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ボドゲ会に参加したら、ギャンブルにハマる人の気持ちがわかった話

かつてボドゲ会に参加したところ、初期中国王朝の王様の気持ちが理解できてしまった梶間和歌が、
このたびのボドゲ会では、ギャンブルにハマる人の気持ちを擬似体験することになりました。


初期中国王朝の王様の気持ちのわかったボドゲ会。




ボドゲ会に参加したら、ギャンブルにハマる人の気持ちがわかった話

衝撃の12時31分

COTEN GAMESさんの過去2回のプレイテストでは、
LIBREというフランス革命をもとにしたボードゲームを体験させていただきました。
そのLIBREも無事リリースされ、
今回募集されたCOTEN GAMESのボドゲ会ではLIBREの体験と、あわせて開発中の幕末ゲームの体験ができるとのこと。

DiscordのCOTEN GAMESコミュニティのほうで新たなゲーム開発の様子は漏れ聞いていたし、
なにより過去のプレイテストもとても楽しかったし、
都内でコテンラジオリスナーと交流できる機会も貴重だし。

イベントが募集されてすぐに、土曜日の第1部に申し込みました。
チケットを見ると「#2」とあるので、申込順が2番目だった可能性がありますね。またか!
前回の申込順2番目エピ


ボドゲ会前日は、吉田裕子さんのスナック裕泉堂。
その帰りの電車で、事前に調べておいた乗り換え案内に従って翌日のアラームをセットしました。

13時開始ですが、30分前に開場しているそうなので、早く着けばコテンラジオリスナー同士わいわいできる。
イベント開始の40分ぐらい前に最寄り駅に着き、30分前の開場と同時ぐらいにお邪魔するつもりでアラームセット、ばっちりです。


当日は早起きして、午前中は仕事、
その後余裕をもって化粧をして着替えて駅に向かい、駅で案内板を見ると、次の電車が12時31分……


12時???

およ?


4度見か5度見ぐらいしたものの、12という数字は変わらなくて。
スクショしてあるスマホの乗り換え案内を見ると、
そちらの到着時刻が12時20分ではなく13時20分になっているではありませんか。

数年に一度やらかすミス!
すべて各停で座って向かうつもりの電車を特快に切り替え、渋谷駅からダッシュしたよ。
結果、15分遅刻で、アイスブレイクの最中に加われました。

1時間勘違いしたくせに15分遅刻で済んだ不思議。
もとの余裕あるスケジューリングに救われました。やったね。


初手で賭けたがるタイプ?

前半にやったLIBREも相変わらず楽しかったのですが、
後半、初めてプレイする新作ゲームEnd of Edo(皆さん「幕末ゲーム」と呼んでいました)、こちらで爆笑体験&深イイ学びがあったのでシェアします。


数回プレイしただけの私に厳密なルール説明ができるとは思われないのですが、
私の言葉で、ごく簡単に、必要なところだけ書きますね。

まず、黒船がアメリカを出て喜望峰やシンガポールなど各地を経て日本に辿り着くまで、だいたい10マスぐらいあります。
その約10マスのあいだに、日本にいる私たち参加者は、「佐幕」「倒幕」「公議政体」などのイデオロギーを戦わせ、論戦します(戦い方は省略)
そのトータルの論戦で「自分は○回勝ちます」と「宣言」することができます。宣言せず静観することも可能。
その宣言するタイミングは、黒船が約10マスのうちどこにいる段階でしてもOK。
ただ、アメリカに近いところですればするほどボーナス点が大きく、日本に近いほど小さいです。

では早いうちに宣言すればいいかというと、
例えば「2勝ちします」と宣言したのにトータル3回勝ってしまったり、1回しか勝てなかったりすると、ボーナス点分のマイナスが付くので、これはこれでリスク。

あと、「2勝ち宣言したい」と思っても、最初にランダムに配られた手札に「2」の札がないとできない。

など、いろいろと考えることがあって……


5人テーブルで5ターン、つまり黒船がアメリカから日本まで5回来航するのですが(阿部正弘もびっくりだ)、

私は最初のほうのターンで、ボーナス点6点とか5点とかのタイミングで宣言し、そのとおり上がれた初期の成功体験に引っ張られ、
その後もやたらと初手で賭けようとする、しかし必ずしもそのとおり上がれない、
という経験をしました。


