見出し画像

レスリー・キーン:ディスクロージャーの起源(墜落、アーカイブ、そして秘密)

この議論は、調査報道ジャーナリストであるレスリー・キーンの長年にわたるUAP報道に焦点を当てており、1990年代後半にフランスから受け取った影響力の大きいCOMETA報告書からその活動が始まったことが語られます。

キーン氏は、かつての米国政府の否定的態度と、チリなどの同盟国が維持していた公的な調査プログラムとの歴史的な対比を強調し、この情報をジョン・ポデスタのような米国当局者に伝えようとしたことを明らかにしています。

彼女は、1965年のケックスバーグ墜落回収事件に関するNASAに対する情報公開法訴訟の困難さと、政府機関から物理的な証拠を得ることの難しさを語ります。

キーン氏は、AATIPのようなプログラムを紹介し、ハリー・リード上院議員が資金調達と回収されたとされるUAP物質へのアクセス提唱において極めて重要な役割を果たしたことを明らかにした2017年のニューヨーク・タイムズ記事が、決定的な転換点であったと強調しています。

また、ジャーナリストは、最近の証言(デイビッド・グラッシュを含む)の重要性にもかかわらず、今日のUAP報道の課題について説明し、メディアの飽和と混乱に対抗するためには、高い証拠基準と信頼できる検証済みの情報源が不可欠であると述べています。

2017年以降、UAPに関する調査報道はどのように変化し、米政府の関与を促したのか?


2017年以降、UAP(未確認異常現象)に関する調査報道は、このテーマに対する社会のタブーを打ち破り、米政府の関与を促す上で極めて大きな変革を遂げました。

調査報道の変化(2017年以降)

2017年以前は、UFO(UAP)は「実在しない」という見解が一般的に支配的であり、この主題は非常に強いスティグマとタブーに覆われていました。しかし、レスリー・キーン氏(Leslie Kean)とラルフ・ブルーメンタール氏(Ralph Blumenthal)、ヘレン・クーパー氏(Helen Cooper)がニューヨーク・タイムズ紙に発表した画期的な記事によって、すべてが動き始めました

2017年以降の調査報道とUAPを取り巻く環境は、以下のように変化しました。

1. タブーの崩壊と公的な認知の拡大:

◦ 2017年以前、Kean氏は、ナショナルメディアにアクセスできる記者がUFOについて真剣な記事を掲載することはなく、自身が「先駆者」のように感じていたと述べています。

◦ Kean氏の書籍のポイントは「UFOは実在する」という主張を確立することでしたが、現在では、この主題に注意を払う人にとって、UAPが実在するかどうかはもはや疑問の余地がありません

◦ 政府は以前、事例を無視するか、あるいはO'Hare空港事件(2006年)のように虚偽の声明で説明しようとするなど、完全に否認していました。

2. 報道の焦点のシフト(国際から国内へ):

◦ 2017年以前、Kean氏は米国政府に、フランスやチリなど、政府機関がUAPの事例を公に調査している他国の動向に注目させるよう努めていました。

◦ チリのUAP調査機関は非常に効率的で公的なものであり、Kean氏は、米国政府が関与すれば問題を解決できるため、米国政府が主導権を握る必要があるというメッセージを他の国の高官から受け取りました。

◦ しかし、現在では、情報公開(ディスクロージャー)が米国で行われているため、調査報道の焦点はワシントンD.C.に集中しています。

3. メディア環境の変化と課題:

◦ 現在、UAPに関するニュースは非常に多くなっており、すべてを報道することは困難です。

◦ インターネット、ソーシャルメディア、YouTubeポッドキャストが普及したことで、人々は情報を即座に求め、掘り下げた調査に時間をかけなくなりました。

◦ Kean氏は、このような文化的な流れに対抗するために、詳細な調査報道が以前にも増して必要であると考えています。

◦ また、デビッド・グラッシュ氏の驚くべき証言を報じた際、ニューヨーク・タイムズ紙が関心を示さなかったように、かつて画期的だったニューヨーク・タイムズ紙の関心度は低下しているようです。

米政府の関与を促した要因

2017年以降の調査報道、特にニューヨーク・タイムズ紙の記事は、米政府の関与を促すための決定的な瞬間となりました。

1. ハリー・リード上院議員の関与の暴露:

