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なぜnote記事づくりをAIエージェント化したのか

note記事、AIに手伝ってもらっているのに作業がまったく減らない――そう感じたことはありませんか。「何から始めればいいか分からない」「AIなんて難しそう」と感じている方も多いと思います。

自分も同じでした。本職はエンジニアで、AIを使った副業は1年目です。note記事づくりをAIに任せているはずなのに、気づけば企画も執筆もレビューも自分の手が止まらない。そこから今は、企画・執筆・レビュー・図解・サムネイル・note下書きまでを分担する「AIエージェント」の仕組みで回すところまで来ました。

この記事は、その手順書ではありません。1つの失敗が、どう次の一手につながっていったかという、実際の流れをそのままたどる話です。本職がエンジニアだったから組めた部分は正直にありますが、考え方の道筋そのものは誰でも参考にできると思っています。今日から全部を真似しなくても大丈夫です。

フルオーダーをやめて、"型"だけの仕組み化で満足していた

最初はSkillを1つ作れば十分だと思っていた

note記事を書き始めた頃は、毎回ゼロから指示を出していました。構成もタイトルも文体も、そのつど言葉にして伝える、いわばフルオーダーです。これが単純に時間を食います。

そこで、Claude Codeの「Skill」という、手順をあらかじめ書いておいて必要なときに読み込ませる仕組みを使い、記事の構成を決める型と、文章を仕上げる型を作りました。この型を作った経緯自体は別の記事で書いたことがあるので、ここでは深掘りしません。

当時の自分は、この型さえあれば十分だと思っていました。 一度うまく書けた構成をそのまま使い回せば、毎回それなりの記事になるはずだと考えていたからです。

投稿してから気づいた、"あの記事と同じ"という事実

AIの出力を確認せずに出してしまった

型ができてからは、記事を出す作業自体はずいぶん楽になりました。楽になった分、油断も出てきます。ある日、忙しさにかまけて、AIが出してきた下書きをろくに確認しないまま公開してしまいました。

一人称も語尾も整っていて、読み心地に違和感はありません。だから「いつも通りできている」と思い込んで、そのまま出してしまったんです。

読み返して青ざめた瞬間

数日後、別の作業のついでに自分の過去記事を読み返していたら、手が止まりました。以前公開した記事と同じことを言っている箇所、言い回しを変えただけの箇所があったのです。 型を使えば毎回同じ視点で書けるはずが、同じ視点しか持てないという裏返しでもありました。

読み返した瞬間、正直かなり青ざめました。自分が全部書いているわけじゃないのに、という後ろめたさは前からありましたが、それとは別の種類の焦りです。中身を確かめずに出したのは、自分の判断ミスだったからです。

まずここで気づけただけでも、今回は良かったと思っています。ここに気づけなかったら、たぶん今の仕組みは生まれていません。

原因は「見直す担当」がいなかったこと

1つのSkillに全部やらせていた限界

落ち着いてから考えると、原因ははっきりしていました。構成を考えるのも、文章を書くのも、出す前に確認するのも、全部同じ1つのSkillに任せていたんです。書く人とチェックする人が同じ、という状態に近いと思います。人間の仕事でも、自分で書いた文章を自分だけで校正すると、見落としが残りやすいものです。それと同じことが起きていました。

「リサーチ担当」という発想がどう生まれたか

じゃあどうすればいいか。行き着いたのは、「見直す専門の担当を、別に立てる」という発想でした。過去に書いた記事をひととおり読んで、テーマや言い回しが重なっていないかを先に確かめる役目です。書く前のリサーチ担当を分けるだけで、あの日の青ざめる瞬間はかなり減らせるはずだと考えました。

まずはここだけ直せば十分、というくらいの小さな一手のつもりでした。

気づけば、企画から下書きまでを担う「AIエージェント」の仕組みになっていた

担当を分けたら、次々と足りない工程が見えてきた

ところが、リサーチ担当を分けてみると、他にも足りない工程が次々と見えてきました。リサーチした事実を活かして構成を練る担当がいない。書いた文章を点数で採点して直す担当がいない。図解やサムネイルも、そのつど自分で判断していて基準がバラバラでした。

結局、企画→執筆→レビュー→図解→サムネイル→note下書き、という一連の流れをそれぞれ別の担当に分ける形に落ち着きました。Claude Codeには「サブエージェント」という、担当ごとに専用の指示と権限を持たせられる仕組みが公式に用意されていて、それを使って企画から下書きまでを分担する「AIエージェント」の仕組みを組んでいます(2026年9月時点)。1つのSkillでなんとかしようとしていた頃からすると、ずいぶん遠くまで来た感覚があります。

分けたあと、最初にやったのは作業分担そのものの確認だった

分けたあと、最初にやったのは構成でも文章でもありませんでした。「誰が・どのタイミングで動き、次の担当に何を渡すか」という作業分担そのものを、先に整理して確認したんです。ここが曖昧なままだと、担当を増やしても結局どこかで確認漏れが起きると思ったからです。

実はここまで、特別な道具は使っていない

「仕組み」と聞くと大掛かりですが、使っている道具は意外とシンプルです。 企画から下書きはClaude CodeのSkillとサブエージェント、サムネイルはChatGPTの無料プラン(2026年9月時点)に任せています。あとはNode.jsが動くパソコンとGoogle Chrome、noteのアカウントは自分で直接ログインして使うだけです。

「下書きまで」に線を引いた理由

ここで1つ、最初から決めていることがあります。この仕組みが自動でやるのは、note記事の下書きを作るところまでで、公開ボタンを押すのは必ず自分の手で行う、というルールです。

これは慎重すぎる話ではなく、事実に基づいた線引きです。noteには、記事を投稿するための公式なAPIが公開されていません(2026年9月時点、note公式ヘルプより)。だからこそ、どこまで仕組みに任せてよいかは自分で線を引く必要があり、「下書きまで」で止めるのが安全だと判断しました。ログインが必要な操作も、必ず自分の目の前の画面で自分が行っています。

本職のエンジニア経験があったから、というのは正直にある

学習コストがかからなかった理由

ここまで読んで、「エンジニアだからできたんでしょう」と思う方もいると思います。それは否定しません。副業に使ったお金は、実質Claude Codeの利用料くらいです。 本職でも普段からAIを扱っていて、会社から支給された環境であれこれ試せていたので、学習にお金をかけずに済みました。ただしこれは、誰にでも当てはまる条件ではないと思っています。同じ環境がない方は、無料で使える範囲から試すほうが現実的です。

それでも経緯は誰かの参考になると思っていること

条件が違っても、たどった道筋そのものは参考になる部分があると考えています。1人に全部任せていたら見落としが出た。だから見直す担当を分けた。分けたら次の足りない部分が見えた。この繰り返しは、ツールの中身がどうであれ、誰の仕事にも起きうる話だと思うからです。

まとめ

1つの確認不足がきっかけで、リサーチ担当を分けることになり、それが気づけば企画から下書きまでの一連を担う「AIエージェント」の仕組みに育っていました。最初から全部を設計していたわけではなく、困るたびに1つずつ足していった結果です。

大掛かりに見えるかもしれませんが、まず1つ、見直す役だけを分けてみるくらいの小さな一歩で十分だと思います。自分もまだ、足りない工程に気づくたびに直している途中です。

後日、今回組んだこのAIエージェントの仕組みを、他の人でも使える形にして公開することも検討しています。無料か有料かなど、どんな形にするかはまだ決めていません。どれくらいの方が興味を持ってくれているか気になるので、もしよければコメントで気軽に教えてもらえると嬉しいです。

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