
何回か聴いて一緒に歌って満足し、再びGeminiの画面に戻り、Vが知らなかった事実を舐めるように読む。
この歌のその後というものを、Vは全く知らなかったのだけれど、何と2000年から小学校6年生の音楽の教科書に載り、合唱曲として歌われていたというのだ。
その曲はアニメ「宝島」のオープニングテーマ曲である。
アニメ『宝島』(1978年放映、出崎統監督・東京ムービー制作)のオープニングテーマ(曲名『宝島』、歌:町田よしと)は、アニソンという枠組みを超えた高い芸術性と冒険心をくすぐるメッセージ性から、2000年代以降に小学校の音楽教科書へ合唱曲や鑑賞曲として掲載されるようになりました。
1. 掲載に至った経緯・理由
教科書に採用された背景には、豪華な制作陣によって生まれた楽曲自体の卓越したクオリティがあります。
豪華な作家陣による本格的な音楽性
作曲・編曲を務めたのは、ピアニスト・作編曲家として知られる羽田健太郎(ハネケン)氏。クラシックやジャズの要素を落とし込んだドラマチックで洗練された旋律と躍動感溢れるオーケストレーションは、一般的なアニメ主題歌の域を超え、純粋な音楽教材としての評価を獲得しました。
教育的価値の高い作詞
作詞は、数々の昭和の名曲を手掛けた世界的作詞家・岩谷時子氏。「青い空には 太陽と海がある」「さあ ゆこう 夢の島へ」といった言葉で紡がれる歌詞は、子供たちの冒険心や希望、前向きに生きる力を育む歌として教育現場に非常に適していたためです。
合唱曲としての優れた親和性
力強いメロディラインと情熱的なリズムは合唱アレンジ(特に二部合唱など)との相性が抜群によく、教育出版をはじめとする音楽教科書で「みんなで声を合わせて歌う合唱曲」としてアレンジ・採録されました。
2. 掲載後の反響
アニメ放送を知らない世代の子供たちや、当時リアルタイムで視聴していた世代双方から大きな反響を呼びました。
世代を超えた「合唱の定番曲」化
アニメ本編を見たことがない平成・令和世代の子供たちが、合唱コンクールや音楽会でこの曲を元気いっぱいに歌う光景が全国で見られるようになりました。躍動感溢れるサビや前奏のリズムが子供たちに強い印象を残し、「音楽の授業で一番好きな歌」として挙げる児童も少なくありません。
親・大人世代の感動と驚き
参観日や音楽会で子供たちが『宝島』を合唱している姿を見た親世代・シニア世代からは、「自分が子供の頃に観ていたアニメの主題歌を、今の子供たちが歌っている」「あの隠れた名曲が教科書に載る時代になったのか」と、驚きと感動の声が数多く上がりました。
アニソン・昭和歌謡の再評価
放送から数十年の時を経て教科書に採用されたことで、羽田健太郎氏による劇伴音楽やアニメ『宝島』そのもののクオリティの高さが再認識・再評価されるきっかけとなりました。
Vの次女はその世代なのだけれど、家で Vが歌っていても反応はなかった。音楽の教科書が違っていたのか、タイミングが合わず、まだ習っていなかったのか。
素晴らしい歌声の町田義人さん、そして羽田健太郎さん、岩谷時子さんという沢山の名曲を生み出した方々の作品であったことに、改めて驚く。
作者は、スコットランド出身の作家 ロバート・ルイス・スティーヴンソン。原作の素晴らしさは勿論のこと、日本でアニメ化されたことで、原作の価値を更に広く世に知らしめた、と心から思う。
🔹町田よしとさんの歌声が、アニメ画像と共に視聴できる。
🔹合唱曲バージョン
こちらも合唱が素晴らしくて感動🎶
この動画のコメント欄に、沢山の感動が寄せられている。
⭐︎「リベラル教育で洗脳するより この歌を各小学校で毎朝流して洗脳 刷り込みすれば子供は成長すると思う」
⭐︎「これ、本当にいい歌だよなあ……。 このアニメが、この歌が、あの頃の少年の魂を掻き立て、情操を育んだ。 懐古趣味、昔は良かったなあ、ではない。 それはまごうかたなき事実だったのだ。」
⭐︎「カラオケで必ず歌うんだけど、いい歌詞過ぎて途中から泣けてきていつも歌えない。」
⭐︎「懐かしすぎて涙が出ます…… 最近アップされてることにも感動しています。 ここに集まってる方々を勝手に同志のように感じております✨️ 今の全世代の方に知っていただきたいです……」
etc.
Vの場合は世代が合わず、その後、小学校の音楽の教科書情報が入ってこなかったので、この歌の評価も、こうして人々に賞賛されてきたことも、二日前まで知らなかったのだ。
本当に驚いた。検索してみて良かった !
やっと他の人と感動を共有できた(^○^)
そして長い年月好きだったこの歌が、大勢の子どもたちに歌われ、素晴らしい曲として浸透していたと知ることができたのは、Vにとって何よりも嬉しいことだった。
この曲が、普遍的に歌い継がれることを、そして子どもたち、そして親御さんたちが、この歌に溢れるような冒険心や夢や希望を胸に抱き、前向きに未来への一歩を踏み出していただくことを、心より祈る。
【 宝島 】
歌 : 町田よしと
作詞 : 岩谷時子
作曲 : 羽田健太郎
さあ行こう 夢にみた島へと
波をこえて 風にのって海へでよう
行く手には みんなまだ知らない
ふしぎな昼と夜とが待っているだろう
いつも信じよう まごころを
勇気を胸にすすもうよ
ただひとつの あこがれだけは
どこの誰にも消せはしないさ
さあ行こう 歌声がながれる
青空の真下に 白い帆をあげよう
海がよぶ 冒険の旅路で
苦しいことや嵐にきっとあうだろう
いつもほほえみをわすれずに
勇気を胸にすすもうよ
ただひとつのあこがれだけは
どんな時にも消せはしないさ
ただひとつのあこがれだけは
どこの誰にも消せはしないさ
—了—
🔹【開催期間】 9月7日(月)0:00 〜 9月13日(日)23:59
