全身麻酔が怖いあなたへ。看護師として伝えたいこと」
「麻酔って、ちゃんと目が覚めますか?」
手術前、患者さんからよく聞かれる言葉です。
看護師として、何百回と見届けてきた「全身麻酔」。
でも、患者さんにとっては一生に一度の大きな出来事。
だからこそ、伝えたいことがあります。
全身麻酔とは、「命の一時停止」
医学的に言えば、中枢神経系の活動を一時的に抑制し、
意識・感覚・運動・反射すべてを遮断した状態。自分で呼吸する力も奪われる。
だからこそ、麻酔導入から覚醒まで、人工呼吸器とモニタリングによる命の維持が必要になる。
📌看護師の視点:
「今この人は、自分の命を“誰か”に託している」
そう思うと、ただのルーティンで処理できることなど、ひとつもありません。
■ 静かに進む“ハイリスク”な導入時間
麻酔導入(眠らせ始める瞬間)は、最も不安定で、最も緊張感が走る時間帯
気道確保の難しさ、循環動態の変化、予期せぬ反応
短い時間だが、1秒単位の判断と介入が求められる
手術室の中では、医師と看護師の無言の連携が試されている
🗣️体験談:
「脈が落ちてます」「サチュレーション下がってます」
一言で命運が分かれることがある。
医師の動きを読む、必要な物品を黙って差し出す。
その“間”を逃さないことが、命を守るということ。
■ 覚醒は、“生きて帰ってくる”確認作業
手術が終わって麻酔から覚める瞬間、患者さんは“帰ってくる”
意識が戻る、呼吸を自分で取り戻す、表情が動く
そのすべてが「よかった、帰ってきたね」と感じる瞬間
💬患者さんが「先生、終わったんですか?」とつぶやいたとき、
少しホッとすることがあります。
私たちはこの一瞬のために、全力を尽くしているのかもしれません。
全身麻酔中、患者さんは自分の状態を知ることができません。
だからこそ、**私たち看護師は“あなたの代わりに気づく存在”**でありたい。
目を閉じているあいだも、命の傍にいる存在として、静かに戦い続けています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
スキやコメントも、とても励みになります😊
