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空飛ぶ五期生

日向坂46 アリーナツアー2025 「MONSTER GROOVE」福岡公演が終了した。年末に何もない限り、私にとっては今年最後のライブとなった。

広島から中2日で平日ど真ん中の福岡という悪条件も重なり、九州最大級のアリーナであるマリンメッセ福岡A館は完売には程遠いほどの埋まりようだった。

ただ、どんなに空席があろうと日向坂メンバーは目の前のおひさまに全力で応えようとしてくれる。
直後の「松田好花のオールナイトニッポンX」でこのちゃんが話していたように、「来なかった人を後悔させるくらいの気迫」というものをひしひしと感じた。

今回は五期生が初めて参加しているツアーだ。おもてなし会、OVER THE RAINBOWで圧倒的な存在感を見せた彼女たちがどう組み込まれるのか期待していた。

結果はというと、予想以上にグループに馴染んでいた。彼女たちはれっきとした日向坂46であった。

こゆたん、夏ジャム、どどど、恋魚、ナゼー、その他大勢と怒涛のユニット曲ブロックでは先輩に混じり、遜色ないパフォーマンスを見せた。

やはりと言うべきか、大野愛実は凄まじかった。本当にアイドル歴半年なのか疑わしくなるほどに。

サンプラーパフォーマンスではクラップを煽り、"oh no"のボーカルサンプル連打でダメ出しをしながら次の曲を匂わせ、ウーパールーパーのジェスチャーで可愛さを振り撒く。再度クラップを煽り、今度は"ナ~イス"のボーカルサンプルでおひさま褒めたて、チャイム音で曲の始まりを告げる。

一連の流れに一切の無駄がない。

サンプラーを扱う技術もさることながら、表情が素晴らしい。常に全開のアイドルをしている。

"恋した魚は空を飛ぶ"ではなんと渡邉美穂のポジションであったセンターを務め、先輩のパフォーマンスを霞ませるほどに曲を自分のものにしていた。

KSSTにりなしがいたので、真っ先にこれを思い出しました

そして松尾桜。ああいうフワフワ系はあまり本人のイメージにはないが、ユルく可愛らしいラップを披露。「ナゼー」へと繋いだ。
「この夏をジャムにしよう」では小坂菜緒、小西夏菜実、平尾帆夏と共に歌唱。間奏で小西がメンバーの名前でコール&レスポンスを行ったが、「さくらぶりー」はあまりにもキツキツなのではなかろうか。
自身のセンター曲「空飛ぶ車」でも堂々とパフォーマンスしていた。1Aの歌いだしはさくらぶりーのソロパートなのだが、とにかく歌声が良い。このちょうどいい低音は、これからの日向坂にとって大事なピースとなるだろう。

佐藤優羽はトロッコで目の前に来た。たしか笑顔が苦手なイメージだったが、表情が硬いさとうゆはそこにいなかった。
福岡出身ということもあり福岡公演では両日MCを振られた。初日は「むっちゃん万十」を福岡のご当地グルメに入れる謎の渋さを見せ、2日目は「福岡盛り上がってますかー!」との煽りにおひさまが「イェーイ!」と返しただけで、ポロっと「…ウレシイッ」とこぼして会場をさらに沸かせた。

大田美月はファンサがすごい。レスを貰ってない人の方が少ないんじゃないかと思うくらい360°に向かって手を振っていた。
MCはすみれさん以上に甘々な声で、喋っているときにピンク色のオーラを纏っていたような気がする。ほんやりぼんやりとしか見えてないけど。

片山紗希はカワイイマシマシアザトコイメであった。何を言っているかわからないと思うが、カワイイマシマシアザトコイメなのである。
カワイイマシマシアザトコイメの擬人化とでも言えよう。それが目の前で歌って踊っているのだ。好きにならないほうがおかしい。
そんなカワイイマシマシアザトコイメな見た目とは裏腹に彼女は声がデカい。声がデカすぎて既に煽りを任されている。
お見送り会を終えた先まで漏れ聞こえる声は、おそらく彼女のものであっただろう。

蔵盛妃那乃は「空飛ぶ車」が印象深い。歌のうまさに定評のある下田衣珠季とシンメで、2人のパートでも力負けしていなかった。
あと、髪型でずいぶんとイメージが変わる。ポニーテールのときははんなりしているが、個人的には下ろしてるほうが好き。

坂井新奈は、視線を引き付ける謎の魅力がある。目に入るとつい追ってしまいたくなるのだ。
できないことをできると言ったり、試してもいないのに"とんこつラーメン+バニラアイス=濃厚プリン"という予想をしていたり、おそらく変人なのだが、アイドルとしてのポテンシャルは間違いない。
最年少の変人といえば上村ひなのだが、彼女をも超えることは可能だと思っている。運営とおひさまはにぃたんという金の卵を大事に育てなければいけない。

先ほども書いたが、下田衣珠季は本当に歌がうまい。前世のことはあまり触れたくないが、あの時代が糧になっているのは間違いない。
ダンスも既に先輩に見劣りしない実力を持っており、混じっていても気付かないレベルにある。
「余計なことは聞かない、気にしない、いつも笑顔」な"いずきマインド"はグループにピッタリなスローガン。これからの日向坂の大黒柱的存在になることを予感させてくれた。

高井俐香、彼女はおそらく目がいい。いろいろな所にいる自分のファンを的確に探していた。見逃しがちなトロッコ真下もスタンドの後方も平等に。
他推しの人間から見ても「自分のファンを大切にしている」という評価がつけば自然と人気は上がっていくものだ。アツいファンダムを築き上げていってほしい。
そして泣いていた初期とは見違えるほど堂々とパフォーマンスをしている。自信がついてきているのだろう。

鶴崎仁香は「空飛ぶ車」でのウインクが完璧であった。最年長(私と同い年)で落ち着いたしっかり者の仁香ちゃんだが、アイドル適性が非常に高い。正直ここまでアイドルに向いているとは思っていなかった。


二期生はけやき坂時代から酸いも甘いも経験し、人数は減ったものの、今や頼れる大先輩となった。
三期生は少人数を逆手に取り、全員が主人公のような輝きを等しく見せてくれる。
四期生は加入直後に確かにそこに見たことない魔物がいたが、それでも前に進みグループの中心となった。

それぞれの期にそれぞれの物語がある。

五期生は空を飛ぶ。誰よりも高く。
今まで見ることのなかった景色を見せてくれそうな気さえしている。

日向坂の未来は明るい。

p.s.
空飛ぶ車が近未来的な感じじゃなくてカールじいさんの空飛ぶ家方式だとは思ってなかったわ


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