見出し画像

レスリー・キーンのイェール大学での講演

レスリー・キーンは独立調査ジャーナリストであり、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー『UFOs: Generals, Pilots, and Government Officials Go On the Record』の著者です。2017年にニューヨーク・タイムズ紙の1面を飾った、国防総省の秘密UFO計画に関する画期的な記事以来、レスリーとラルフ・ブルメンタールはこのテーマに寄稿してきました。レスリーの数十年にわたるUFO取材は、2021年にニューヨーカー誌で特集されました。

彼女は現在も制作中のシリーズ「UFOs: Investigating the Unknown」(ナショナル・ジオグラフィック/VICE、2025年)の制作にも携わりました。2017年に受賞した著書『Surviving Death: A Journalist Investigates Evidence for an Afterlife』は、Netflixで配信される全6部構成のドキュメンタリーシリーズの原作となりました。

レスリーは、ライス大学、アメリカン大学、エクスプローラーズ・クラブ、フランクリン研究所、ノエティック・サイエンス研究所などで講演を行っています。彼女はエズラ・クライン(2023年)とスティーブン・コルベア(2010年)からインタビューを受けています。

0:00 はじめに

講義開始
2:42 COMETA報告書、1999年のフランス軍UFO報告、そしてレスリーがボストン・グローブ紙などに寄稿した初期の記事
12:51 レスリーの2010年の著書と2007年のジェームズ・フォックスとの会談
18:14 2017年のニューヨーク・タイムズの記事
24:59 ナショナル・ジオグラフィック誌「UFO:未知の世界を探る」より、ニューヨーク・タイムズ紙ペンタゴン特派員ヘレン・クーパー氏へのインタビュー
29:08 ナショナル・ジオグラフィック誌「UFO:未知の世界を探る」より、2004年のニミッツ遭遇事件について、海軍パイロットのデビッド・フレイバー氏とアレックス・ディートリッヒ氏へのインタビュー
31:00 海軍パイロットへのニューヨーク・タイムズ紙のフォローアップ記事
33:10 海軍、AARO、NASAによる2021年UAPタスクフォース報告書、公聴会、そして「モスル・オーブ」動画
39:19 2023年のグルッシュの暴露、議会公聴会、透明性法案
52:48 「情報開示の時代」予告編

質疑応答開始
56:24 初心者向けの文献のおすすめは?
1:00:36 「多次元性」とはどういう意味ですか?
1:05:05 なぜもっと多くの人が情報を漏らさないのですか?
1:08:13 あなたは常に未知のものに興味を持っていたのですか?
1:10:17 聴衆からの個人的な経験に関するコメント + レスリーの返答
1:14:22 ニュージャージー州、ベルギー、デンマーク、ラングレーなどでのドローンの目撃情報?
1:17:12 UAP情報開示法で提案されているような、段階的な情報開示はどのように機能するのでしょうか?
1:20:03 あなたがこれまで関わってきた他の国々、例えばカナダでは、UFOについて一般の人々はどのように考えているのでしょうか?フランス、チリなどでしょうか?
1:21:56 目撃情報は数十年前の目撃情報と似ているようですが、この現象と私たちの研究能力は、長年にわたってどのように変化してきたのでしょうか?
1:26:24 スティーブン・グリアのCE5についてどう思いますか?安全ですか?
1:31:18 UFOは人類の歴史を通して存在していたのでしょうか?UFOと古代の象形文字などとの類似点についてどう思いますか?
1:33:50 UFOに関する聖書の解釈についてどう思いますか?例えば、ネーション・オブ・イスラムの「母船」などでしょうか?(スティーブン・C・フィンリー教授がこれを研究しました。)
1:36:05 2000年にボストン・グローブ紙でUFOに関する最初の記事を掲載するまでのハードルは?
1:39:17 UFOを「悪魔的」とみなすような宗教的見解は、情報開示運動にどのような影響を与えているのでしょうか? UFOを描いた古い芸術作品についての聴衆のコメント
1:44:56 2017年の記事は秘密のUFO計画に関するものでしたか?それとも、一般の人々や議会から隠された計画に関するものでしたか?
1:47:34 どの程度の情報に触れてきましたか?機密情報にアクセスできますか?
1:49:43 ペンタゴンが公開したビデオはどのようにして公開対象に選ばれたのですか?
1:52:29 臨死体験とUFOの間に関連性はありますか?
1:55:03 未来について最も期待していることは何ですか?
1:56:07 スピルバーグ監督をはじめとする、情報開示をテーマにした今後の大ヒット映画についてどう思いますか?
1:59:17 番組終了