◦ 2017年の記事は、当時の上院多数党院内総務であったハリー・リード氏(Harry Reid)がUAPプログラム(ATIP/AASAP)の背後にいて、議会から多額の資金提供を取り付けたという事実を報じました。

◦ この記事を掲載するにあたり、編集上の厳格さで知られるニューヨーク・タイムズ紙は、リード氏による承認を必要としていました。リード氏は取材に応じ、「すべてを話した」と述べ、この記事の掲載に不可欠な役割を果たしました。

◦ リード氏は、このプログラムが単なる理論的なものではなく、回収されたUAP物質や機体を研究する目的で設立されたと信じていた、あるいは知っていたことが示唆されています。彼は、このプログラムに特別アクセスプログラム(SAP)の地位を与えることを試みていましたが、これはUAP物質へのアクセスを得ることが動機でした。

◦ リード氏は、政府における30年間の仕事の中で、このプログラムを立ち上げ、資金を提供したことが最も誇りに思っていることだと述べていました。

2. 議会公聴会と法案の推進:

◦ 2017年以降、UAPをめぐっては3回の議会公聴会が開催され、法案が提出され、ODNI(国家情報長官室)からの文書が公開されています。

◦ 議会で証言する人々(透明性の必要性について良いメッセージを伝える)の存在が、議会を動機づける助けとなっています。

3. デビッド・グラッシュ氏の証言の影響:

◦ 2023年春に報道されたデビッド・グラッシュ氏の証言は、Kean氏にとって2017年の記事と同じくらい大きな驚きであり、主要な転換点となりました。

◦ グラッシュ氏は40人以上の人々に聞き取りを行い、その苦情がICIG(情報機関監察官)によって「信頼性があり緊急性がある」と判断されました。

◦ この証言が非常に説得力があったのは、ICIGが彼の後ろ盾となり、議会のメンバーが彼を支持し、彼に情報を提供した他の人々がいたという全体像があったからです。この証言とその後の議会での発言は、「この軌跡における本当に本当に重要な瞬間」となりました。

まとめ

2017年の調査報道は、UAPに対する政府の関与と国民の認識を、否定とタブーに支配された過去の状態から、議会での公聴会や法案が当たり前となる現在の状態へと一変させました。これは、厳格な証拠基準を持つジャーナリズムが、ハリー・リード氏やデビッド・グラッシュ氏のような重要人物の証言を公にすることで、政府の秘密活動と知識の存在を無視できないものにした結果だと言えます。

この変化は、秘密のベールに包まれた知識が、調査報道という「ドリル」によって穿たれ、公の光の下に引き出された様子に似ています。かつては政府の厚い「鉄のカーテン」の裏側に隠されていたものが、ジャーナリストの粘り強い努力と重要人物の協力によって、ようやく議会の場で議論されるようになったのです。

情報の正確性を確保するために、UAP報道で求められる厳格な基準とは何か?


UAP報道において情報の正確性を確保するために求められる厳格な基準として、調査報道ジャーナリストであるレスリー・キーン氏は、高い証拠基準を維持する必要性を強調しています。

この分野の報道、ジャーナリズム、および個人的な調査において正確性を確保するために推奨される具体的な基準や実践を以下に詳述します。

1. 情報源の選択と検証に関する基準

ジャーナリズムの基本的な原則に従い、以下の基準を満たす必要があります。

信頼性の高い情報源を用いる 非常に信頼性の高い情報源と協力することが必須です。

複数の情報源を持つ 理想的には、少なくとも3つの信頼できる情報源が必要です。

実名での情報提供者を優先する 報道において価値の高いものとするためには、匿名情報源を使用しないこと、記録に残る形で証言する情報源のみと協力することが重要です。匿名情報源が提供する驚くべき情報は、誰が発言しているのか不明なため、価値が低い可能性があります。

2. 調査の厳密性と客観性に関する基準

情報提供者が共有する情報の信頼性を確保するために、徹底した調査と客観性の維持が求められます。

慎重かつ徹底的に調査する 情報を注意深く、そして徹底的に調査する必要があります。

結論を出さないこと 報道における重要な要素は、情報を提示することであり、結論を導き出したり、解釈を加えたりしないことです。たとえば、「我々はこれを知っている、したがってこれは真実である」といった解釈は罠である、とされています。

情報源の信用性を確認する 例えば、デービッド・グラッシュ氏のケースのように、情報提供者を知る他の人々(同僚や知人)に接触し、彼の誠実さや正直さのレベルについて確認を得る(多くはオフレコで)ことが重要です。