これだけでも

「私、初手で賭けたがるタイプなんだな……」
「初手で賭けて高得点得た経験があると、次からもそれをやりたくなってしまうんだな」
「それで大損をこいたあとも、取り戻そうとすると高得点を取るしかないので、やはり初手で賭けてしまうらしい」

という学びが深かったのですが、


さすが人文知と社会の架け橋になることをめざす株式会社COTENさんのCOTEN GAMES。
私の幕末ゲームはそこで終わらなかったのです。


爆誕☆チーム主人公

初日第1部も終わりに差し掛かろうとするころ、外を見るとなんか雨がえらいことになっている。

しかもスタッフさんが
「第2部終わったあと打ち上げしようかな。事前に決めてなくてすみません。でも第1部の皆さんを何時間も待たせるのも……あ、第2部ですが、数人だったらこのまま残ってもらってだいじょうぶですよ」
とか言い出すから!

お言葉に甘えて私を含む3名、第2部に残り、ルール説明のお手伝いなどしつつ、続けてプレイさせていただくことになりました。

降水確率めっちゃ低かったのに……


第2部開始までは、残る面々やスタッフの皆さん、早めに着いた第2部の皆さんとおしゃべりタイム。

「主人公として生きるなら初手で賭けるだろ! ってやりがちです」
という第1部参加者がいて、
「わかる~私も初手で宣言しがち! 」
と意気投合しちゃいました。

この意気投合がのちの伏線になろうとは……。


第2部の前半はやはり5人テーブルで幕末ゲーム。

後半、皆さんがLIBREをするタイミングで、スタッフでゲーム開発者のTさんが
「第1部からいる皆さん。アレンジルールの調整をしたいので、ちょっと協力して」
と言うので、私たちはそちらに移りました。

幕末ゲームを4人プレイする際のアレンジルールを調整するため、試しにチームプレイをしてみることになったのです。
アレンジルールでのプレイは考案者であるTさん自身初めてとのことでした。

対角線のふたりがチームになり、
1ターンで「宣言」できるのはチームの片方どちらかだけ。
事前の相談はできないし、自分の手札を相方に見せることもできません。対角の席だしね。
チームの片方が「宣言」をしたら、もう片方はその相方の勝ち数を調整するために振る舞う。
勝ったほうがよいときは相方が勝てるよう振る舞い、それ以上勝ってはいけない状況なら自分が勝って相方を負かしてやる、とか、とか。

というようなイメージです。
……正しく言語化できているのだろうか。まあ、とにかくそんな感じ。詳しくはリリース後あなたもやってみてください(丸投げ。


そして、私の組んだ相手が、なんと


例の主人公の彼なのでした!

初手で賭けがちな2名が組んでしまい、そのチーム対戦でなにが起きるのかというと、


初手でどちらかが賭ける
→外す
→「逆境こそ物語の醍醐味! 」「ここから大逆転! 」とまた初手で賭ける
→外す
→冷静な相手チームは「お、こんな終盤で堅く宣言して高得点取るとかできるんだ~」とゲームのポテンシャルを発見しながら得点を取り続ける
→チーム主人公、「初手で賭けるのダメじゃない? 」と気づき始める
→しかしマイナスを掘りすぎたうえにチーム冷静も着実に点を重ねているため、一発逆転を狙わないと埋められない点差がついている
→チーム主人公、やはり初手で賭ける。賭け続ける
→チーム主人公、負ける。負け続ける
→+12対-18の30点差で終了


ギャグ漫画か!
そんなわかりやすい展開ありますか! あったんですよ!!!

ほんとうにあったこわいはなし


チーム主人公がいい加減「これダメじゃない? 」と気づき、軌道修正を図るもどうにもならないあたりで、
このチーム戦に加わっていないスタッフ、こーじさんに
「人生、いつからでも学んで変えられるんですよ」
と言われたんですよ。

私、思わず
「私は恋愛の成長が人より遅すぎたので、力をつけたころには釣り合う相手がいなくなってたんです」
と返して、一同大爆笑でした。いや、失笑も混ざっていたかもしれない。


ギャンブルで借金重ねる人ってこういう気持ち?