レズリー・キーンがUFO調査を始めたきっかけ


レズリー・キーンがUFO(UAP)の調査・取材を始めた直接のきっかけは、1999年にフランスの友人から送られてきた一通の報告書でした。

当時、彼女はカリフォルニア州バークレーの公共ラジオ局で記者として働いていました。その友人(フランスで雑誌を経営していた同僚)が彼女に送ったのは、**『UFOと国防:我々は何に備えるべきか?』(UFOs and Defense: What should we prepare for?)**という報告書の英訳版でした。

この報告書が彼女に大きな衝撃を与えた理由は、以下の点にあります。

  • 執筆者の信頼性: この報告書(通称「COMETA報告書」)は、フランスの退役した四つ星将軍、三つ星提督、フランス航空宇宙局(CNES)の元局長、警察庁長官など、13名の極めて地位の高い公職者や科学者によって執筆されていました。

  • 徹底した調査: 彼らは軍のシンクタンクの一部として、3年もの歳月をかけて公式のUFO事件を精査していました。

  • 驚愕の結論: 報告書は、既存の航空機では説明のつかない「並外れた性能を持つ未知の飛行物体」の存在を認め、その最も論理的な説明は**「地球外仮説(extraterrestrial hypothesis)」**であると結論付けていました。

キーンはこの内容を読み、「もし5%でもこれが事実なら、**史上最大のニュース(the biggest story ever)**である」と確信しました。しかし、これほど信頼性の高い当局者が重大な発表をしているにもかかわらず、メディアや世間がそれを嘲笑し、無視している状況を不可解に感じました。

この強い好奇心とジャーナリストとしての使命感から、彼女は独自に調査を開始しました。そして2000年5月、数々の困難を乗り越えて**『ボストン・グローブ』紙にこの件に関する記事を掲載**させたことが、彼女のUFOジャーナリストとしてのキャリアの本格的なスタートとなりました。

このきっかけは、**「極めて真面目な公人たちが、非現実的だと思われていた現象について科学的なデータを提示している」**という事実に彼女が気づいたことであり、それが彼女を25年以上にわたる探求へと導いたのです。

レスリー・キーンが直面した「UFOタブー」の障害


レスリー・キーン氏が2000年にボストン・グローブ紙で初めてUFOに関する記事を掲載した際、彼女は当時のメディア界に根深く存在していた**「タブー視」と「嘲笑」**という大きな壁に直面しました,。

1. UFOという言葉自体の忌避

当時、UFOというトピックは非常に非合理的であると見なされていました。キーン氏は編集者に企画を売り込む際、「UFO」という言葉を直接使うのを避け、遠回しな表現で説明しなければならなかったと語っています。言葉そのものが、検討を拒絶される要因になっていたからです。

2. 他の編集者による拒絶

キーン氏の実績を知っている多くの編集者に企画を持ち込みましたが、ボストン・グローブ紙以外のどの編集者も、この話題に触れることさえ拒否しました,。彼女にとって、記事を掲載してくれる場所を見つけること自体が極めて困難な作業でした。

3. 編集者にとっての「巨大なリスク」

最終的に掲載を決めたボストン・グローブ紙の編集者は、以前からキーン氏の仕事を高く評価していた人物でしたが、それでもUFOの記事を扱うことは彼女にとって**「巨大なリスク」でした。そのため、原稿には非常に厳しい編集(高度な修正)**が加えられました。

4. プロジェクトの突然の中止

制作の過程で、編集者が不安を感じて**「やはりやめよう、掲載はしない」とプロジェクトを完全に中止した**局面がありました。キーン氏はその2週間後に再び編集者のもとを訪れ、相手の懸念に沿うように内容を調整・妥協案を提示することで、ようやく掲載への流れを引き戻すことができました。

5. 掲載後の表現の歪曲

記事が掲載された後も、メディア側の無理解は続きました。キーン氏が紹介したのはデータに基づいた軍高官や科学者の証言であったにもかかわらず、新聞社は彼らを**「UFO理論家(UFO theorists)」という奇妙な見出し**で紹介しました,。また、真面目な内容であるにもかかわらず、記事にふざけたイラスト(グラフィックス)を添えられることもあり、彼女はそれに非常に悩まされました,。