3. メディア環境への対応と読者への注意

今日のメディア環境では、質の低い情報が混在しているため、報道機関と読者の双方に厳格な基準が求められます。

編集と検証(Vetting)のプロセス ニューヨーク・タイムズのような新聞社のために記事を作成する場合、提供されるすべての情報は編集され、**検証(vetted)**されます。

インターネット情報の危険性 インターネットやソーシャルメディアで公開される情報には、編集や検証がないため、読者は発言者の言葉をそのまま受け取るしかありません。

報道の意図を評価する 読者や視聴者は、情報を発信する人物が誰であるか何らかの意図(アジェンダ)を持っているか、あるいは単なる意見や見解を提示しようとしているのかどうかを理解するために注意深くなる必要があります。

低い基準の報道を避ける UAPへの関心の高まりとオルタナティブメディアの報道の増加により、多くの低水準のコンテンツが存在し、それが非常に識別力のある人々でさえ混乱させています。不正確な情報や研究が不十分な情報によって「水を濁す」結果となるため、このような報道は避けるべきです。

レスリー・キーン氏が自身のキャリアの初期に行ったように、報道は**「非常に信頼性が高く真剣である」ことを保証し、「議論の余地がない」**情報源や情報のみを使用することが、情報の正確性を担保する基盤となります。

--------------------------------------------------------------------------------

報道における厳格な基準

UAP報道における厳格な基準は、地質学者が地層を調査する際のルーペや精密な分析機器に例えることができます。肉眼で見るだけでは、ただの石や土の塊に見えるかもしれませんが、精密なツールと科学的訓練を適用することで、それぞれの層がいつ、どのように形成されたのか、そしてそれが本物であるかどうかの正確なデータを得ることができます。同様に、UAPのような複雑でセンシティブなトピックでは、表面的な情報(証言や未検証の画像)を鵜呑みにせず、**複数の検証ツール(情報源、徹底的な調査、客観性)**を適用することで、確固たる真実(事実)のみを分離し、提示することができます。

UAPの透明性を推進する上で、国際機関と有力政治家が果たした役割は何か?


UAP(未確認異常現象)の透明性の推進において、国際機関および有力政治家はそれぞれ非常に重要な役割を果たしました。特に、諸外国の政府機関による開放的な取り組みは、アメリカ政府に圧力をかけるためのモデルとなり、また、アメリカの有力政治家による積極的な擁護活動は、機密情報の公開とUAP研究のための公的資金調達の基礎を築きました。

以下に、ソースに基づいたそれぞれの役割について詳述します。

国際機関・外国政府機関の役割

アメリカ政府がUAP問題を完全に否定し、情報公開を拒んでいた時期において、諸外国の政府や元高官たちは積極的にUAP現象を調査し、その透明性を高める取り組みを行いました。

1. フランスのコミータ報告書 (COMETA Report)

◦ 1990年代後半、フランスの高レベルの退役軍関係者(将軍、提督、元警察署長、フランス国立宇宙研究センターの元トップなど)が90ページに及ぶ歴史的な研究を実施しました。

◦ この報告書は「UFOsと防衛:我々は何に備えるべきか」と題され、国家安全保障上の懸念に焦点を当てていました。

◦ 彼らは、この現象に対する最も論理的で有効な、そして可能性の高い説明が**地球外生命体仮説(ETH)**であると結論付けました。これは当時の状況を考えると極めて画期的な見解でした。

◦ ジャーナリストのレスリー・キーン氏(Kean)にとって、この報告書は「これは私が望む最大級の物語だ」と感じさせるほど衝撃的であり、彼女がUAP調査を始めるきっかけとなりました。

2. チリなどの政府機関による調査の透明性

◦ Kean氏は、アメリカ政府とは対照的に、UAPケースを公然と調査していた国々(フランスやチリなど)の活動を研究しました。

チリには、当時としては異例の4名のフルタイム職員を擁する、非常に機能的で開かれた政府機関があり、パイロット報告を含むケースを徹底的に調査していました。

◦ このチリの機関は、レーダー担当者、気象学者、心理学者など、政府内の様々な専門知識を持つ人材を低コストで活用し、非常に効率的に運営されていました。

◦ 彼らは、現象の振る舞いを公にし、「説明できない」と率直に認める姿勢を示しました。これは当時としては非常に画期的なことでした。

3. アメリカへの協力要請

◦ Kean氏は、これらの外国機関の高官から得た声明をジョン・ポデスタ氏(John Podesta)に提出しました。その中で、彼らは個人的にポデスタ氏に対し、**「この問題を解決するためにはアメリカ政府が関与し、主導的な役割を果たす必要がある。我々だけでは解決できない」**と訴えていました。