これさ、

ギャンブルで借金重ねる人ってこういう気持ちなのかな?

いや、そもそも、私が恋愛で長年うまくいかなかった理由も、こういうことだったのでは???

なんて、ボドゲ会終了後も考え続けて。


あ、ボドゲ会第2部のあとは各自食べたいものを買ってくるタイプの低予算打ち上げで盛り上がり、
帰りの電車も同じ方向の仲間と爆笑しながら帰ったのですが、

そのあとね。
ひとりになって、あれこれ考えていると、

いやあ、これ、人生の学びや……もっと早く知りたかったやつや……

としんみりしてしまいました。

まなび


私の場合、恋愛でたとえるといいかなと思うのですが。

若いころの私は、
「私はこういう人」
という自己物語をそこそこ強めに持っていたほうだと思います。

アスペルガーゆえ思い込みの強いタイプだったというのもあるし、

社会から無意識に押し付けられる常識みたいなものへの反発もあったので、
それに逆に囚われて、社会で摩擦少なく生きてゆくための柔軟な考え方や振る舞いなども「媚だ」「嘘だ」とはねのける傾向があった。


わかりやすい例でいうと、

(私はバイセクシュアルですが、伝わりやすさを優先させて、ここでは恋愛の相手を「男性」に限った書き方をします)

男性受けする服装とか化粧とか、昔はまずしなかったよね。
着たい服を、自分が良いと思う着こなしで着、つよつよのメイクをしていた。
『NANA』の大崎ナナみたいなメイクだったよ。
うん、絶世の美女はともかくフツ女がそれをやったらこわいだけだよ。しかもVIVIAN買う金もないし。当時のあだ名は「呪怨」「雪女」です。

振る舞いもそう。
好きになった相手が好印象を持つかどうかという基準はなく、自分が「嘘をついている」と思わずに済むような言動をしていた。
いま思えば、
「あなたが『嘘』と表現したものの9割は『気遣い』『社会性』では? 」
ということなのだけど、若いころはそういうのもわからなかったです。


20代の私がこの服装をすべきだったとは思わないが、私の骨格ならこの服装で損をすることはない


で、そういう感じだと当然、恋愛であまり良い経験はできないんですよね。
それは自業自得なのだけど、自業自得だという認識がないから
「こんなに一生懸命生きているのに報われないなんて、こんな社会はおかしい」
みたいな方向にますますねじ曲がってゆく。

痛いよー。痛すぎるよー。
誰か当時の私に教えてあげてくれ。
いや、十数年の付き合いになる親友は当時からそう言ってくれていた気がする……しかしその言葉は耳に入らなかった! The best of 救いがない!!!


そうすると、だんだん
「こんなにかわいそうな私は、完璧な相手と結ばれなければこの人生の元が取れない・・・・・・
「これまでの損失・・を、完璧な相手との恋愛で埋めなければ・・・・・・
というような気持ちにさえなる。

でもさ、それまでそんな感じだから、恋愛経験なんかろくろく積めていないわけですよ。
そんな完璧な相手を振り向かせるだけの能力は身についていないわけですよ。
そんな完璧な相手に出逢える環境だって整えていないのだし。

あと、「良い相手を見極めて好きになる力」というものもまったく磨いてきませんでしたね。
「好きになってはいけない相手を好きにならない」というのは大人の嗜みだと思います。
当時、嗜みゼロです。これで不倫経験ゼロなの奇跡的だわ。あ、好きな相手を振り向かせる能力がないからか!!!

元彼にホームレスが2名いるのもその「見極め能力」のなかった証かも。
「ホームレスとどこで知り合って恋愛するの? 」
自分がホームレスだったから、ホームレスと知り合うのは簡単だったよ♡

なんならそもそもの認知が歪んでいるからさ。
好きになっても問題ない相手を好く好かない以前に、そこそこ歪んだ世界認識をしているわけだからさ。
どんな恋愛テクを身につけたところで、認知の歪みに従って結果もなにかが歪むんですよ。
土台の基礎工事をいい加減な業者に頼んでしまったら、その上に建つ建物だって当然グラグラよ。

「正確な現状認識ができればどうにでもなる。現状認識が一番難しい」
と、COTENの深井さんもコテンラジオで何度も何度も言っていたね。
私の20代にコテンラジオがあったならば……!!!