当時の状況は、**「どれほど正確で重要な地図(データ)を持っていても、その地図に描かれた目的地(UFO)の名前を口にするだけで、周囲から狂人扱いされて門前払いされるような環境」**でした。キーン氏は、この厚い偏見の壁を、個人的な信頼関係と粘り強い交渉によって一つずつ取り除かなければなりませんでした。

2017年12月にニューヨーク・タイムズ紙で公開された画期的なUFO関連記事(先進航空宇宙脅威特定プログラム:AATIPに関する報道)について

執筆者は、以下の3名です。

  • レスリー・キーン(Leslie Kean): このトピックを25年間追い続けているジャーナリストであり、自身が持つインサイダーとのネットワークを通じてこの記事のきっかけを掴みました。

  • ラルフ・ブルーメンソール(Ralph Blumenthal): ニューヨーク・タイムズ紙の記者であり、キーンの同僚として共にこの記事をまとめ上げました。

  • ヘレン・クーパー(Helene Cooper): ニューヨーク・タイムズ紙のペンタゴン(国防総省)担当記者であり、国家安全保障の専門家です。

執筆の背景と役割

  • チームの編成: レスリー・キーンがラルフ・ブルーメンソールに話を持ち込み、その後、ペンタゴン担当のヘレン・クーパーがチームに加わりました。

  • 重要な証言の獲得: ヘレン・クーパーは、この記事の成立に不可欠だったハリー・リード元上院多数党院内代表へのインタビューを担当し、プログラムの存在を確定させる証言を得ることに成功しました。

  • 編集プロセス: 記事の公開にあたっては、編集者から「懐疑派の意見を必ず入れるように」といった非常に慎重な要求が出され、公開の直前までタイトルや内容の調整が続くなど、極めて緊迫したプロセスを経て掲載されました。

この記事は公開後、世界中で「火嵐」のような反響を呼び、その後、アメリカ政府や議会がUAP(未確認異常現象)の問題を真剣に扱うようになる大きな転換点となりました。

ナショナル・ジオグラフィックのシリーズ『UFO:未知の世界を探る』について


ナショナル・ジオグラフィックのシリーズ**『UFO:未知の世界を探る』(原題:UFOs: Investigating the Unknown)**は、ジャーナリストのレスリー・キーンが制作に携わっているドキュメンタリー番組です。

1. 番組の概要と制作背景

  • 制作体制: このシリーズは、映画会社のBreakthrough Filmsと共に制作されており、これまでに2シーズンが作られています。

  • 放送経緯: 最初のシーズンは、もともとCNN向けに制作されたものでした。

  • レスリー・キーンの役割: キーンはこのシリーズに深く関わっており、番組内では彼女自身の取材経験や、ニューヨーク・タイムズ紙での画期的な報道の舞台裏が語られています。

2. 主な内容と取り上げられているトピック

このシリーズは、UFO(現在ではUAP:未確認異常現象と呼ばれる)というトピックに高い信頼性と客観性を持ってアプローチすることを目的にしています。

  • 2017年の衝撃的な報道: ニューヨーク・タイムズ紙がペンタゴンの秘密プログラム「先進航空宇宙脅威特定プログラム(AATIP)」の存在を暴露した際の緊迫した状況や、その記事が世界中に「火嵐」のような反響を巻き起こした様子が描かれています。

  • 重要人物のインタビュー: ニューヨーク・タイムズのペンタゴン担当記者ヘレン・クーパーや、このプログラムを支援した元上院多数党院内代表のハリー・リードなど、中心人物たちの証言が収められています。

  • 象徴的な目撃事件: 2004年に発生した**「ニミッツ事件」**などの有名な事例が詳しく取り上げられています。番組内では、白い「タック・タック(Tic Tac)」のような物体に遭遇したパイロット、デビッド・フレイバーやアレックス・ディートリッヒが、当時の驚愕の体験(WTFモーメント)を語っています。

  • 科学的・理論的考察: 物理学者のハル・パトフが登場し、一般相対性理論を用いて「外見は小さいが内部は巨大である」といった目撃情報の矛盾を科学的に説明しようとする試みも紹介されています。

3. 番組の意義

このシリーズは、単なる娯楽番組ではなく、国防省や議会がこのトピックを真剣に扱い始めるきっかけとなった**「社会的な転換点」**を記録する役割を果たしています。キーンによれば、この記事とそれに関連する情報の公開によって、政府関係者が公にUFOについて語る「許可」が与えられたような状態になり、会話の質が根本から変わったとされています。