◦ このように、諸外国のオープンな姿勢と、協力および主導を求める要請は、アメリカ国内の有力者による透明性推進を後押しする重要な材料となりました。

有力政治家の役割

アメリカの有力な政治家、特に国防・情報コミュニティに近い地位にあった人物がUAPの透明性を推進するために行動を起こしました。

1. ハリー・リード上院議員 (元多数党院内総務)

◦ リード氏は、UAP問題に関する政府の関与と透明性の向上に極めて重要な役割を果たしました。

◦ 彼は、UAP研究プログラム(AATIPまたはOAP)の開始と資金調達を主導しました。

機密材料へのアクセス: 彼は、このプログラムが特別アクセスプログラム (SAP) の地位を獲得できるように試みました。これは、UAPの回収された物理的な材料(機体または技術)へのアクセスを得るためであり、彼自身がそれらの材料の存在を強く信じていた(または知っていた)ためです。彼はロッキード・マーティン社がこれらの材料を保有していることを示唆していました。

メディアへの貢献: 2017年の画期的なニューヨーク・タイムズの記事(Kean氏らが執筆)の実現には、リード氏の証言と承認が不可欠でした。彼の協力を得られたことが、厳格な編集基準を持つ同紙に記事が掲載される上で極めて重要でした。

政治的な誇り: 彼は、連邦政府での数十年のキャリアの中で、このプログラムの立ち上げと資金提供が、彼が最も誇りに思っている単一の事柄であると述べていました。

2. ジョン・ポデスタ氏 (元大統領首席補佐官)

◦ ポデスタ氏は、クリントン政権の元首席補佐官であり、民主党のエリート的存在でしたが、情報公開の自由(FOIA)の強力な支持者であり、UFOにも関心を持っていました。

訴訟への支援: 彼は、ケックスバーグ事件に関するKean氏らのFOIA訴訟を支持し、記者会見で「アメリカ国民は真実に対処できる」「それは法律であるから」として、情報の機密解除の必要性を強く訴えました。

政府への働きかけ: 彼は、DCのシンクタンクのディレクターを務めていた際、UAP問題に対応するための政府機関の設置(科学技術政策局での一人のスタッフであっても)を提唱しました。彼はKean氏から受け取った、諸外国の事例や高官からの要望をまとめた資料を手に、オバマ政権下で科学技術部門の同僚に働きかけを行いました。

失敗の公言: ポデスタ氏は、2015年にオバマ政権を去る際、「ホワイトハウスに戻ってからの最大の失敗は、UFOファイルの機密解除に失敗したことだ」とツイートし、この問題に対する彼の関心と重要性を公に示しました。

3. ジョン・ラトクリフ氏 (元国家情報長官)

◦ ラトクリフ氏は、2022年に、UAPに関する多くの衛星画像が実際に存在することを証言しました。これにより、政府がUAPに関する情報を大量に保有しているという認識を裏付けました。

--------------------------------------------------------------------------------

国際的な開放性と米国の有力政治家の断固たる行動が結びつくことで、長年にわたるUAP情報のタブーを打ち破り、2017年の歴史的な情報開示へとつながる道筋が作られました。

これは、政府の金庫に隠された宝の地図を、国際的な協力者と国内の権力者が連携して発掘しようとしたプロセスに喩えることができます。外国政府機関がその存在と経路のヒントを提供し、アメリカの強力な政治家(ハリー・リード氏など)が、その宝が国家の防衛システムの中に隠されていることを知って、その発掘に必要な資金と権限(SAPステータスの獲得)を確保しようとしたのです。

ケックスバーグ事件の調査が重要だった理由


ケックスバーグ事件(Kexsburg crash of 1965)の調査が重要であった理由は、調査報道ジャーナリストのレスリー・キーン氏が、そのケースを情報公開法(FOIA)キャンペーンの対象として選定した際の基準と、その事件の持つ特異な性質に起因します。