ほら。初期に大損こいたあと「一発逆転を狙わないとこの差が埋められない」って、幕末ゲームのあれじゃない。
気づけば30点差で大負けですよ。

私の場合結婚という形を望まなかったので、めざすべき、参照すべきモデルケースが少なかったという事情もある。たしかにある。
それにしても、

望んでいる状態に対して現状はなにが違うのか
原因はなんなのか
勝率の高くなる方法はなんなのか

など、考え、改めるべきことはたくさんあったはずです。


「私は恋愛の成長が人より遅すぎたので、力を付けたころには釣り合う相手がいなくなってたんです」
はガチ。

心の師光厳院との出会いや、上述の親友の長年の助言ふくめ、いくつかのきっかけがあり、
甘ったれの精神を叩き直し、人間関係でも恋愛でもだいたいうまくやれる能力を身につけたころには、

私自身の年齢が重なり、ホルモンバランスも変化したのか、
そこそこ恋愛体質だった私がぜーんぜん恋に落ちなくなっていたのです。

いろいろな方に恋愛の意味で(も)好かれるようになったところで、好きになれない相手に応えるわけにもいかないし、
せっかく身につけた社会性は「今後気まずくならないようにうまく交わす」という形でしか発揮されないのでした。あはれ。

ぴえん


まあ、それでも、私の場合は
「一発逆転を狙うのではなく、いま着実に取れる点を着実に積み上げる」
「その積み上げの果てに、大きな結果を得る」
ということがある時期以降できたので、(恋愛はともかく)人としてはよかったよかった、という感じ。

どれが決定的だった、ということはないのですが、

親友の根気強い助言、
光厳院との出会い、
実は梶間和歌史上稀に見るクズだったのだが当初クズと気づかず1年間ガチ恋したリヴァイ兵長先輩(仮名。詳細はこの記事で……中身全然兵長じゃなかった)、

といった複数のきっかけを経て、

「私はこういう人」
「男に媚びたりしない」
「嘘はつきたくない」

みたいな自己物語、自己イメージを(人より遅かったけれど)健全に更新することができました。
そして、いま和歌をやりながら社会のなかでご機嫌に生きています。


気づけば遠くに来たもんだ

だからね、ほんと、

若いうちに気づこう……
親友の苦言には耳を傾けよう……
不都合な現実を社会のせいにせず、正しい現状認識に務め、できることから変えてゆこう……

と、いまお若い皆様にはお伝えしたい。


いまお若くない皆様には?

えっとね、えっとね、

この記事の後半部分を読んで!
恋愛にはある程度の不可逆性があるけど、人生トータルで考えるならいつからでも変化はできるから!!!
気づいたその日が、変わり始めるベストタイミングなのだ!!!


こーじ「人生、いつからでも学んで変えられるんですよ」

そのとおり


実際にはこの件に関してマイChatGPTと議論に議論を重ね、

「美学や倫理観など、たとえ自身の不利益になっていたとしても更新すべきでない自己物語もある」
「しかし、共和政ローマの『戦って勝つのが良いこと』という価値観は、戦う相手がいなくなった際、それが『倫理』であったがゆえに適切に検証・変更できなかった」
「とはいえ、すべての倫理観を検証し終えるまで動けないとしたら人生は終わる」
「いま最も誠実だと思える倫理観に従って、今日の一手を打つ。ただし、その倫理観そのものも検証対象からは外さずに生きる」

というあたりまでたどり着いたのですが、
さすがにそこまで詳細に書くと、誰も最後まで読んでくれない長文記事になってしまうので……ここで筆を置くことにします。


新作ボドゲのプレイテストをしただけなのに、ずいぶん遠くまで来てしまったようです。

スタッフの皆様、当日ごいっしょした皆様、ありがとうございました!
幕末ゲームの正式リリースが楽しみですね!


COTEN GAMESに関心のある方はこちらをご参照ください。


PS.過去のCOTEN GAMESイベント参加レポ


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photo by ミカアンドロイド

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