詩画集017 恵まれた花
詩/恵まれた花
遠くの丘の教会の
厳かな鐘の音が届く
私は
如雨露を止めて目を閉じた
愛の門出であろうか
永き眠りであろうか
私の目には
揺れる花たちが映るばかり
頷くようにして
ただ咲くばかり
私が 一度に運べる水には限りがあり
私が 一度に注げる水には限りがある
けれど その一度を待つ花たちがある
二本の腕と、十の指
二本の脚と、十の指
為せることの少ない私は
なんと恵まれた花であったか
遠くの丘の教会の
厳かな鐘の音が途切れる
そして私は
きょうの日の空の青さに気がつく
狭くても
ゆたかに潤う裏庭で
ゆっくり私は水に
なる

⬛お読みくださり、有り難うございます。わたしには何が出来ないのか、と思ったとき、逆に何が出来るのかが見えてくる。近くに、そばに在るものたちから気づかされることは本当に多くて、わたしは恵まれた花だな、と。常々思います。
⬛五巡目に入りました!おかげさまで順調です。皆さま有り難うございます!
さて、今回もスピンオフ・ショットでお別れです。五巡目のテーマは「特殊部隊」です。非現実的な、おもしろファンタジーと思って眺めてくださいませ。

⬛次回の案内人は「玲央/れお」です。
⬛Xでも詩を投稿しています。「わをん」と名乗っています。宜しければご覧ください。
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