ソース外の情報ですが、この番組は日本でもナショナル ジオグラフィック チャンネル等で視聴可能であり、UFO現象を現代的な安全保障や科学の観点から再定義しようとする試みとして高く評価されています。


この番組の内容を理解することは、**「パズルのピースを一つずつ繋ぎ合わせて、隠されていた巨大な絵を浮かび上がらせる作業」**に似ています。かつてはバラバラで信憑性の低い噂に過ぎなかった情報が、このシリーズを通じて、国家安全保障や科学的探究という一つの大きな文脈として整理されていくのです。

「エイジ・オブ・ディスクロージャー」について

この映画が提示している状況は、**「巨大な金庫の鍵を、中身を知る人々が内側から壊そうとしている様子」**に例えられます。これまで国家安全保障の名の下に何重にもかけられていた封印が、当事者たちの証言という形によって、公衆の面前で剥がされようとしているのです。

初心者にお勧めの文献は?

1. 入門書として最適な書籍

  • レスリー・キーン自身の著書: キーンは自身の著書(2010年刊、邦題『UFO:将軍、パイロット、政府高官が語る衝撃の証言』)を、このトピックの**「優れた入門書(プライマー)」**として勧めています。この本には、各国の軍関係者や高官が自ら執筆した章が含まれており、UFOの実在を裏付ける信頼性の高い証言がまとめられています。

  • ルイス・エリゾンド『Imminent』: ペンタゴンの秘密プログラム(AATIP)の元責任者による著書で、UFOが実在し、非人間的な技術が人類の手に渡っている可能性について詳しく述べています。この本はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに19週間ランクインしており、現代の開示運動を理解する上で非常に重要な一冊です。

2. 歴史や政治的背景を学ぶ

  • ジャック・ヴァレ(Jacques Vallée)の著作: キーンは彼を**「伝説的人物」**と評しており、彼のすべての著作が非常に重要であると述べています。

  • リチャード・ドーラン(Richard Dolan)の著作: UFOに関する政治的、あるいは詳細な歴史に興味がある場合には、ドーランの書籍が推奨されています。

3. 学術的・多角的な視点から学ぶ

  • ダイアナ・パスルカ(Diana Pasulka)『American Cosmic』: 宗教史や現代の文脈からUFO現象を捉えた近年の優れた著作として挙げられています。

  • ジェフリー・クリパル(Jeffrey Kripal)の著作: 宗教的枠組みからこの現象を考察する際に、優れた書き手として紹介されています。

  • ハル・パトフ(Hal Putoff)の論文: 物理学者のパトフによる**「超地球的現象(The Ultraterrestrial Phenomenon)」**という4〜5ページの短い論文は、学術誌に掲載された非常に読みやすい資料として推奨されています。

4. 公的な報告書・法的文書

  • COMETA報告書(1999年): フランスの元国防省関係者ら(四つ星将軍や提督など)が3年かけて調査した報告書で、キーンがこの道に入るきっかけとなった非常に衝撃的な資料です。

  • UAP公開法(UAP Disclosure Act): チャック・シューマー上院議員らが提出した法案の文書そのものも、非人間的知性(NHI)や回収された機体に関する具体的な言葉が使われており、一読の価値があるとされています。

これらの文献を読み進めることは、**「霧の中に隠されていた巨大な山の全貌を、信頼できる地図を頼りに少しずつ明らかにしていくプロセス」**に似ています。最初は断片的な情報に見えても、これらの優れた著者たちの視点を通じることで、現象の背後にある科学的、歴史的、そして政治的な深みを理解できるようになるでしょう。

機密情報へのアクセスについて

ソースに基づくと、私は(この情報の提供者であるレスリー・キーン氏の視点から)25年以上にわたってこの分野を取材し、広範かつ専門的な情報に接してきましたが、機密情報(classified information)への直接的なアクセス権は持っていません

詳細な状況は以下の通りです。

1. 接してきた情報のレベル

私は長年の取材活動を通じて、以下のような非常に高度な情報や重要人物に接してきました。

  • 内部関係者との接触: クリアランス(機密保持権限)を持つ政府・情報機関の**「インサイダー」たちから、公には出せない情報をオフレコ**で聞いてきました。

  • 2017年の秘密会議: ルイス・エリゾンド氏(元国防総省AATIP責任者)が辞職したまさにその日、ワシントンでの秘密会議に招かれました。そこで私は、エリゾンド氏の業績評価、国防長官への辞表、ハリー・リード議員の書簡、そしてハル・パトフ博士のコンピュータ上で3本のUFOビデオを、一般公開される前に目にしました。