キーン氏がこの事件を追求することが重要であると考えた具体的な理由を以下に詳述します。

1. 物理的証拠の存在と回収

実際の墜落事件であったこと: ケックスバーグ事件は、単なる目撃情報(sighting)ではなく、**実際の墜落(actual crash)**があったとされています。

物理的証拠の存在: どこかにこの出来事の物理的な証拠(physical evidence)が残っているはずであること、そしてその機体がどこかへ持ち去られた(taken someplace)ことが理由として挙げられます。この事実は、単なる空中現象の報告よりも、政府記録が存在する可能性を高めました。

2. 生存する多くの目撃者

多くの証人の存在: この事件には非常に多くの生きた目撃者(many, many witnesses)がいました。

ロズウェル事件との対比: ロズウェル事件(Roswell event)のように目撃者のほとんどが亡くなっているケースとは異なり、ケックスバーグ事件の時点では、多くの目撃者がまだ生存しており、証言を得ることが可能でした。

3. 政府機関の関与が既知であったこと

NASAの現場への出動: 目撃者の証言から、事件発生時に政府機関、特にNASAが現場にいたことが判明していました。

記録の存在の確信: NASAや空軍が現場にいたため、記録が残っているはずであるという確信がありました。これらの機関は、墜落した物体に関する情報を保有しているにもかかわらず、公開する意思を示していませんでした。

NASAの役割: 1960年代のNASAの仕事の一つは、空から落ちてきた破片を回収することでした。そのため、NASAの職員が現場で破片を回収する任務に当たっていた可能性が高いことが、記録を追及する根拠となりました。

4. 既存の徹底的な調査と非人造物説

地元の専門家による初期調査: 地元の調査官であるスタン・ゴードン氏(Stan Gordon)が、事件発生以来、数十年にわたり目撃者の報告を収集し、あらゆる説明の可能性を排除する徹底的な初期調査をすでに行っていました。

情報公開請求への適合性: FOIA請求を行う際には、非常に具体的な情報が必要ですが、ゴードン氏の調査のおかげで、この事件に関する十分な情報があり、強い論拠を構築することができました。

非人造物説の補強: NASAの軌道破片担当チーフサイエンティストであったニコラス・ジョンソン氏(Nicholas Johnson)は、緻密なデータ分析に基づき、事件発生時に大気圏に突入した人造物(man-made)は、ロシアの衛星「コスモス96号」以外には存在しないと断言しました。コスモス96号はカナダに墜落しており、ケックスバーグ事件とは時間的にも場所的にも無関係であると完全に否定されました。この事実は、回収された物体が「人造物ではない」可能性を強く示唆しました。

5. 目撃証言の特異性(ヒエログリフ)

異様な外観: 墜落した物体は、目撃者によって逆さのドングリ(inverted acorn)ベルのような形と描写されました。

ヒエログリフ状の文字: 複数の目撃者(お互いに面識のない者も含む)が、物体にエジプトのヒエログリフに似た文字が書かれているのを見たという一致した証言をしました。この文字はロシアの文字ではないと、ロシア語を学んだ消防士のジェームズ・ロマンスキー氏によって確認されました。

現場の特定: 複数の目撃者が、当局が到着する前に物体が着陸した森の中に入っており、数年後にスタン・ゴードン氏を同じ場所に案内しました。

キーン氏は、これらの理由により、ケックスバーグ事件が**物理的証拠、生存する信頼できる目撃者、政府の関与が既知であるという点で、「完璧なケース」**であると判断し、情報公開の訴訟を通じて追求する価値があるとみなしました。

UAP報道で必須となる報道基準


UAP(未確認異常現象)報道において必須となる厳格な報道基準について、調査報道ジャーナリストであるレスリー・キーン氏の経験と意見に基づいて、以下に包括的に説明します。

キーン氏は、自身のキャリアの初期において、UAPの報道が**「非常に信頼性が高く真剣である」ことを保証し、「議論の余地がない」**情報源や情報のみを使用するように努めてきたと述べており、今日のメディア環境においても、**高い証拠基準(high evidentiary standard)**を維持することが特に重要であると強調しています。

今日のUAP報道環境は、インターネットやソーシャルメディアの普及により低水準のコンテンツが氾濫しており、正確な情報を精査し、提示するために、以下の基準が必須とされています。

