詩画集038 ふわり、風
詩/ふわり、風
ふわり、風
ふわり、夏
やさしいきみが、
そのまま何処かへ行かないように、
ぼくは必死で守ってた。
ぼくを、
必死で守ってた。
ほほえむきみの傍らに、
寂しい言葉があつまる気がして、
よろこぶきみの傍らに、
哀しい色があふれる気がして、
焦っていたのを、
覚えてる。
今となっては、
理由はわからない。
もう、
確かめようもない。
だけど、
夏の匂いは変わらない。
昔ばなしを、
ひも解くような甘さで、
淡さで。
ふわり、夏
ふわり、風
あの日のぼくは、少しだけ
まだここに。
そう、ほんの少しだけ。

⬛お読みくださり有り難うございます。どの季節が好きか?と問われたら、夏です。暑いけれど、やはり、夏です。夏を詠みたい!と思えるうちは、わたしもまだまだ、少年を失っていないのだな、と安心します。
⬛10周目です!皆さまの応援・励ましに感謝申し上げます!
さて、10周目のスピンオフは「花冠(はなかんむり)」をテーマにお届けします。
案内人たちの、詩画集とは異なる顔をご堪能くださいませ。

⬛次回の案内人は「望向/のぞむ」です。
⬛Xでも詩を投稿しています。「わをん」と名乗っています。宜しければご覧ください。 @3629Waon ⬅️ 詩を投稿