  • 物理的証拠と公文書: 情報自由法(FOIA)を通じて入手した何百もの政府文書や、機体の物理的な破片の分析データ、レーダーと目視が一致した記録などに接してきました。

2. 機密情報へのアクセスについて

機密情報の取り扱いについては、明確な一線を画しています。

  • 一度も見たことがない: 私は**「機密情報を見たことは一度もありません」**とはっきりと述べています。

  • 法的な制約: 私の情報源(インサイダー)は非常に慎重であり、私に機密情報を共有することはありません。なぜなら、もし私が機密情報を見てしまえば、それを当局に報告する法的義務が生じてしまうからです。

  • 情報の性質: 2017年にニューヨーク・タイムズ紙で公開したビデオなどは、もともと「機密指定」されていなかった(unclassified)ため、公表が可能になったものです。

3. 他者との情報の格差

  • 議員や口笛吹き(内部告発者)との違い: デビッド・グラッシュ氏のような内部告発者は、議会に対して機密レベルで詳細な情報(プログラム名や場所など)を提供していますが、それらは私を含む一般市民には公開されていません。

  • 情報の透明性への渇望: 私も皆さんと同じように、国防省の金庫に眠っているという、より鮮明で決定的なビデオを見たいと願っていますが、現在はその権限を持っていません。

私の立場は、**「巨大なジグソーパズルの断片を誰よりも多く集めているが、政府が隠し持っている『完成図の原本』そのものは見ることが許されていない観測者」**のようなものです。多くのインサイダーからパズルのピースを渡されることで全体像を推測することはできますが、そのピース自体が機密の刻印を押されたものであることは避けているのです。

なぜもっと多くの情報が流出(リーク)しないのか?

1. 徹底した情報の「細分化(コンパートメント化)」

物理学者のハル・パトフ氏によれば、秘密プログラムは非常に小規模で、かつ高度に細分化(stove-piped)されています。関与している人々は**「パズルの全体像」を誰一人として把握していません**。例えば、ある航空宇宙企業の技術者が特定の材料の分析を命じられたとしても、それがUAP由来であるとは知らされず、別の場所で別の特性を研究している人物と会話することも禁じられています。このように、自分が何を扱っているのかさえ正確に分からない仕組みが、情報の流出を防いでいます。

2. 個人的な重大なリスクと恐怖

リークを行うことによる個人的な代償が極めて大きいためです。告発者は、刑務所送りになるリスクや、キャリアの破滅、深刻なハラスメントに直面します。実際に、ルイス・エリゾンド氏が公の場に出ることを決めた際、どのような報復を受けるか分からず「恐怖を感じ、震えていた」と述べられています。多くの関係者には守るべき家族がおり、残りの人生を台無しにすることを望まないという現実的な判断が働いています。

3. 国家安全保障と技術競争

この技術は「ステロイドを打ったマンハッタン計画(原爆開発)」に例えられるほど強力で、世界の覇権を左右する可能性があります。もし情報を無責任に公開すれば、ロシアや中国などの敵対国に技術的ヒントを与え、自国の安全を脅かすことになりかねません。そのため、知識を持つ人々の多くは「自国の安全を守るために黙秘すべきだ」という強い義務感を持っています。

4. 守秘義務契約(NDA)と法的な壁

関係者は、法的な守秘義務契約(NDA)や誓約によって厳格に縛られています。エリック・バーリソン下院議員によれば、現在、こうした人々を誓約から解放し、安全に発言させるための新しい内部告発者保護法や大統領令が必要とされている段階です。

--------------------------------------------------------------------------------

これは、**「巨大な工場の、窓のない個室に閉じ込められた職人たちが、それぞれ異なる部品を一つずつ作らされている状態」**に似ています。職人たちは自分たちが「究極の兵器」を作っているのか「魔法のエンジン」を作っているのかさえ知らされず、隣の部屋の人間と話すことも許されません。たとえ一人が外に逃げ出して「こんなネジを作った」と叫んだとしても、それが何の機械の一部なのかを証明することは、この巧妙な隔離システムによって極めて困難にされているのです。