1. 情報源の信頼性と検証に関する必須基準

報道の価値を保証するために、情報源とデータの選定には厳密さが求められます。

信頼性の高い情報源との協働:

非常に信頼性の高い情報源と協力することが、ジャーナリズムの基本的な原則として求められます。

複数の情報源の確保: 理想的には、少なくとも3つの信頼できる情報源を持つことが基準とされています。

実名での証言(オン・ザ・レコード)の重視:

◦ キーン氏とラルフ・ブルーメンタール氏は、匿名情報源を使用しない方針を貫いています。

◦ 記録に残る形で証言する情報源(オン・ザ・レコード)のみと協力することが重要です。匿名情報源が提供する驚くべき情報は、誰が発言しているのか不明なため、価値が低い可能性があると見なされます。

情報提供者の信用性の確認:

◦ 情報提供者(例えば、デビッド・グラッシュ氏)については、その人物を知る他の人々(同僚や知人)に接触し、誠実さや正直さのレベルについて確認を得る必要があります(多くはオフレコで行われます)。

2. 調査の厳密性と客観性に関する必須基準

報道の正確性を担保するためには、徹底的な調査と客観的な情報提示が不可欠です。

慎重かつ徹底的な調査:

◦ 情報を注意深く、徹底的に調査する必要があります。

結論の回避と情報の提示:

◦ 報道における重要な要素は、情報を提示することであり、結論を導き出したり、解釈を加えたりしないことです。

◦ 例えば、「我々はこれを知っている、したがってこれは真実である」といった解釈は**「罠(trap)」**であるとされます。

編集と検証のプロセス:

◦ ニューヨーク・タイムズのような新聞社のために記事を作成する場合、提供されるすべての情報は編集され、**検証(vetted)**されます。

3. 画像・動画データに対する基準

UAP報道では、信頼できる画像や動画が非常に少ないという課題があり、その分析には厳密な基準が必要です。

十分なデータ(Data)の確保:

◦ 画像や動画が適切に分析されるためには、多くのデータが必要です。

◦ 例えば、コスタリカの1971年の写真(実際は1951年の写真)のように、政府の画像として必要なデータが揃っている場合もありますが、個人のカメラで撮影された優れた動画や写真であっても、広範囲にわたるデータが必要であり、適切な分析には時間、エネルギー、そして費用がかかります。

検証済みの画像の活用:

◦ UAPの画像や動画の中には、説明がつかないと判断される程度に十分に研究されたものも存在します。

キーン氏は、インターネットやソーシャルメディアでは編集や検証が行われないため、読者や視聴者自身が、情報を発信する人物が誰であるか何らかの意図(アジェンダ)を持っているか、あるいは単なる意見や見解を提示しようとしているのかどうかを注意深く理解する必要があると述べています。質の低い報道や不正確な情報によって「水を濁す(muddies the waters)」結果を避けるためにも、厳格な基準が必須となります。

グラシュ報道の印刷版が公表された時期


UAP調査報道ジャーナリストであるレスリー・キーン氏によると、デービッド・グラッシュ氏の証言に関する**印刷版(print version)**の報道が公表されたのは、2023年の春です。

この報道は、当初ニューヨーク・タイムズ紙での掲載を目指していましたが、同紙が関心を示さなかったため、時間的な制約もあり、迅速に記事を公開する必要があったことから、The Debriefで発表されました。グラッシュ氏の身の安全を守るため、彼の名前が漏洩し始め、脅迫がエスカレートしていた時期であったため、記事を非常に迅速に公開する必要がありました。

このグラッシュ氏の報道は、キーン氏にとって2017年の画期的な記事と同じくらい大きな驚きであり、主要な転換点となりました。グラッシュ氏の訴えがICIG(情報機関監察官)によって「信頼性があり緊急性がある」と判断されたという事実も、この報道の説得力を高める大きな要因でした。

ジョン・ポデスタのオバマ政権での役職


ジョン・ポデスタ氏は、オバマ政権下で**法務顧問(general counselor)**として勤務していました。

レスリー・キーン氏がホワイトハウスでポデスタ氏と面会した際、彼はオバマ大統領の法務顧問として職務に就いており、ホワイトハウス内にオフィスを構えていました。

彼はまた、オバマ政権を離れる際、2015年に「ホワイトハウスに戻ってからの最大の失敗は、UFOファイルの機密解除に失敗したことだ」とツイートしています。

いいなと思ったら応援しよう!