はるかな夜道で見つけた灯り
あんなに暑かった夏も、この山間地域では収まり、少しずつ秋の足音が聞こえてきた。
夜明けが少しずつ遅くなり、日暮れがだんだんと早くなる。
夏の暑いのもたまらないが、
秋を感じるこのころになると、
心が少しずつ寂しくなってくる。
夜道を走っていると、私はつい灯りを探してしまう。
国道から少し離れたところに、キャンプの灯りが見える。
今年は熊騒動で、キャンパーも少なくなったが・・・。
キャンプのランタンの光は、柔らかく暖かい。
自然と「街の明かりがとても綺麗ね。」
あの昭和の歌を口ずさむ。
私は灯りが大好きだ。
街の煌びやかな、いつ終わるともわからない灯りを見ると、美しいなぁと思う。
高いビルのオフィス、夜遅くまでついている灯りを見ると、中にいる人を応援したくなる。
でももっと好きなのは、田舎のポツン、ポツンとついている暖かい色の灯りだ。
田舎とはいえ国道が通っている我が地域。その国道を走っていると、真っ暗な暗闇に、ポツンと突然家の灯りが見える。
昔、仕事のために、実家から宿舎に帰る道が、寂しくて辛かった。街から離れるに従って、どんどん減っていく家々。宿舎が近づくにつれて、真っ暗になっていく国道。
まるで私の心のようだった。
そんな中にポツンと灯りを見つけると、ほっとすると同時に本当はもっと寂しくなった。
ポツンを通り過ぎながら、思うこと。
ここにも人が住んでいる。
この住人も色々な思いを抱きながら、今日一日を過ごしたのだろう。嬉しかったり悲しかったり……。
でも、その思いを包み込むような暖かい家から漏れてくる灯り。
ああ、ここでも人間の営みがある。
その確認をするのが、灯りだった。
私がこれから行く宿舎には灯りはついていない。
カギを開けて入る、誰もいない冷え切った暗い部屋。
カチッと音を立てて蛍光灯の紐を引っぱる。
パッと部屋が明るくなったその瞬間に、張り詰めていた息を解く。
私が灯りをつけることで、私自身の営みが始まるのだ。
誰もが、重い荷物を背負って
頑張って生きている。
頑張れ、みんな
頑張れ、私
さぁ、今日も夜が来る。
台所から聞こえるトントントンという小気味よい包丁の音、
愛猫が足元にすり寄ってくる気配。
我が家の灯りをつけよう。
心の暖かくなるような灯りを。
マイキーさんの#エッセイしりとりコンテストに参加しました。
myaoさんから、バトンをいただきました。
お題は「は」から始まるエッセイでした。
myaoさんは二匹の保護猫ちゃん、サンちゃん・テンちゃんと
ときどき人間さんが登場して(笑)楽しい毎日を綴っていらっしゃいます。どんなことがあっても最後は「通常運転」と結ばれ、元気をいただけます。ありがとうございます。
締め切りが近いのに、パソコン慣れしていない私は、マイキーさんやmyaoさんの記事を入れるだけで悪戦苦闘(笑)。
一日遅れてしまいました。
すみません。私で終わらせるのも申し訳なくて。
今日は29日、次の方に回してもよろしいでしょうか。
きっとこの方は、サクサクとおできになるものだと信じて・・・。
次は「り」で始まります。
最近、よく遊びに行かせていただいています。面白いこと、面白いこと。
とにかく心がほっこり、そしてくすくすと笑えるようなお話がちりばめられています。
でぃへさん、よろしくお願いいたします。もちろん、日にちもないことですし、ルールによるとスルーもありのようです。無理のないところで。
「#エッセイしりとり」
🌻ルール説明🌻
①「り」から始まる記事のタイトル
②140文字以上のエッセイ
③8月31日〆切
④「#エッセイしりとり」のタグをつける
⑤バトンは最大2名(選出はなくてもよい)
以上です。よろしくお願いいたします。
*myaoさんの一部修正したものを、そのままいただきました。
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