🌸 第三十六章|桜散る春、息子は二度散り、婆婆と猫は春の嵐の予感
昨日の目白押しすぎる一日
今週の出来事…というより、昨日だけで人生イベントが詰め込まれすぎた話をしたい。
一日でこんなに感情が揺さぶられることある?
🌸 息子、本免試験に二度散る🚙
〜桜と一緒に舞い落ちた春〜
春。桜が舞い、街がほんのりピンク色に染まる季節。
そんな中、我が家では“別の何か”が散った。
そう、息子の本免試験である。しかも二度。
キャンセル待ちで試験日を1週間縮め、
「今度こそ!」と意気込んで挑んだ息子。
結果は、桜よりも早く散った。
私は今まで「一度落ちた人」は見たことがある。
しかし「二度落ちた人」は初めて見た。
しかもそれが我が子って、どういうことなのよ。
🌸 広がる“焼肉の呪い”
1度目の本免試験のとき、職場では
「どうせ受かるでしょ!」と勝手に盛り上がり、
合格祝いの焼肉屋を予約。
しかし不合格。
合格祝いはただの「焼肉の会」へ。
そして今回。
「さすがに2回目は受かるだろう」と、
前回よりワンランク上の焼肉屋を予約。
だが、また散る。
予約していた焼肉屋は急遽、
“アメリカ転勤の人の送別会”に変更された。
焼肉屋もまさか、
「本免の合否で用途が変わる店」になるとは思っていないだろう。
私は息子に言った。
「いやいや、合格祝いは地獄だね」
すると息子は、
「アメリカ転勤の人が車貸してくれる話も、
会社で駐車場代払う話も全部なくなったよ…」
と、桜の花びらのように儚い声で呟く。
当たり前だ。免許ないしね!
三度目はもうない。
そう思いたい。
次の試験日はまだまだ先で、予約できる最短がそれらしい。
「じゃあ、またキャンセル待ちで早められるか見てみたら?」と言うと、
「もういい……」
と、魂が抜けた声で返ってきた。
完全に自信喪失。
桜どころか、息子のメンタルが一番散っている。
🌸 “婆婆詐欺”が今回は詐欺じゃないかもしれない問題
〜私に課せられた旅行のミッション〜
次の話題は、母と叔母の来訪ミッション。
母と叔母が2週間遊びに来る予定で、
私には 「旅行を2回連れていく」 というミッションが課されていた。
行き先も決め、予約も完了。
あとは来るのを待つだけ…だったのだが。
しかし姉からのメール。
「母の認知が進んでいて、自分でも自覚してるみたい。
行かないと言ってる。来週もう一度検査に行くって」
いつも「大丈夫よ〜」と言う叔母が、今回は何も言わなかった。
その沈黙が逆に怖い。
毎回ここに遊びに来るたびに言う。
「もう年だから、これが最後ね〜」
と言いながら、年2回来る。
私は前から思っていた。
これはもう“婆婆詐欺”ではないかと。
半年前も
「これで最後。もう来れないねぇ」
と言っていたのに、今回も来る気満々。
だから今回も私は心の中で
「はいはい、また詐欺ね」
と思っていた。
いや、むしろ——
今回だけは、詐欺であってほしい。
そう思ってしまう自分がいる。
🌸 久々の同級生会で学生時代にワープ
ここは明るい話題。
昨夜は中学の同級生5人で集まった。
10年ぶりが3人、高校以来が1人。
会った瞬間に学生時代にワープし、
喉が枯れるまでしゃべり倒した。
近況はサラッと流し、くだらない話で爆笑し、
気づけばあっという間に解散。
帰りの電車では、まるで今の学生のようにLINEでやり取りし、
駅に着いた瞬間に現実へ帰還。
次に会うのは何年後だろう。
たとえ10年後でも、きっと同じように
たわいもない話で爆笑している気がする。
🐾 今週のにゃんずと“赤ひげ未知子”
短毛の子は「ヒヒヒヒ」という咳なのか呼吸なのか、
判断しづらい音を頻繁に出す。
長毛の子は相変わらず、血の混じった嘔吐を2日に1度。
10歳を過ぎると、やっぱり色々出てくる。
元気も食欲もあるけれど、
私の頭の中にはどうしても浮かぶ。
内科の大門未知子。
呼吸器の大門未知子。
気づけば2人に増えている。
(いや、1人でも十分すぎるのに。)
そして私は祈る。
「どうか赤ひげ先生レベルで済んでほしい」
すると脳内に現れるのが、
赤ひげ先生と大門未知子が合体した謎の存在——
赤ひげ未知子。
白衣を翻しながら近づいてきて、
「私、失敗しないので」
とキメ顔で言ったかと思えば、
次の瞬間には赤ひげモードに切り替わり、
「よしよし、薬出しとくね〜」
くらいで終わってくれる、
そんな私のふところにやさしい医者であってほしい。
にゃんずよ、頼む。
赤ひげ未知子で終わってくれ。
本家・大門未知子を呼ぶほどの案件にはならないでくれ。