スピルバーグの新作について

スティーヴン・スピルバーグ監督が準備しているUFOをテーマにした新作映画について、ソース(レスリー・キーン氏の講演記録)に基づいた情報は以下の通りです。

1. 作品の内容とキャラクター

  • 主人公の設定: この映画には女性ジャーナリストが登場し、彼女が物語の中心的な役割を担うとされています。

  • 作品のトーン: キーン氏は、この作品が過度にSF的なものではなく、**「かなり現実味のある(fairly realistic)」**内容になり、実際の出来事に基づいたものになるのではないかと期待を寄せています。

2. 時代設定と舞台

  • 舞台: 撮影がニューヨーク州北部(アップステート・ニューヨーク)で行われたという情報があります。

  • 時代背景: キーン氏は、物語が1980年代などの過去に設定されているのではないかと推測しています。

  • ハドソン・バレー事件との関連: 撮影場所や時代設定から、キーン氏は1980年代にニューヨーク州などで発生し、数百人が巨大な未確認飛行物体を目撃した**「ハドソン・バレーのUFOの波」**が描かれる可能性があると考えています。

3. 制作への協力者

  • ルイス・エリゾンド氏の関与: 講演の中で、元ペンタゴン職員のルイス・エリゾンド氏がこの映画のコンサルタントを務めているという噂が言及されました。

  • 歴史的背景: これは、かつてスピルバーグの代表作『未知との遭遇』において、高名なUFO研究家であるジャック・ヴァレ氏がコンサルタントを務めたことと同様の流れとして期待されています。

4. 文化的意義

キーン氏は、スピルバーグのような影響力のある監督がこのテーマを扱うことで、文化に大きな影響を与え、人々に現在実際に起きている事象について教える機会になるだろうと述べています。

この新作映画への期待感は、かつて世界中に衝撃を与えた『未知との遭遇』がそうであったように、**「事実とフィクションの境界線上で、人々の想像力を刺激しながら、隠された現実に光を当てる灯台」**のような役割を果たすことにあると言えるでしょう。

将来への期待

レスリー・キーン氏が未来について最も期待し、関心を寄せていることは、主に以下の3つの領域に集約されます。

1. 意識(コンシャスネス)の謎の解明

キーン氏は、「意識とは何か、そしてそれが何を意味するのか」という問いに非常に強い関心を持っています。彼女は、UFO現象が人間の意識に影響を与えること、そして逆に意識がUFOとの関わりにおいて重要な役割を果たしていると考えています。

  • 相互接続性: 彼女は直感的に、UFO現象、臨死体験(NDE)、その他の超常的な現象(予知夢や透視など)が、人間の意識という一つの宇宙の中で相互に繋がっていると感じており、その統合的な理解が進むことを期待しています。

2. 政府による開示運動の進展

政府内部で進んでいる開示(ディスクロージャー)運動の今後の進展にも大きな期待を寄せています。

  • 透明性の向上: 2017年以降の劇的な変化を目の当たりにしてきた彼女は、政府や議会がこの問題に真剣に取り組むようになった現状を「スリリング」だと感じており、今後さらに情報の透明性が高まっていくことに対して常に楽観的な見方を示しています。

  • 政治家の個人的体験: 彼女は、UAP関連の法整備に熱心な国会議員や政府高官の多くが、実は公には語っていない個人的な体験を持っており、それが彼らの原動力になっていると考えています。そうした背景を含め、政府内で何が起きるのかを注視しています。

3. 社会的なパラダイムの転換

映画などの文化的な影響を通じて、人々の認識が変わっていくことに期待しています。

  • 教育的効果: スティーヴン・スピルバーグ監督の新作や、映画『エイジ・オブ・ディスクロージャー』のような作品が、「今、実際に何が起きているのか」を人々に教え、文化を揺り動かす大きな力になると信じています。

  • 現実的な理解: SF的な空想としてではなく、**「人類は宇宙で唯一の知的種族ではなく、アルファ種(頂点に立つ種)でもない」**という現実を人々が受け入れ、既存の枠組みの外側にあるものに目を向けるようになる未来を期待しています。

キーン氏にとっての未来への期待は、単に「UFOの正体を知る」ことだけではなく、**「それを通じて人類が自分たちの意識の可能性や、宇宙における真の立ち位置を再発見していくプロセス」**そのものにあると言えるでしょう。

例えるなら、彼女は**「長く閉ざされていた重い扉がようやく開き始め、その先に広がる未知の景色と、それを見る私たちの視力そのものが進化していく過程」**を、ワクワクしながら見守っているのです。

いいなと思ったら応援しよう!