草取りと36年前の嘘
草取りの朝と雑然とした花壇
昨日の大雨がすっかり止み、
朝の寒さは残るものの、
気持ちの良い晴天になったGWの朝。
迷うことなく私は、花壇の草取りを始めた。チューリップの後は、日差しにも強いマリーゴールドを植えた。
しかし今までの手入れが悪く、あちこちからいろんなものが生えている。
花畑には落としてはいけないミント、煎じ茶になるドクダミ、げんのしょうこう、ツルが這い回る山芋などなど。
欲しい人は欲しがるが、
私はいらない。
だって花畑だもの。
残す花とそれらをより分けながら取る。
生き物の管理ってほんとに難しいなと思う。
お供と発泡スチロール
今日のお供はSpotifyの
竹内まりやさんの歌。
同じ時代を生きる彼女の歌は、結構突き刺さる曲が多い。
涙が出たり、笑ったり、「そんなことやめなさい」と歌に向かって説教したりしながら、手を動かし続けた。
1時間ほど経ってくると、
次第にしゃがんだ姿勢(蹲踞)がしんどくなってくる。
「なんか座るものがないかなあ」
と思って周りを見ると、
発泡スチロールがあった。
それをお尻の下に敷いて、
草取りを続けた。
この体勢で草取りをすると、
いつも思い出すことがある。
36年前の思い出と後悔
学校に勤めて初めての運動会の準備の時のこと。
生徒と一緒に広い運動場の草取りをするには限度がある。時間も限られている。その中で真面目な子供たちは一生懸命草取りをしていた。
突然、教頭先生の大声が響いた。
「こら、お尻をつけて草取りをしているのは誰だ?」
まさかお尻をつけてはいけないというルールがあるとは知らなかった。お尻をつけていた生徒が教頭先生に呼ばれ、こっぴどく叱られた。
その中に私は行かなかった。
実は私もお尻をつけていたのである。
教師である変なプライド——「私は生徒と一緒ではいけない」。
本当は、生徒と一緒に叱られることの恥ずかしさから、知らん顔をしていた。教頭先生にバレないかとドキドキしながら。
するとある一人の生徒が
近づいてきた。
「先生、確かおしりついてたよな」
「いやいや、私はついてない」
と最後まで言い張った。
その時の生徒の目。
——先生の嘘つき。
このことは結局うやむやで終わった。
でも心が痛んだ。
これで教師ができるのか、と。
理由は違えどやはり敷物
あれから36年以上が経った今も、草取りをするたびにあの時の嘘を思い出し、自責の念に駆られる。
でも今日も、しゃがむ姿勢が
辛くて敷物を敷きながら草取りをした私。
歳もとったしと言い訳。
その時、流れていた竹内まりやさんの曲は——「元気を出して」だった。
歌の内容は草取りとは関係ないけれど、題名を思い出して、
笑ってしまった。

